第2節:3Q「アジア枠ってどうなの?」〜バスケ好きによる、バスケ談義〜
■登場人物
太陽さん:沖縄出身の43歳。スラムダンク → NBA → Bリーグとバスケの沼にハマる。琉球ゴールデンキングスのクラブ経営研究が趣味で、2023年バスケワールドカップ沖縄開催を成功させると心に誓っている。
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note→https://note.com/taiyowakugawa
さとし(私です):千葉市在住バスケ観戦が趣味の40歳。中高バスケ部。スラムダンクで毎回泣く。2012年からプロバスケット観戦を始めて直近6シーズンは家族でジェッツのシーズンチケットホルダー。
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■前回までのおさらい
前回は外国籍選手や帰化選手がどう変化していくのかについて語りました!今回は今季から実施される「アジア枠」について!
■アジア枠が始まりますが?意図と変化は?
さ:「アジア枠」についてはどうですか?
た:「アジア枠!」(急にテンションがあがる太陽さん)
アジア枠ね、アジア枠、すごい、遂に来たかと思った!
Bリーグのリリースにも書いてあるけど、マーケティング戦略の側面が強いよね。
①競技力向上「スタンダードを世界基準に」
強度の高いバスケットボール環境の提供、アジアの多様な選手との日常的な対戦
また外国籍選手の過度なプレータイムにおける対策
②ビジネス的背景
アジア市場でのマーケティング、スポンサー獲得、インバウンドPRへのフック、
アジアでの放映権獲得
※新ルールは2020-21及び2021-22の2シーズンの運用が決定。以降に関しては再検討
引用元:Bリーグ
さ:なるほどね!
た:アジア枠の対象国も、中国、チャイニーズ・タイペイ、インドネシア、フィリピン、韓国ってあって、「中東の強豪国もアジア枠だろ」って声もあったけど、
「いやいや、そこから獲ってどうすんだよ」って思った!
さ:リリースにも記載あるとおり、リーグ・選手の交流による、競技レベルの向上はもちろん、Bリーグのマーケット拡大という側面があるからね。
両方が満たされる国が対象になっているよね。
た:そうそう。韓国にはこちらからも行ったし、来たよね。
フィリピンからも来たし。
中国・台湾もバスケは盛んで、日本とインドネシア、フィリピンは、
2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2023)の共催国(メイン会場はフィリピン)だしね。
さ:そうだね。中村太地選手が韓国Kリーグ行き、信州ブレイブウォリアーズに、ヤン・ジェミン選手が加入。
フィリピンからは、三遠ネオフェニックスにサーディ・ラベナ選手が加入。
そっか、2023年WCの絡みもあるのか。
た:そう、そのつながりもあるからね。
さ:三遠地区は在日フィリピン人が多いらしく。
た:あーそんなんだ!エリアとしても工場も多いとかもあるのかな。
さ:そうかもしれない。車関係の工場とかも多いし。
そういう意味で三遠のマーケティングが上手だなって。
マーケティングの話になるけど、原則としては各チーム「可処分時間の奪い合い」なわけで。当然各地域地域で、そこにいる人も違ければ、他の競合(可処分時間を奪い合う意味での)も違うし、スポーツに関する考え方とかも違う中で、どう自チームのエリアに住む方(もちろんそれ以外のエリアもあるだろけど)に会場に足を運んでもらい、ファンになってもらうかとなった時に、選手契約は一つの大きな要素なのでその点で良い選択肢だなって。
た:うん、そうだね。それもあるね。「土地柄」をうまく使っているよね。
三遠の選手獲得は面白いよね。どのルートでその選手取ってくるんだみたいな笑
さ:チルドレス選手しかり、河村選手しかり笑
アジア枠も面白いね。
た:Jリーグも「アジア戦略」をやっていて、そこを上手く倣いたいんだろなって。インバウンドの獲得とか放映権含めて、マーケット拡大だよね。
さ:そういう意味では、各チームから見た時にマーケティングの側面が強いなと思って。チームの強化って見た時に、韓国とか代表クラスは結構な年俸を貰っていると聞くし、フィリピンはバスケットボールが国技だし。
「そういうところから選手がくるんだっけ?」
って考えたときには、ぶっちゃけ第一線級が来るというよりは、若手とかが来るのかな?と思っていて。そういう意味ではリーグからチームに向けては「アジア枠もオプションで使ってね」って感じなのかなとも思う。
た:中国の選手も来るのかな?とも思ったけど、この状況の中で呼ぶのはリスクもあるけど、マーケットとしては対中国ってのは大きいんじゃないかなと思う。
さ:うんうん。そこら辺は今季・来季で獲得するチームが追加で出てくるかもしれないね。
一方、帰化枠(帰化選手)がだいぶ増えているので、帰化選手の価値って変わってきていると思っていて。帰化枠バブルみたいなものがはじけるんじゃないかな?って。
むしろもうはじけてるんじゃないか?って気もしていて。
そうなった時に、例えば年俸5,000万の帰化選手じゃなくて、若手で2,000万のアジア枠獲るかみたいなそういう選択肢なのかなって。
た:そうだね。帰化いれば勝てるって状況では無くなって来ているしね。
さ:昔は帰化選手自体が少なかったので、希少価値が高くて実力もある選手が多かったから、プレイタイムも含めて優先度が高かったと思うんだけど。
ポンポンポンと帰化選手自体が増えて、だいぶ帰化選手に頼るみたいなことは減ったかなと。
た:そうだよね。ファジーカス選手が帰化した時は「それ反則中の反則だろ笑」と思ったけど、インパクトはそこまでというか。もちろん選手構成にもよるんだけど。
さ:日本でやるバスケットもやっぱり変わってきているんだろね。
いわゆるインサイドの外国籍選手が帰化選手になるケースがほぼで、
昔はハーフコートバスケでそこを使ってオフェンスするみたいなものが、
だんだん、ディフェンスから足を使って結構スピーディーでみたいなのが、
ある種日本のバスケットの主流みたいになってきて。
もちろんピックアンドロールみたいなプレイも増えてきて。
外国籍選手とか帰化選手に求める要件も変わってきているのかなって。
た:確かにそれはあるなー。
インサイド中心のローポストアタック中心みたいなのは減ったよね。
さ:うん、そう思う。
た:このBリーグ始まってからの3、4年で変わったって思う。
さ:うん、そういう変化の中で、外国籍選手と帰化選手のバランスというか
帰化選手の使い勝手みたいなところが変わってきているのかなって。
そういう意味では帰化枠バブルみたいなものははじけているのかな。
た:そうだね。変わってきているね。「帰化がいれば」は崩れているという感じだよね。
さ:そうそう。帰化枠にそれだけのお金を払うんだっけ?みたいなところをチームとしては考えてきているのかな?って思う。
~次回につづく~
■次回予告
いかがでしたでしょうか?アジア枠は大きな変化ポイントなのでこれからどれだけ活用されるのか?その内容は?楽しみです!
続きは「このレギュレーションで変化したチーム編成」について!
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