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過去を言語化できた時、スッキリ捨てて、前に進める

こんにちは。
ストレングスファインダーコンサルタントの
中村太一と申します。

初めましての方へ。
来てくださってありがとうございます、
私はこんな人間です。

東大卒業後、仕事で3回鬱病を繰り返すも強みを生かす技術で復活&100名規模の事業部の副部長に昇進。独立後は強みを生かす組織・個人になれるワークショップを計30社2000名以上に提供(上場企業7社含む)。今は妻と娘と猫たちと、葉山の海辺で幸せに暮らしています。藤井風さんファンです。

プロフィール欄より



さて本日のテーマですが、

「過去を言語化できた時、
すっきりと捨てて、前に進める」

というものです。



私がワークショップや、特に1on1をご提供した際にクライアントさんからよく言われる言葉があります。


「ようやく過去の自分に説明がつきました!スッキリしました!」

「自分という人間が理解できました!スッキリしました!」

「なんだかスッキリした気分です!心が軽くなりました。」



そう、
スッキリという言葉をとても多く頂くのです。


クライアントさんの表情も、まさに晴れやか・軽やかといった笑顔で、この言葉を伝えて下さいます。


最初は私も「嬉しい!」というシンプルな感想はあれど、どうしてそういう感想が多いかということに、あまり深く気を留めていなかったのです。

ただ、それを言って下さる人たちの表情にも、何か共通項があることを徐々に感じ取るようになり、自分が提供しているものについて考え出しました。


そして先日ようやく「ああ、言語化することで過去を捨てられるからではないか!」と、自分自身の言葉で掴むことが出来ましたので、今日はそれを記事にしていきたいと思います。


ストレングスファインダーに関わらず、コーチングやコンサルタントなど、人の認識・人の心の領域に関する仕事にも、通底するテーマなのではと感じていますので、ぜひ読んでいってください。




前提:不要になった情報を捨てるのは良いこと


まず今日の話の前提として、昨今ではトレンドを通り越し、常識の仲間入りを果たした感もある、「不要になったモノを捨てることは健康や人生に良い」という概念について少し触れさせてください。


「断捨離」や「こんまりさんの片付けの魔法」などに代表されるこの概念は、既にご存知の方も多いかもしれません。

モノを捨てることで、単に空間が綺麗になるだけではなく、身体面・精神面にも非常に良い効果があり、ひいては悩みの解消や人生をより善く生きることにも繋がる、という考え方です。


掃除を大切にする文化を持つ日本人には比較的馴染みやすい概念でしたが、上記のこんまりさんがNetflixの超人気コンテンツになったあたりから、世界でもこの概念を理解・実践する人は増え続けているように思います。



このお片付け系概念の、コアにある理屈を超ざっくりと要約すると、モノを捨てることで、モノに付随する不要な「情報」も脳から消去できて、空いた容量をもっと大事なことに使えるよ、ということです。

目に見えない場所に仕舞ってあるモノ、持っていることを忘れていたモノでさえ、私たちの脳は潜在意識下でしっかり覚えている。しかもモノに関する記憶や感情さえも、しっかり保存し続けている。

それが脳のリソースを無駄に、かつ、膨大に消費し続けてしまうため、定期的にモノを捨てることで、脳の情報も消去する・容量を空けてあげることがとても大事だよ、ということです。精神論かと思いきや、一周回ってゴリゴリに科学的・合理的側面も強い概念です。


かくいう私も、妻のススメで何度か大規模なお片付けを実践したことがありますが、驚くほど脳がスッキリし、メンタルや仕事にも如実に良い影響が出たため、個人的にもとても推奨したい習慣です。


妻プロデュースの子供部屋。
めちゃくちゃモノが少なくてスッキリとしています。


捨てたいけれど「執着」してしまう情報


一方で、不要な情報を捨てると良いと分かっていながら、モノを捨てただけでは解決されない、「捨てたいけれど執着してしまう情報」も、生きていると遭遇するものだと感じています。


その筆頭はまだ理解・納得ができていない自分の過去ではないでしょうか。

失敗・苦労・挫折などは、分かりやすい代表例かもしれません。努力したのに、何故か思うような結果を得られなかった、というような。

私も仕事で失敗して病んだ時期に

「過去は変わらないから、執着せずに切り替えるしかないよ」

といったことを、何度も言われた経験がありますが、渦中にある時にこそ困難なものです。



ただその一方で、脳は非常に合理的な臓器ですので、脳が執着するということには、実はちゃんと合理的な理由があるのだろうなと、今は直観しています。


私の定義する「執着」、それは、まだ解析が済んでおらず、学びを正しく取り出せていないから、捨てないよう大事に保存している状態ではないかと思うのです。


「執着」が発生するのは、平たく言えば何かに失敗した時であり、脳は私たちの未来のために、同じことで傷つくことがないように、そこから学びを得ようとします。


赤ちゃんが熱いストーブに手をかけて火傷し、ストーブとの付き合い方を学ぶように、脳は失敗から学びを取り出し、次に活かそうとします。

だとすると、「執着」というのは気分・主観としては後ろ向きではあるものの、実は建設的な機能なのではないかなと、今の私はそう考えています。


ところが、ここでぶち当たる問題が、仕事の失敗、人間関係の失敗などは、「ストーブで火傷する」といった身体的失敗に比べ、情報構造が非常に複雑であり、解析が容易ではない、ということです。


失敗の原因も、構造も、簡単には見えてこない場合があるのです。

誤認していることも多いかもしれません。



他者・環境要因と
自分要因


ノイズになる一過性の感情と
正しく向き合うべき根源的な感情


誰にでも当てはまる普遍性と
自分だから生じた個別性



色んなことが、色んな割合で混ざり合って、失敗というものは発生するものですから、そう簡単に解析が出来ません。

そうして解析が済んでいない情報を、脳は簡単に手放してくれないから、「執着」が残る。

本来前を向くのための機能が、ずっと自分の重しになり、後ろ向きにエネルギーを多く出してしまうことが、多くの人生の問題に関わっているのではと感じています。

言語化するとカタチが見える、学びに変わる、だからスッキリ捨てられる


もしそうだとするならば、ストレングスファインダーを使ったセッションが上記の解決に効果的ということにも納得です。

それは、ストレングスファインダーの価値の本質が、正に上記を紐解くカギとなる個別性・カスタマイズ性にあるからです。


仕事の失敗、人間関係の失敗、深ければ深い失敗であるほど、突き詰めて解決しようとすると、普遍的な回答がなく、人と状況に依りますとしか言えなくなってしまいます。

しかし、ストレングスファインダーを使うと、個別性に踏み込んだ分析ができるのです。その人の個別の事情を、その人の個別の資質と掛け算することで、関係があるものとないものを識別し、正しい確率が高い因果関係・構造を読み解くことができるのです。

そうして出てきた分析結果が、ご自身の肌感と100%合致した時に、「執着」として長期保存されてしまった過去が、役割を終えて、スッキリと消えていく。


なぜあれは起きたのか

何が自分のせいで
何が他者や環境のせいだったのか

何を変えればもう繰り返さずに済むのか


それらを綺麗に言語化できた時、まさに重しが取れたように、クライアントさんは「スッキリした」と感じ、前に進み始めるキッカケにして下さるのではないかなと、今の私はそう感じています。

ストレングスファインダーを使った過去の事象との掛け算は、やや専門性も必要な領域ですが、それでも、気づきが多いことには違いありませんので、過去への「執着」に悩まれる方がいらっしゃいましたら、試してみてください。


また、私の仕事にも興味を持って頂けましたら、ぜひ私の自己紹介記事もご一読頂けますと幸いです。


最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。

またお会いしましょう。


あとがき雑談


先週の藤井風さんの日産スタジアムライブ、本当に素晴らしいの一言でした。

日本では異例の、動画・写真撮影が全編自由ということもあり、私もお土産がわりに1枚撮りました。

一方、キャパ7万人×2日間の公演にも関わらず、落選してしまったファンも多かったようです。

素晴らしい人気の高まりを感じると同時に、まだ一度もライブに当選していないファンの方を想うと、もう自分は計3回もライブに行けたので、次回からは、しばらく申し込まずにおこうかなと思っています。

新規でファンになった方に、1席でも回ったらよいなと、そんな満たされ感さえあるライブでした。


そしてライブから帰る際、馬車道駅のストリートピアノで、今回はセトリになかった「優しさ」を弾いた時、同じくライブ帰りのファンの方数名に声をかけてもらえたのも、嬉しい思い出に。

やっぱりファンの方に聞いて喜んでもらえるのが一番嬉しく、もっとピアノの練習時間も増やしたいなと思った、そんな1日の終わりでした。













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