【ひとりごと#2】《J2の35節,京都vs山口で起きたノーゴール判定》を防ぐには…
毎週末見ているツイッターの「#ジャッジリプレイで取り上げて」のツイート。
35節の京都vs山口の事象に多くの方が反応されており、確認してみました。
・試合結果と起こったシーン
明治安田生命J2リーグ 35節
京都サンガFC vs レノファ山口FC
1-1
47’ 宮吉 拓実(京都)
79’ 草野 侑己(山口)
87分に左サイドからウタカ→イスマイラ→ヨルディ・バイスと繋がり、ヨルディ・バイスが打ったシュートがバーに当たり、バウンドしてGKがキャッチをしました。
動画内の2分27秒~のシーンです。
・感想
中継の映像ではゴールか否か全くわかりませんでした。
J1リーグ28節C大阪vs札幌の試合での丸橋選手のシュートも入ってるようにも見えましたが、ぎりぎりでラインにかかっていてノーゴールということがあったので、真横以外の視点からでは、本当にラインを越えていたかは分からないと思います。
今回の事象を現地で撮られた映像が投稿されていて、それを見るとゴールだったと思います。
(最高な角度からの映像ですね。)
・なぜ起きたか
J2の試合は主審・副審①・副審②・第4の審判員の4人で裁かれています。
このシーンでこの事象を正確に判断できる可能性があったのは、主審と副審の2人のみだったと思います。
主審は、DAZNカメラとほぼ同じ角度から見ていて、それが大きく誤りのあるポジショニングではなかったと思います。
よって、主審がゴールと判断するのは難しかったと思います。
横から試合を見ている副審はどうでしょうか。
京都がテンポよく前に運んでいますが、追いつけないほど速いカウンターではないので、DFの最終ラインに追いついています。
ヨルディ・バイス選手がシュートを打ったタイミングでの守備側最終ラインは、ゴールラインから約7~8m。
つまり、シュートが打たれると同時に走り始め、バーに当たって弾むまでの間に7~8m走って横から見られていれば正しい判断が下せていたかもしれません。
しかし、それは相当難しいことだと思います。
ウタカ選手からの横パスで、山口の最終ラインはほんの少しだけ上げていると思うので、助走も取れていなかったと思います。
よって、やはりほぼ無理だったかなと思います。
・このような事象をどう防ぐか
①VAR
J2でもJ1同様にVARを導入すると、間違いなく防げたと思います。
②ゴールラインテクノロジー
どちらも大事ではありますが、反則があったかどうかよりもゴールが決まっていたかは重要だと思います。
なので、ゴールが決まっていたかだけを確認できるゴールラインテクノロジーもありなのかと思います。
しかし、ご存知の方も多いと思いますがVARもゴールラインテクノロジーもとても費用がかかります。
それをJ2リーグの全てに導入するとなると採算が合わないものなのかと思います。
③追加副審
5年ほど前の一部の試合でゴールラインの横に審判が立っていたのを覚えていないでしょうか。
ゴールライン上に立ち、そこから試合を見てジャッジをする追加副審が一部の試合で導入をされていました。
その追加副審も今回の事象を防ぐための策の一つになると思います。
このような立ち位置で審判団が立ちます。
黄色(黒襟) =主審
黄色(襟なし)=副審
赤色 =第4の審判
水色 =追加副審
試合結果に直接影響を与える事象の多くはペナルティエリア内で起こります。
それらを、主審・副審・追加副審の3人で見つつ、ゴールライン上でのゴールか否かを真横から確認できるようにするのはいかがでしょうか。
(ちなみに以前導入されていた時は、副審と同じサイドに追加副審が立っていました。)
◆懸念点
新たな制度の導入には当然デメリットもあります。
私が考えたデメリットはこちらです。
a.人件費
b.人手不足
c.意見の相違
a.人件費
⇒VARやゴールラインテクノロジーよりはコストを抑えられるのでありかと思います。
b.人手不足
⇒フルコートを走る必要がないため、現在の資格保有者より範囲を広げての人材確保が出来ると思います。
c.意見の相違
⇒あくまで個人が見た主観を持つ人が増えるため、この問題はどうしても生じてしまいます。
また、ゴールキックかコーナーキックかが微妙な判断を誰が行うのか。それで主審が誤っていた場合に主審への疑いを持ったまま試合が続かないかが心配です。
④ゴール横だけVAR
ボールがゴールか否かだけを見るVARシステムはどうでしょうか。
カメラ2~4台でゴール幅のゴールラインを確認し、越えたか否かのファクトのみをチェックする。
その映像確認のリクエストは、審判団のみが行える。
これに関しては、「リクエスト」を含めて制度として全く確立されていないため、ありえないかもしれませんが、ゴールか否かはサッカーで最も重視される点だと思うので、書いてみました。
・まとめ
導入したら大幅な前進となるだろうと思う制度はVAR・ゴールラインテクノロジーです。
ただ、制度の導入ににお金がかかり、他が疎かになる事態は防ぎたいです。
その点、追加副審は比較的導入しやすいと思うので、検討してもらいたいです。
部分的なVARは実現可能性が全く読めません。
サッカー界の資金が潤沢になるには、”日本サッカー”・”Jリーグ”がもっともっと魅力的になればよいと思います。
毎試合毎試合スタジアムには人が溢れ、サッカーが日本に文化として根付けばサッカー界が潤って、より設備にお金が架けられるようになると思いました。
☆おまけ☆
”サッカー”というスポーツがもっと魅力的になるための一つの案☟
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