
イラストレーターの営業考
画業を目指した当時イラストレータになるにはおよそ3つの道があった。
1つ目はコンペで知名度を得ること、2つ目はコネ、3つ目は営業です。
小生は営業につぐ営業をして今に至っております。
その手法を墓場に持って行くより読葬してもらおうと思い記します。
尚、営業にも色々ありまして出版社、デザイン事務所、エージェンシー以外にも各種産業向けいろいろあるでしょう。
ここでは出版社、デザイン事務所に特化して記します。
また、小生が営業をしていたのは2010年頃までです。時代も変わりましたので、その点ご承知の上で柔軟に利用していただければ幸い。
ポートフォリオ考
営業に先立ち、送るためのポートフォリオ、持参するためのポートフォリオ、そして名刺を作りましょう。
送るためのポートフォリオの優先順位は
保管>目立つ>印象>仕事経験 です。
● 保管
営業先の保管棚のキャパを超えたり埋もれたりするのはNG。
普通が一番、A4のファイル推奨。
● 目立つ
すぐに見つけられるポートフォリオのこと。
表紙、背表紙、裏表紙にイラストが有ると吉。
開く前にファイルの外装で依頼が決まればベスト。
クリアファイルを用いて表紙、裏表紙に代表作が見えるようセット、背にはイラストのシールが簡単。
個人製本の画集でも良いかと。
● 印象
良い作品の意です。
作品の多さによる印象ではありませぬ。
● 仕事経験
新人より経験者を徴用したい、そんな気持ちにPRするのも吉。
プロフィールについてはサタケさんの記事も必見です。
https://note.mu/shunsukesatake/n/n04f97b570de6
● ページ数
10ポケット(20ページ)~20ポケット(40ページ)推奨。
ポートフォリオとしては薄めですが、出来のいい絵だけを見せられます。
ここに納められない作品は持参用にまとめます。
● 構成
左開きの場合は右側に良い出来の絵を配置。(右開きなら逆)
プロフィールは1ページ目(表紙の裏側)に配置。
ページをめくり、最初に良い絵が目に飛び込んでくるような構成です。
見開きにしたとき反対側の絵が全体を引き立てるような絵ならなお良し。
例えば左開きで右側に人物、左側にはその人物の住んでる部屋、とか。
この構成は棚からファイルを取り出して、立ったままペラペラ眺めた時に成るべく良い出来の絵ばかり見せたい、という作りです。
わざわざ机でじっくり見てくれる人は既に僕のことを知っている人の筈、全く知らない人がファイルを偶然手にした時はまず立ってペラペラ見るだろう、という妄想由来です。
● 作風について
複数の作風を同じファイルに入れるのはNG。
トンカツ、寿司、ピザ、ハンバーガーがメニューに載ってるラーメン屋より、ラーメン数種しか売ってないラーメン屋の方が旨そうってことです。(ホントにうまいかは別)
複数の作風を載せたいならそれぞれでファイルを作る方が良し。
もしくは、持参用に入れてください。
以上、ポートフォリオ考。
名刺は実用的な名刺であればOKなので割愛。
営業方法
小生の最終目的は会うこと、でした。
会った方が親しみも人情も湧く。若ければ育ててやろうか、という気にもなるやもしれぬ。(実際育ててもらってます)
仕事を貰えるか分からぬけど、会えぬよりは会ったほうが確率は高いだろう、という会うための営業方法です。
あまりひけらかす情報でもありませぬので以下は有料にします。
イラストレーターの営業考
500円

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