2回 ゴージャス系喫茶店の草分け! 淡路町「喫茶室ルノワール」

 リハの前や後に、ちょっと打合せできる空間、時間をつぶせる店、楽譜を広げられる席、ひとりで考えごとができる場所…。そんなところを探してませんか? スタジオスタッフが足で稼いだ、神田界隈の喫茶店情報をご紹介します!

 わがスタジオに近いといえば、なんといっても「喫茶室ルノワール」。
 地下鉄淡路町駅A4出口を上がっていくと目の前に看板があります。入り口はそのビルの地下1階。

ルノワール外観

 ルノワールといえば、私にとって「談話室系喫茶店」または「ゴージャス系喫茶店」の代名詞なんです。

 席と席の間がゆったりとしていて、ソファが低くフカフカで、立ち上がるのがおっくうなほど。厚手のおしぼりがつき、長居してもOKで、おまけに長居のあげく、最後には湯呑みでのお茶のサービスまでついている!

 その分単価も割高感があるのですが、それだけに客層も、ちょっと年配のビジネスマンが多くて、みな人と待ち合わせたり、仕事の話に熱中していたり、なかには雑誌の取材なのかインタビューを受けている人の姿もみうけられる。それが「談話室系喫茶店」と名付けたゆえんです。

 かつて池袋に、その名も「談話室滝沢」という、やはり長居OKの喫茶店がありました。コーヒー1杯400~500円前後だった時代に、なんと1000円という破格の値段で勝負していた、おなじくゴージャス系喫茶店でした。残念ながら、こちらは閉店したようですが、ルノワールはいまだ健在です。

入り口

 さてこちらのルノワール。いまどき少数派の「喫煙目的店」。もちろん店内で喫煙エリアと禁煙エリアは分かれていますが、喫煙派にうれしいのが、喫煙エリアのほうが広くとられていること。

 ただしフロアが広いのか換気が高機能なのか、さほど煙臭くはありません。

 ウェイターがメニューとお冷やとおしぼりをもってきてくれます。このおしぼりが堪らないんです。先述のとおり厚手だものだから、手を拭いて、顔を拭いて、ついでに首筋を拭いたりしても、しっかり水分を保ってくれます。ま、もちろん、私はそんな破廉恥なマネはしませんが…。

 ブレンドが運ばれてくると、あとはしばらく完全放置の時間帯。これがセルフサービス系のカフェになると落ち着かず、文庫を広げても、ほんの数ページでお暇しなくちゃいけないような気になります。

 でもゴージャス系喫茶店は違うのです。ゆっくりと本をひろげて、悠々1章分。熱中して時間を忘れるほど読んでいられるのです。

 そこは、さすがのルノワール。お客にそんな失態は演じさせません。頃合いよく、アツアツの湯呑みに淹れられたお茶を持ってきてくれるのです。これがまたさりげないんです。「速く出て行ってよ」でもなく、「まだ大丈夫ですか」と問いかけてくれるようなお茶の出し方なんですね…。

画像3

 ブレンド1杯600円ーー。その価値以上のゆったり感が味わえると思っているのですが…。

 百聞は一見にしかず。ぜひぜひ足を運んでみてください。

 ただし、このルノワール神田淡路町店は、いわゆる「銀座ルノワール」が直営するお店ではないようで、他のルノワールとは一風違った飲み物・食べ物を出しています。他のルノワールとの違いを楽しむのも、いいかもしれません。

 ルノアール 神田淡路町店
 東京都千代田区神田小川町1丁目1 山甚ビル B1F
 03-3233-1795
※ルノワールを出て、もと来た出口から出ても、あるいはビルの裏側から出ても、スタジオまでは徒歩1分です。

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