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「自分でやってみないとわからないことがたくさんある」1週間で130万円を売り上げたHANARIDAを運営する大学生KENT

毎月10,000件のショップがお商売を始めているSTORESには、個性豊かなショップオーナー様がたくさんいらっしゃいます。

今回は、これまでのオーナーインタビューで最年少、大学4年生でショップを始めたHANARIDAのオーナーKENTさんにお話を伺いました。

「もしうまくいかなくても経験が学びになる」

ー今は大学生だと思うんですが、なぜ起業したんですか?

フラワーディレクター(お花屋さんの営業)として2019年4月に起業しました。もともと起業したいという思いは1ミリもなくて、大学では家庭科の教授になろうと思って勉強してたのですが、大学3年の春休みにやめようと思って。急遽就職活動を始めて、就職先が決まったので、今度はビジネスの勉強を始めました。

本を読むよりも、自分でやった方が経営や企画のことがわかるんじゃないかと思ったのですが、学生なのでお金がない。そこで、花屋さんがイベントなど店頭販売以外の売上が得られるようにサポートするフラワーディレクターを始めました。

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ーなんでフラワーディレクターを選んだんですか?

大学4年生では花屋さんでアルバイトをしようと思ってたんです。どの花屋さんでアルバイトをしようかなと思った時に、花屋さんって差別化が難しい業態だなと感じました。そこで何か花屋さんのためにできないかなと思ったのがきっかけです。

あと、花が好きなんですよね。世界共通だし、花ってマイナスなイメージがないじゃないですか。花を贈る人が増えたら、幸福度もあがると思うんです。

ーたしかに。いつもらっても嬉しいですよね。

僕は花を贈る時に、花言葉から選ぶのですが、花屋さんってそもそも花の名前が書いてなかったり、花言葉が書いてるところなんてほとんどなくて。花屋さんで、花を見て、花言葉を調べるというのをやっていたのですが、意図した花に出会うのが難しくて。

あと、花は記念日や卒業などにはよく贈られるんですけど、なんでもない日に花を贈るようになったらいいなと。花言葉は花を贈るきっかけにできるんじゃないかと思って、花言葉から花を選べるように、本を作りたいと6月頃から考えはじめました。

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ー経験もない中、本を作ることに不安はなかったんですか?

もしうまくいかなくても経験が学びになると思ってやっていました。でも、赤字にはしたくないと考えていた時に、STORESの予約販売機能を知りました。

元々はクラウドファンディングで資金集めをしようと思っていたんですが、手数料が20%もかかるんですよね。予約販売を使えばクラウドファンディングみたいなことができるんじゃないかと気付いて、STORESで販売することにしました。

本を販売する前にテストマーケティングを実施

STORESで販売することを決めたんですが、本の販売をする前にテストマーケティングをしようと思って、花を使ったアクセサリーを本と同じような価格帯で販売しました。

知らないブランドの商品をどうやったら自分なら買うだろうかと考えて、インフルエンサーがつけていたらほしくなるだろうと思い、インフルエンサー4名に協力してもらいました。

それで感触をつかんだので、今度は自分がほしい指輪を作りました。男性の指輪って、太めのシルバーか古着屋さんに置いてるターコイズの石がついたインディアンジュエリー、あまりバリエーションがなくて。普段から使えるユニセックスの指輪、花カジュアルを提案しました。

自分でモノを作って販売することが面白かったので、もっとみんなやったらいいのにと思いましたね。

ーたくさんの方を巻き込みながら商品を作って販売をされてますが、みなさんが協力してくれるように気をつけていることはありますか?

依頼する時には、ビジョンが伝わるように企画書を添えて、それぞれの方に向けてメッセージを書きました。アクセサリーが売りたい、本が売りたいという気持ちではなく、HANARIDAをきっかけに花を贈る人が増えてほしい。そのビジョンに共感してもらえたから協力していただけたんだと思います。

1週間で130万円を売り上げた書籍

ー書籍についてお伺いしたいのですが、販売開始した時に「この本、一週間で枯れます。」という告知をしてましたよね。

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パッと見た時に、違和感を覚えるものをつけたいなと思って、あのコピーをつけました。「この本の予約期間は1週間です」と言ったら買う買わないの話になってしまうんですけど、HANARIDAのメッセージを伝えることを優先して、花に絡めたコピーにして、画像も作り込みました。

告知ボードは、ショップによって使い方が色々だと思うのですが、僕は一番伝えたいメッセージを持ってくるべきだと思います。例えると、ナンパした時の一言目だと思うんですよね。そこって大事な一言なので、印象に残る言葉だったり、相手にとってのメリットを伝えた方がいい。

ーそういう意図だったんですね。予約期間中にSNSでそのコピーが投稿されているのも見かけました。

UGCってすごく大切ですよね。でも、投稿してもらうことを目的にするのは違うなって。そもそもいいモノを作らないといけないし、ビジョンを伝えることが大切だと思います。

書籍では、50人以上のインフルエンサーやイラストレーターに協力していただいたのですが、誰にも投稿のテンプレートは渡してなくて、それぞれが思い思いに投稿してくれたんですよね。

買ってくれたお客さんにも投稿を促してるわけではなくて。ただ、自分の友だちがほしいと言ってくれるか、SNSに投稿してくれるか、他の人にオススメしてくれるかという目線で作ってました。もしそうじゃないなら、なんで違うのかを考えて、修正していく、その繰り返しだと思います。

ーなるほど。書籍の予約期間は1週間だけでしたが、どんな意図があったのでしょうか?

買えない状態をつくった方がいいなと思いました。ずっと買える状態だとおそらく売れなかった。実際に、予約期間終了後に、予約を忘れていた、気付いた時には予約できなかったという問い合わせがきたんですが、再度予約を受け付けてしまうと「1週間で枯れます」といった世界観が崩れてしまう。お金の面だけで考えれえば、予約を受け付けた方がいいんですが、ブランディングの面からお断りしています。

ー商品ページもメッセージが伝わるように工夫されてますね。

商品写真だけじゃ難しいと思って、メッセージを伝えるために4コマ漫画を載せました。

イメージソングもミュージックビデオも作って、HANARIDAの世界観を伝えることに気を遣いました。

ーその工夫が共感を生んで、書籍の購入にも繋がったんだと思います。HANARIDAをやってみて、一番よかったことはなんですか?

資本がない学生でも、ビジネスを始められるというお手本になれたのはよかったと思います。起業しないと、自分でやってみないとわからないことってたくさんあるじゃないですか。お金を稼ぐことが正解ではないけど、自分でやってみることで社会に対して考えるきっかけにもなりました。同世代の方や大学生が僕を見て、起業してみたいと思ってくれると嬉しいですね。

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文:ストアーズ・ドット・ジェーピー 加藤千穂
写真:出川光
商品写真:HANARIDA提供
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