千里の道も一歩から【南野リーグデビュー戦】

今日、南野がプレミアリーグデビューし、新たな一歩を踏み出しました。今回は南野のプレーを分析して、これからのリバプールでの展望を見ていこうと思います。
まず、今回の試合で南野は、4ー4ー2の左サイドハーフ、4ー4ー2の右サイドハーフ、4-5-1の右サイドハーフでプレーしました。それを踏まえて見ていきます。

画像12

この場面は、リバプールがボールを失った場面です。リバプールの選手たちのネガティブトランジンションが求められます。赤丸の選手が南野です。この場面ではフィルミーノはすでに切り替えていますが、南野はまだ切り替えられていません。

画像2

これは、先程の場面からフィルミーノが躱されて相手の縦パスが入ったのですが、そこにヘンダーソンがアタックしています。ただ、画像を見ればわかりますが、南野の距離は少し遠いとです。仮に先程の場面で、すぐ切り替えていれば、ヘンダーソンとボールホルダーを挟んで、ボールを奪うことができたでしょう。

画像3

この場面では、素早く攻守を切り替えられています。そのため、ボールホルダーを3人で囲むことができました。
リバプールでは攻守の切り替え、俗に言うインテンシティが戦術の肝になります。南野は最初の場面でこそ遅れていましたが、この場面のようにしっかり出来ている場面もあり、試合に出るにつれもっと良くなってくるでしょう。ただ、攻→守のトランジンションは良かったのですが、カウンターの場面での守→攻のトランジンションは、改善しなければなりません。 

画像4

この場面は、リバプールがボールを奪った場面なのですが、赤丸の南野と黒丸のヘンダーソンの位置をよく覚えていてください。

画像5

画像6

ほんの数秒後には、これだけの距離が離れてしまっています。さらに、この後一度ボールを受けたヘンダーソンから、縦にボールが出されてそれを失うのですが、

画像7

画像8

画像9

もし、南野がしっかり切り替えていれば、ヘンダーソンの選択肢が増えて、仮に同じ選択をして失っても、そのまま前ボールにアタックできるので、奪ってショートカウンターで、チャンスを作ることができたでしょう。このような場面が何度かあり、これからの課題の1つでしょう。

ここまでは守備の部分を多く見てきましたが、攻撃はどうでしょうか?

画像10

これは南野がシュートを打つ場面なのですが、味方が裏を狙っているのであえて止まってスペースを得てシュートを打っています。このように一瞬でシュートを打つスペースを作るのは南野の長所であり、もっとこういう場面を作っていきたいですね。

画像11

これは間受けを狙っている場面です。惜しくもパスは来ませんでしたが、通れば大きなチャンスになったでしょう。

画像12

これは南野が裏を狙いつつ、間受けのスペースをサラーのために開けている場面です。たまに、味方と被ってしまう場面もありましたが、ボールを受けようとするポジショニングは概ね良く、出し手との関係が良くなれば、もっとボールを貰えるでしょう。
【まとめ】
これがプレミアリーグデビュー戦ということを考えれば、及第点は与えられる内容だったと言えるでしょう。ただ、攻守のトランジンションはリバプールの戦術の要です。そこだけはマネやフィルミーノにも負けてはいけないのです。クロップは選手を育てるのが上手い監督なので、試合には出ることができるでしょう。だからこそ必要最低限のことはしっかりやるのが、スタメン奪取へのスタートラインだと私は思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?