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EVLT×BCNピーキングプログラムは最高!

今回、EVERLIFT STOREで販売されているEVLT × BCN 12Weeks Powerlifting Peaking Programを使い、令和4年4月の兵庫県パワーに向けてピーキングに取り組みました。日本語で取り組みやすく、内容も素晴らしいプログラムのお陰で試合が上手くいったことに満足している一方で、余り購入している人を見かけません。そこで、より多くの人に使ってもらいたいなと思い、レビューしていきたいと思います。

大会結果

まずはEVLT × BCN 12Weeks Powerlifting Peaking Programで準備して参加した2022年4月10日の兵庫県パワーリフティング選手権大会の結果から。

SQ240-255-270
BP162.5-170-175
DL240-255-270(PB)

最優秀選手賞、一般男子93kg級1位、そして栃木国体の県予選通過を達成できました。
自身初のオール白の9本取りもできたのも当プログラムのおかげで感謝しています。

ピーキングの成果

自分の93kg級での大会ベストはSQ287.5BP192.5DL260ですので、デッドリフト以外は自己ベストを下回る結果となっており、一見するとピーキングに失敗したかのようです。しかし、当プログラムは一つ下の階級の83kg級でシングルベンチに半年ほど取組んだ期間の直後に行っており、プログラム開始まではスクワット、デッドリフトともに低強度でしか実施していませんでした。当時の1RM(推定)から比較すると

SQ242.5→270

DL240〜250→270

と、プログラムはうまく機能したものと実感しています。体重も87kg→92kgと増加しており、筋量が戻ったのも大幅な伸びに繋がりました。また、ベンチについては肩甲骨周りの不快感から手幅をナローに変更しており、プログラム開始当初の1RM(推定)から比較するとBP170→175とある程度回復しました。特にスクデッドは260kgが成功できれば御の字かな、というところからのスタートでしたので、個人的には最高の調子で大会を迎えられたと捉えています。

プログラムのオススメできるところ

私自身もそうなのですが、なんとなくでしかピーキングを実施してこなかったリフター、我流のピーキングで試合をこなしてきたリフターには間違いなくオススメできます。もちろん、ピーキングを初めて行う新人リフターにもハマると思います。私個人の感想から、当プログラムをざっくりと振返ると次のようになります。


なによりも取り組みやすい
このプログラムだと12週間、プログラムのスプレッドシートを使うことになるのですが、これがシンプルでストレスなく使うことができました。日本語で作成されているのも、英語に慣れ親しんでいない身としてはとても助かりました。インターフェース以外にも、ウォーミングアップの解説動画や、通っているジムの環境に合わせて補助種目を選択できるなど、3種以外の種目に継続して取り組むように仕向けるような仕組みも良かったです。また、基本は週4日のプログラムですが、ジムに通える頻度に合わせてプログラムをカスタマイズする方法も提示されていて、社会人リフターとしてはこういった取り組みやすさに対する配慮が嬉しかったです。

3種(SBD)のバランスが良い
スクワット、ベンチプレス 、デッドリフトにバランス良く取り組む内容になっています。自分はスクベンチが比較的強みであり、練習の重心もそちらよりでした。例えば、調子が悪いことが続くとまずボリュームを落とすのがデッドリフトだったり、仕事が忙しいとスキップするのがデッドリフトの日だったり。プログラムに決まっているとそういうことは無くなり、バランス良くメニューをこなせました。プログラム後半では、万が一調子が悪い日が来てもトップシングルのセットでその日のメインセットの重量を自動で抑えてくれるため、継続して取組むことができました。RPEを頭の片隅に置いて練習している人であれば、問題なく取り組むことができる内容だと思います。

しっかりとしたボリューム
自分はボリューム多めが向いているのですが、プログラム中盤はかなり疲労が溜まりました。「ピーキングプログラムだし、ボリュームが少なくても目をつむろう」と覚悟して購入し、メニューに目を通した後もボリューム不足を懸念していましたが、蓋を開けると全くそんなことはありませんでした。ですので、「ハイボリュームじゃないと伸びないし…」と迷われている方も、本プログラムを試して後悔することはないと思います。もちろんプログラム終盤では試合に向けたテーパリング期間もあり、試合に十分に備えられました。

補助種目が豊富
個人的にはパワーリフターなら3種の練習メインで当然、という観念があり、補助種目はコンディショニングの意味合いが強かったのですが、当プログラムではロウイング種目を中心に、様々な補助種目に継続的に取組むこととなりました。これにより背中が強化され、自身の課題であったデッドリフトのファーストプルの引き付け強化に繋がったと感じました。


不満だったところ

当プログラムを実施してみて不満に思った点ももちろんあります。

ベンチプレスのボリューム
あくまで私個人にとってですが、プログラムを通じてベンチプレスはボリュームが不足していると感じました。ベンチプレスは可動域によってボリュームに対する身体への負荷がかなり変わってくるため、ワイドグリップだと可動域がかなり短い自分にとっては、ナローグリップに変えて取り組むため丁度いいかな、という予感はありました。しかしナローでプログラムを進めても、ベンチプレスによる身体の疲労度はかなり低く、大胸筋、三頭筋の種目がもう少し欲しいと感じました。

RM換算について
推定RMの計算は人により幅が大きいものです。例えばスクワット1RMが250kgのリフターが2人いると、1人の10RMは200kgである一方、もう片方は180kg、ということは特に不自然ではありません。このプログラムは平均的な換算レップなのか、高レップが強い自分にとっては毎回の練習がやや少なく感じました。


しかし、どちらも不満ではあるものの、大会当日に良い調子を迎えられたということを考えると、プログラム通り実施してよかったのかもしれませんし、汎用のピーキングプログラムとしては文句のつけようがありません。不満に感じたようなパーソナライズを求めるなら、このプログラムの経過やピーキング結果を足がかりに、オンラインコーチングや個別の有料メニュー作成に手を出してみるのが良いと思います。

最後に

何度も言うようですが、個人的にはこのピーキングプログラムに大満足しています。
プログラムを導入するときに1番気にかかるのが「自分のこの先の数ヶ月を預けててもよいものか」ということですが、このプログラムは安心して任せて正解でした
(でも少しメニュー外の気まぐれを入れてしまいました。ごめんなさい。)
次の大会やベスト更新チャレンジに向けて、どうやってパワーリフティングの練習を進めるか迷われている方は、是非このプログラムを試してみてはいかがでしょうか!


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