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~STORIAのプロボノ活動日記~あたたかさを感じられる場所

みなさん、こんにちは。認定NPO法人「STORIA」でプロボノとして活動している金と申します。プロボノ仲間からは「こんぱぱ」と呼ばれています。

STORIAでプロボノとして活動をはじめてから、約半年が過ぎました。その活動の中で、STORIAとそこに集まるみなさんで作られるものに触れたとき、何度も“あたたかいなぁ”と感じる瞬間がありました。

〜“Peatix”がつなげてくれた〜

STORIAとの出会いは、今年3月でした。
“Peatix”というイベントの開催・参加ができるサイトから、たまたまお知らせが届きました。その案内は「認定NPO法人STORIA「貧困の連鎖から愛情の循環へ」ワークショップ」というものでした。
“Peatix”のイベントで、社会課題やウェルビーングに関するものに何度か参加したことがあったので、「私の興味がありそうだ」と知らせてくれたのだと思います。

“Peatix”がつなげてくれたワークショップ

今、思い返すと、このお知らせにも「何か意味があったのだろうなぁ」と感じられます。ちょうど3年間通った経営大学院の卒業だったこと、卒業前の最後の授業で、日本の社会課題が取り扱われていたこと、4月から新しく何かやりたいと、ぼんやり考えていたこと、そしてSTORIAが仙台で活動する団体であったことなど、いろいろなことがつながって、私にお知らせが届いたのだと思います。

ワークショップでは、それまで私がどこか他人事として感じていた、日本の今が、子どもの貧困ということを通して紹介され、それがどのように社会へ影響していっているのかということが、ケースを使ってディスカッションされていました。日本の子どもの7人に一人が貧困状態ということ、その状態が子ども達にどのように影響するのかをイメージしながら、ケースの主人公やそれをとりまく人々に自分を投影しながら、「その時、こんな気持ちだったのでは?」「こんなことができていれば良かったのではないか?」など、知らない間に、自分事としてディスカッションに参加する私がいました。

そして、ワークショップの後半、STORIAの現場で起きた、できごとが動画で紹介されました。言動や心が荒れてしまっていた子どもが、まわりに溶け込んでいく様子。その子どもの”やりたい”を実現するために動き出したプロジェクト。プロジェクトを成功させるために、子ども達が、どのようにしたら利益をあげられるか真剣に考える様子。困難に見舞われながらも、それを乗り越えていく様子。そして、それを見守る大人と代表が現場でよろこびを感じている様子が紹介され、後頭部あたりが”じわっ”とあたたかくなるのを感じました。

このワークショップ参加経験が、私がSTORIAにかかわってみたいと思ったきっかけです。ワークショップ後にSTORIA代表の”あやこさん”にメール連絡して、プロボノに興味があることを伝えたところ、「4月のプロボノ・ミーティングに参加してみてください」と言ってもらえました。
オンラインのミーティングには、あやこさんと、ワークショップでお会いしたみなさんのほかにも、プロボノメンバーが参加しており、本当にみんなリアルに同じ場所にいるような、やわらかい雰囲気で、メンバーの活動状況が共有されていきました。
「こんな雰囲気の中で、自分の時間を使うことが出来たらうれしいなぁ」という思いで、STORIAでプロボノ活動をしていくことを決めました。

〜子どものサードプレイス訪問〜

STORIAでプロボノ活動をはじめて2ケ月、4,5月のワークショップやプロボノ定例会を通して、すこしづつ、STORIAのことがわかってきました。
STORIAの主な事業は、
①子どもと家庭を見守り・支える「子どものサードプレイス事業」
②困難家庭の孤立を防ぐアウトリーチ・生活向上支援を行う「相談事業」
③要保護児童等の見守りを行う「見守り強化支援事業」
④経済的困難を強いられるご家庭への「緊急サポート事業」
があり、これらがつながって機能しているというのが私の理解です。

3月のワークショップに参加した際、動画で見た、「STORIAの現場で起きた、できごと」が私の印象に残っており、あやこさんに「子どものサードプレイス」を訪問したいと相談していました。
6月、現場を訪問させてもらえることになり、仕事を早めに切り上げ、はじめての訪問にワクワクし、また、「突然知らないおじさんが現場に行って、子ども達はどう感じるんだろうか?」と少し不安を持ちながら現場を訪れました。

現場のサードプレイスには、地域の協力者の方々が、様子を見に来てくれたり、夕食の支度をしてくれたりしていました。そして、少しづつ、子ども達が集まり始めました。
子ども達は思い思いに、サードプレイスの時間を楽しんでいる様子がわかりました。本当に子どもたちは元気で、現場の大人(スタッフさん、ボランティアさん)はそれに全力で取り組んでいると感じました。そして、大人も生き生きしているのが印象的でした。

子どもも、大人もありのままでいい

帰りの時間になり、小さな子どもは親御さんがお迎えに来ます。小さな子どもは急におとなしくなって、少し寂しそうな顔をしているようにも見えました。お迎えに来てくれた親御さんと親身にお話している あやこさんの姿を見て、一人ひとりに丁寧に向き合うことを本当に大切にしているんだなぁと感じました。

サードプレイスから子ども達が帰ると、大人達の振り返りの時間です。
その日の子ども達の様子や、久しぶりに会った子どもが背中に乗ってきてくれて嬉しかったこと、現場での対応で感じた迷いや相談 など。
そして、最後は、サードプレイスに来てくれた子ども達一人ひとりに、その日素敵だったことをメッセージとしてしたためます。それは、子どもとその親御さんに届きます。きっと「子どもは、小さなことでも自分が出来たことを見てもらえていることが嬉しいと思う」「日ごろ、余裕がなく、子どもの様子をゆっくり見ることができない親御さんにとっては、少しづつでも心の安らぎにつながる」と想像し、「ここは本当にあたたかい場所だなぁ」と思いながら、自分の気持ちがやさしくなるのを感じました。

この現場訪問は、ワークショップやプロボノ定例会、あやこさんから聞いていた話と、現場の様子がつながり、STORIAの現場と、自分のプロボノ活動が少なからずつながっているということをあらためて気づかせてくれました。

〜あたたかさを感じられる場所〜

STORIAでプロボノとして活動をはじめてから、約半年、何度も“あたたかいなぁ”と感じる瞬間がありました。
それはなぜなのか?と考えることがあります。
それは、STORIAにかかわるみんなの「心がゆたか」だからなのではないかと思います。「心がゆたか」だと、心に余裕が生まれます。
心に余裕が生まれると、人を思いやり、やさしくなれる。
そうすると、あたたかさを送ることができるようになるのではないかと思います。

「心がゆたか」であるためには、「楽しむ」こと、「尊重する(される)」「感謝する(される)」ことが大切で、STORIAでは、みんなこのことを大切にしています。
「Respect & Fun」というスタンス。これが、
STORIAを「あたたかさを感じられる場所」=私にとってのサードプレイス
と私が思う理由なのだと思います。

「あたたかさを感じられる場所」=私にとってのサードプレイス

私にとって、大切な場所、STORIA。
これからも、あたたかさを感じながら、みなさんと一緒に、あたたかさを送っていけるよう活動していきます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。


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