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立石神社 | 出雲国

御祭神

多伎都比古命(たぎつひこのみこと・大国主命の孫神)
ここ立石神社は、大国主命の孫神 多伎都比古命(たぎつひこのみこと)を御祭神とし、社は無く三つの巨石からなっている。祀られた時代は不明だが雨乞いの神様として知られ、祈祷をしたご幣を持って背後の雲見峠まで行くと必ず雨が降ってきたと伝えられている。『出雲国風土記』(七三三年)には「阿遅須枳高日子命の后、天御梶日女命(あめのみかぢひめのみこと)、多宮村(たくむら)に來座して、多伎都比古命を産み給ひき。(中略)謂はゆる石神は、即ち是れ多伎都比古命の御魂なり。早に當ひて雨を乞う時は、必ず零らしめたまふ。」とある。また『雲陽誌』(一七一七年)には山神「岩の高さ四丈、周二十間、三に分けてあり、いかなる故にや土人御所の立岩といひたてまつるなり。」と記されている。雲見峠を越すと、命がこの地へお越しになった時のものとされる牛馬の足跡が残っている。すぐ近くには産湯をつかわれた長なめらの滝(虹ヶ滝)があり、辺りには母子神を祀る祠や同じく宿努神社がある。また雲見峠の峰続きには神名樋山の大船山があり、このあたり一帯が神話の舞台となっている。現在この地を立岩と呼ぶが、周囲の庄部地区全体の半数が立石姓を名のっている。大正時代には拝殿もあったらしいが、いまは礎石が残っているだけである。かつては「八朔祭」だったが、昨今は九月第一日曜日に、庄部地区の氏子によってお祭りが行われている。平成二十四年には、出雲市の地域が誇る観光スポットとして認定を受け、同年には荒神谷博物館による測量調査が行われ、最大高さ十二m、最大幅二六mあることが明らかになった。

出典:案内看板

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