リスクなき道に成長はない
昨今の若者の動向を見ていると、進学は安牌に指定校、就職は安定した公務員が俄然人気職種である。
実際、
近年の多くの若者は大学受験が人生において最も熱意をもって取り組んだこと
であると答える人も少なくない。
2012年8月31日
内閣府青少年問題調査研究会「最近の若者の事情」より、
近年の若者は、
希望は努力が報われると感じるときに生まれる。
努力が無駄になると思えば絶望と感じる。という傾向がみられる。
すなわち、
100%勝てるギャンブルをやりたがる
傾向にあることが分かる。
私は現状に満足せずに微力ながらも続け、現状を打破しようと試みることで、生活や人生にハリを与えることができるのではないかと考える。
土田昭司氏 「リスク認知・判断についての社会心理学的一考察」によると、
日本、イギリス、スロベニア、 ハンガリーの学生に対してリスク認知についての調査を行ったところ日本とイギリスの 女子学生は
ハイリスク・ハイリターンのものの多くはリスクが少ないもしくはリターンが少ないと認識する
ことが分かった。
これは心理的緊張を緩和しようとするためである。
すなわち、ハイリスク・ハイリターンというのはデメリットばかりに注目してしまうことが言える。
大学院博士進学などが例に上がると思うが、進学すれば卒業できないかもしれないという不安や日本の博士課程修了後は就職が難しいかもという将来性の不透明感がある。一方、進学すればきわめて専門的な知識と技術力、あわせて国際的に仕事をすることも可能になる。
このような場面に直面したとき、デメリットばかりに目が向くのは現在の日本において自明である。
自分自身の選択に責任を持ち、それを信じ続けることこそが自分を成長させる負荷となり、本気で取り組むことができる原動力になるのではないかと考える。
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