出生率2.1を実現する方法

(1)【紹介】

僕自身、夫婦で不妊治療に取り組んできました。
約1年半の治療と、総額237万円の費用を掛けた結果、2019年11月に待望の息子が誕生しました。
当時「不妊」について何も知らなかった僕がいかにして不妊に取り組んできたか、現在「不妊」を取り巻く情報を取捨選択しながら発信していきます。

画像1

(2)【近況報告】男性不妊対策で取り組んでいること

僕は致命的な男性不妊ではないのですが、以前精液検査をした時に毎回検査結果が変わるぐらい不安定だったんです。良い日もあれば悪い日もある。
体外受精、顕微授精であれば質の良さそうな精子を一匹だけ採取すればよいのですが、自然妊娠や人工授精をするのであればそうもいきません。
精液内の精子の質を安定化させることが、男性不妊を考える時に重要になります。

画像3


精子の質を向上させる方法は、医師監修の書籍やブログなどで多数発信されているので、その中でもエビデンスがきちんと示されているものを僕は実践しています。

現在取り組んでいることを定期的にお届けしていきますので、比較的男性不妊についてライトに捉えていらっしゃる方も実践しやすい内容だと思います。

コエンザイムQ10
精子の数増加、精子濃度上昇、精子の運動性向上、精子の形態向上が期待できるとの研究結果が報告されています。

コエンザイムQ10は、強い抗酸化作用を持っており、細胞内のミトコンドリアを活性化させる効果があります。身体を錆びつかせないための物質で精子の老化を抑制するのにも大切な物質です。

研究では1日120mgのコエンザイムQ10(+ビタミンCとEも)を摂取することで精子の質の向上が認められています。食物で摂取しようとすると牛肉4kgやイワシ20匹が必要のため、サプリメントでの摂取が現実的です。

実際に僕が使用しているのはナウフーズ社のサプリメントです。こちらは含有量も多くカプセル量も多いので重宝しています。
https://amzn.to/2IKAvzt

画像2

▶参考
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4137616/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3765367/

(3)【時事ニュース】妊活・不妊・育児・その他

①テレワークは福利厚生ではなく企業競争力の向上--レノボ・グループが取り組む理由

コロナが始まって緊急的にテレワークにするのは業務生産性が一時的に下がると思う。やり方に慣れるのに相応の時間が掛かる為。不妊治療にはテレワークは非常に助かるが、そもそもの働く制度として会社全体として推進していないと空回りになる。ただの制度ではなくレノボのように中身のあるテレワークが社会全体で当たり前になってほしい。

②「やっぱり子どもって奇跡」 NHK「ねほりんぱほりん・不妊治療をやめた人」に“神回”と称賛集まる

不妊のことを全く知らない人向けの番組としては良いと思う。不妊治療というと暗くなりがちだけど人形を使うことで雰囲気作りは良いと思う。どういう形であれまずは情報を知るというのが大事。

③「不妊治療の負担軽減を」塩村あやか参議院議員

至極当然の主張。税制的な面や不妊治療の高度医療が保険適用でなかったり、政治主導で変えなければならない部分は大きい。党としてのいち政策方針ではなく形としてほしい。

画像4

(4)【福利厚生紹介】不妊治療・育児関連の福利厚生が充実している企業

東証一部上場なだけに福利厚生制度の充実具合は相当なもの。ヘルスケア事業も手掛けており、従業員を全面的にサポートするという企業姿勢は長期で働きやすい環境だと思われる。

オムロン株式会社

画像5

【妊娠・出産】
不妊治療補助金支給
不妊治療休職(365日以内・分割取得可)
産前産後休暇(産前8週産後8週)
配偶者出産サポート休暇

【育児】
育児休職(最長2歳3月末まで)
育児短時間勤務(小学校卒業まで)
企業内保育所(京阪奈・京都)

【介護】
介護休職(365日以内・分割取得可)
介護短時間勤務(事象消滅まで・分割取得可)

(5)【日本のフェムテック企業】

・会社名:株式会社ステルラ
・サービス名:stokk(ストック)
・概要:卵子凍結を提供していく企業向け福利厚生サービス。主に東京、神奈川、千葉のクリニックと連携。

・コメント:日本では卵子凍結は治療目的で行うのが一般的。卵子は年齢とともに老化することが知られているので、若いうちに採卵しておいて、タイミングが来れば子宮に受精卵を戻す方法を推奨するサービス。企業向けの福利厚生サービスとして提供する点が受け入れられるかがカギ。

(6)【海外のフェムテック企業】

・会社名:Carrot Fertility
・サービス名:Carrot
・概要:企業の従業員向けの不妊治療の計画とケアサービスを提供。卵子、精子、受精卵の凍結、専門家ネットワークへのアクセス、家族計画の相談も可能。

・コメント:アメリカでは個々人で医療保険に入る必要があり、もし入っていない場合は不妊治療で数百万円が掛かることもザラにある。福利厚生サービスで不妊治療への支援を手厚くする企業が増えてきている。優秀な従業員を採用したり定着させたりするのに、今後も企業はいかに福利厚生を充実させるかが重要になってくる。

(7)【オススメ本】

男性不妊症 (幻冬舎新書) 石川 智基 (著)
https://amzn.to/3aROnnC

画像6

生殖医療専門医である著者が書いた男性不妊に特化した入門書。専門用語はあまりなく易しい文章。これから妊活をしようとしている人にとっては非常に学べる部分が多い良書。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?