映画#2 『Silent of Freedom』〜児童人身売買の現実〜

皆さんは近頃話題になっているP diddyの事件を
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

1番情報が早いTiktokから事件について調べてみると、P diddyは女性への性的暴行に加え、
子どもの人身売買やレイプなどを行っていたようでした。

続けて調べていくと、
とあるTiktokerさんがこの事件に関連した児童人身売買をテーマにしたこの映画を何度も紹介しており、興味を持ったので友達を誘って観に行ってきました。

軽く説明すると、
この映画は、実際にティムバラードという人が体験した実話を元に制作されています。

彼は警察の上層部にいましたが、
性犯罪に苦しむ少年少女を救うために立ち上げたO.U.RというNGO団体を立ち上げました。

そこでのいきさつや経験をモデルに、
少し脚色を含めつつ児童人身売買を物語形式で描いた作品です。

(映画館を間違えてしまい、最初の方ちゃんと観れていなかったので間違っているかもしれませんがご了承下さい🙇‍♀️)

【あらすじ】※ネタバレしないようにします

中央アメリカホンジュラスに暮らすとある3人家族の娘ロシオ(14歳?)は、歌手を目指していた。

ある時彼女は家で歌っていると、彼女の歌声を聞きつけたエージェントのマネージャーらしき女ががオーディションへのスカウトにやってくる。

マネージャーは彼女の弟ミゲル(8歳)にも目をつけ、2人ともオーディションに来るよう父親に声をかける。

オーディション会場にやってきた親子3人。
その時のマネージャーが再び現れ、親はオーディション会場内に入れないこと、午後7時に子どもたちを引き取りに来るようにと父親に告げる。

しかし、実はそのマネージャーは人身売買を取り仕切るメンバーの1人であった。

7時になり、会場に戻ると中はもぬけの殻となっており、父親は悲壮に暮れる。
オーディションにいた子どもたちは全員闇組織の手に渡ってしまっていた。

ティムは、アメリカの警察組織に所属し、ネットに児童ポルノをアップロードするペドフィリア(小児性愛者)を取り締まる役目を果たしていた。

しかし、彼は広がる児童ポルノや人身売買に心を傷め、子どもを救えていない無力感を感じていた。

そこで彼は、犯罪者と親しくすることで犯罪者が取引する予定だった子どもを助けようとする計画を思い立つ。

彼は子どもとの落ち合い場所を聞き出したところで犯罪者を再び逮捕する。
その後集合地点に向かい、無事に少年は保護されたもののすでに性的暴行を受けた後だった。

話を聞き進めていくにつれ、
少年はミゲルだと判明し、
彼は売られる道中でロシオと引き離されてしまっていた。

ティムは父とミゲルの思いを背負い、
ロシオを救う挑戦を始めるーー

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この映画は、様々な権力の力が働いて、上映するのに長い時間がかかったようです。

Qアノンの要素が入っている、陰謀論だ、などと囁かれており、あまり偏った見方になりたくなかったので、私は児童売買の実態に集中してできるだけbiaseをかけずに見ようと努めていました。

児童売買(child trafficking)は、
日本でそこまで数は多くないため、あまり取り上げられることはありませんが、
世界中の多くの子ども達が誘拐され、
主に性奴隷/労働奴隷/臓器販売の目的で売られている現状があります。

最近知り合ったカナダ人留学生に聞いてみたところ、カナダでは多くの子ども達が誘拐や性被害に遭っており、とても大きな問題だと言っていました。

映画の話に戻りますが、
この映画が一番刺さるのは子どもを持つ親御さん達にぜひ見てほしいと思います。

きっと自分が身体を痛めて命懸けで産んだ子どもが、売られ、むごい扱いを受けるかもしれないと思うと胸が張り裂けそうになるでしょう。

今売られている彼ら達にも両親がいて、
親達は必死に子どもの帰りを待っています。

私はつい最近大人になったばかりで、
この辛さは想像することしかできませんでしたが

ただの他人事ではない、感動物語にしてはいけないと思いました。

大人になるにつれ、徐々に子どもとの距離は遠くなり、視界から消えていきます。

日本では、階層制度により上の年齢のものに発言権があることから、子どもよりも大人の権利について語られることの方が多いと思います。

大人は自分で身を守ることが出来ますが、子どもは自分で自分の身を守ることが出来ません。
年齢によっては、守り方を知らないこともあるでしょう。

親であっても親でなくても、
私たち大人が子ども達を守る責任があるとひしひしと感じました。

私は20歳で、1人の大人で。

だからこそ、
苦しんでる子どもを助け、救うという役目を
しっかりと果たせる大人になっていきたいです。




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