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Vogue Italiaの表紙が真っ白らしい

上の記事を見てびっくりした。


記事に引用されているインスタの投稿の中にこうある。

Just under two weeks ago, we were about to print an issue that we had been planning for some time

2週間前まで出版しようとしていた物を全部一旦白紙に返し、そこから一気に表紙・内容を組み換えたらしい。すごい。この白い表紙もその中で変わったもの。コロナ特集のページもあるらしく、ほとんど1週間でアーティスト40人を集め作ったということから仕事が速すぎる。

白一色の理由はインスタの投稿でも詳しく語られているのだけど、VOGUE本家が日本語でニュースにしてくれていたからこれが一番わかりやすいだろう。

https://www.vogue.co.jp/fashion/article/vogueitalia-whitecanvas

白は「尊敬、再生、暗闇の後の光、全ての色の集約」といった複数の意味を持つ。そして「1人でも多くの命を守るために奮闘している医者やナースのユニフォームの色」でもあり、彼らへの敬意もメッセージに込めた。

決して新しい撮影が出来なかったわけではなく、こうした理由から、表紙も、そして文字も全て真っ白らしい。


『ヴォーグ』の存在は娯楽の為であるという人もいる。つまり、ページをめくる人に数時間の気晴らしを『ヴォーグ』は提供していると。それがどれくらい正しいのか、私は分からない。しかし私が確かに分かっていることは、この号で伝えるように、この雑誌は100年以上の歴史の中で戦争や危機、テロなどを経験してきたということだ。その中で、私たちは目をそらすことだけはしないという伝統を受け継いできた。一番素晴らしい例を挙げるとするなら、ナチスによる空襲の間に英国版の編集長を務めたオードリー・ウィザーズ(Audrey Withers)だろう。ウィザーズが身をもって伝えたように、受け身であることは現状への同意を意味する

目をそらさず、世界をしっかりと自分たちの目で見て、思いを込めてコンテンツを発信する。

こう言うことが出来るの本当にカッコいいし、メディアの真髄と言うか一番魅力的な部分だと思う。電子版や配信方法、紙媒体の必要性の有無とかの、プラットフォームの部分について語られることも多いけど、一番大事なのはやはりコンテンツを作る人たちがどうやってそれを使うか、だ。

メディアって人を魅了することも、励ますことも出来るし、時として怒らせることもできる。もっと言うと世論を動かすことが出来る。それがやっぱり素晴らしいと思ってしまう。普段メディアの業種の人たちと仕事をしているから、余計に。


ちなみに、このVOGUE Italiaはデジタル版はフリーダウンロードまで出来るらしい。興味ある方はぜひ。

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