悲しい出来事

画像1 一日中動物たちを撮影して車まで戻ると、車の前で一匹のキタキツネが私の帰りを待っていた。実はここ数年、こういうことが増えている。観光客がキタキツネなどの野生動物にパンやおにぎり、お菓子などを投げて食べさせているから、頭のいいキツネは自動車(人間)=食べ物と認識するようになる。だからこのキタキツネも車の持ち主が戻ってきたら何か食べ物をもらえるだろうと待っていたのだ。私はこのキタキツネのことを敢えて無視しながら荷物を積んで帰り支度をしていたが、いざ車を動かそうとした時に違和感を感じてカメラを取り出した。
画像2 こちらの写真は1枚目の写真を拡大したものだが、キタキツネの下顎に輪ゴムが引っかかっている。観光客が与えたエサに付いていたものを口にして挟まってしまったのか。以前、嘴に朽ちた空き缶が嵌ってしまい口を開けられなくなったタンチョウの写真をnoteに出したことがあるが、悲しいかなこういうことはそれほど珍しくないのかもしれない。そして、車(人間)=食べ物と認識したキツネは、走ってくる車に向かって飛び出して行く。そんな交通事故で命を落とす野生動物もまた少なくない。

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