手のマルシェ

「百年先も出会いたい」をテーマに、これまで「手の間(2006年創刊~現在は休刊中)」で紹介してきた生産者や作家の商品を中心に販売。このブログでは、このストアで販売中の商品、販売予定の新着情報を中心にお届けします。https://tenomarche.theshop.jp/

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    モカに始まり-産地紀行編-

    珈琲屋として40年以上にわたり、一心不乱に「モカ」コーヒーに宿る香りの秘密を探り続けた森光宗男氏。モカ謎解きの旅は、イエメンそしてエチオピアへと、計12回にも及びました。本書では、現地の気候風土が手に取るようにわかる写真を多数添え、またイエメンとエチオピアの産地地図や生産システム、代表的な豆の特徴などを丁寧に解説しています。 ●Mocha ni hajimari -Production areas travelogue ver.- Muneo Morimitsu is founder of famous coffee shop “Coffee Bimi” in Fukuoka. The total number of his journey to Yemen and Ethiopia to solve the mysteries of Mocha is 12 times in over 40years .This book “Mocha ni hajimari” presented many photographs of local climate and introduced in detail and simply about production area, the system and the characteristics of typical coffee beans in both countries. ●構造:A5判型、全208ページ、上製本 ●サイズ:155×215×15mm ●著者:森光宗男(もりみつ むねお) ●写真:森光宗男(もりみつ むねお) ●初版:2017年12月7日発行 【送料・配送につきまして】 「モカに始まり(青・赤)」「葦がオレを呼んでいる!」の合計書籍購入数により、下記配送手段をお選びください。 ●1~2冊対応:ネコポス(郵便受けへの投函。追跡サービスあり) ●3~4冊対応:ヤマト宅急便60(直接手渡し。追跡サービスあり)
    1,650円
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    モカに始まり-焙煎・抽出・美美編-

    珈琲屋として40年以上にわたり、一心不乱に「モカ」コーヒーに宿る香りの秘密を探り続けた森光宗男氏。モカ謎解きの旅を記した「産地気候編」に続く後編では、森光氏の珈琲屋人生に秘められた技と哲学に迫ります。日々、クリカエシクリカエス、焙煎とネルドリップに独自の理論を見いだした〝森光さんの頭の中身〟を発見する一冊です。 ●Mocha ni hajimari - Roasting, Extraction, Coffee Bimi ver.- Muneo Morimtsu was trying to find the secret of the aroma dwell in Mocha for at least 40 years. This book is covered his skills and life philosophy. You will be able to find his mind found original theory about roasting and nel drip. By all means, we would like to read it to coffee lovers. ●構造:A5判型、全208ページ、上製本 ●サイズ:155×215×15mm  ●著者:森光宗男(もりみつ むねお) ●写真:志賀智、森光宗男 ●初版:2018年5月25日発行 【送料・配送につきまして】 「モカに始まり(青・赤)」「葦がオレを呼んでいる!」の合計書籍購入数により下記配送手段をお選びください。 ●1~2冊対応:ネコポス(郵便受けへの投函。追跡サービスあり) ●3~4冊対応:ヤマト宅急便60(直接手渡し。追跡サービスあり)
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    葦(ヨシ)がオレを呼んでいる! こころ喜ぶ作り方、からだ喜ぶ食べ方

    日本でただ一人、食のノーベル賞とも謳われるイタリアスローフード協会「スローフード大賞」を受賞した武富勝彦さん。佐賀県の河川敷に繁る葦(ヨシ)で堆肥をつくり、古代米を生産しながら、農業を通じて心に病を抱える若者を指導する活動が評価されたのです。本書は、体を壊し、教師から農家へ転向した著者が、食を通じた健康探しを続けた25年を綴る養生記です。 ●Yoshi ga ore wo yondeiru Katsuhiko Takedomi, he is the author and only one in Japan who is slow food award winner. His activity that he trained young people who had mental illness through agriculture while making compost from reeds which grow along the riverside, producing ancient rice in Saga is the reason for the award. He tried to find the answer from his own experience about safe, secure good foods for health. He was working as teacher, however after his health failed, he shifted to agriculture. This is his regimen book that he’d been searching for health for 25 years. ●構 造:A5判型、全168ページ、ソフトカバー ●サイズ:152×210×11mm  ●著 者:武富勝彦(たけどみ かつひこ) ●写 真:志賀智(しが さとる) ●初 版:2018年10月6日発行 【送料・配送につきまして】 「モカに始まり(青・赤)」「葦がオレを呼んでいる!」の合計書籍購入数により下記配送手段をお選びください。 ・1~2冊対応:ネコポス(郵便受けへの投函。追跡サービスあり) ・3~4冊対応:ヤマト宅急便60(直接手渡し。追跡サービスあり)
    1,760円
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    モカに始まり-産地紀行編-

    珈琲屋として40年以上にわたり、一心不乱に「モカ」コーヒーに宿る香りの秘密を探り続けた森光宗男氏。モカ謎解きの旅は、イエメンそしてエチオピアへと、計12回にも及びました。本書では、現地の気候風土が手に取るようにわかる写真を多数添え、またイエメンとエチオピアの産地地図や生産システム、代表的な豆の特徴などを丁寧に解説しています。 ●Mocha ni hajimari -Production areas travelogue ver.- Muneo Morimitsu is founder of famous coffee shop “Coffee Bimi” in Fukuoka. The total number of his journey to Yemen and Ethiopia to solve the mysteries of Mocha is 12 times in over 40years .This book “Mocha ni hajimari” presented many photographs of local climate and introduced in detail and simply about production area, the system and the characteristics of typical coffee beans in both countries. ●構造:A5判型、全208ページ、上製本 ●サイズ:155×215×15mm ●著者:森光宗男(もりみつ むねお) ●写真:森光宗男(もりみつ むねお) ●初版:2017年12月7日発行 【送料・配送につきまして】 「モカに始まり(青・赤)」「葦がオレを呼んでいる!」の合計書籍購入数により、下記配送手段をお選びください。 ●1~2冊対応:ネコポス(郵便受けへの投函。追跡サービスあり) ●3~4冊対応:ヤマト宅急便60(直接手渡し。追跡サービスあり)
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    珈琲屋として40年以上にわたり、一心不乱に「モカ」コーヒーに宿る香りの秘密を探り続けた森光宗男氏。モカ謎解きの旅を記した「産地気候編」に続く後編では、森光氏の珈琲屋人生に秘められた技と哲学に迫ります。日々、クリカエシクリカエス、焙煎とネルドリップに独自の理論を見いだした〝森光さんの頭の中身〟を発見する一冊です。 ●Mocha ni hajimari - Roasting, Extraction, Coffee Bimi ver.- Muneo Morimtsu was trying to find the secret of the aroma dwell in Mocha for at least 40 years. This book is covered his skills and life philosophy. You will be able to find his mind found original theory about roasting and nel drip. By all means, we would like to read it to coffee lovers. ●構造:A5判型、全208ページ、上製本 ●サイズ:155×215×15mm  ●著者:森光宗男(もりみつ むねお) ●写真:志賀智、森光宗男 ●初版:2018年5月25日発行 【送料・配送につきまして】 「モカに始まり(青・赤)」「葦がオレを呼んでいる!」の合計書籍購入数により下記配送手段をお選びください。 ●1~2冊対応:ネコポス(郵便受けへの投函。追跡サービスあり) ●3~4冊対応:ヤマト宅急便60(直接手渡し。追跡サービスあり)
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    葦(ヨシ)がオレを呼んでいる! こころ喜ぶ作り方、からだ喜ぶ食べ方

    日本でただ一人、食のノーベル賞とも謳われるイタリアスローフード協会「スローフード大賞」を受賞した武富勝彦さん。佐賀県の河川敷に繁る葦(ヨシ)で堆肥をつくり、古代米を生産しながら、農業を通じて心に病を抱える若者を指導する活動が評価されたのです。本書は、体を壊し、教師から農家へ転向した著者が、食を通じた健康探しを続けた25年を綴る養生記です。 ●Yoshi ga ore wo yondeiru Katsuhiko Takedomi, he is the author and only one in Japan who is slow food award winner. His activity that he trained young people who had mental illness through agriculture while making compost from reeds which grow along the riverside, producing ancient rice in Saga is the reason for the award. He tried to find the answer from his own experience about safe, secure good foods for health. He was working as teacher, however after his health failed, he shifted to agriculture. This is his regimen book that he’d been searching for health for 25 years. ●構 造:A5判型、全168ページ、ソフトカバー ●サイズ:152×210×11mm  ●著 者:武富勝彦(たけどみ かつひこ) ●写 真:志賀智(しが さとる) ●初 版:2018年10月6日発行 【送料・配送につきまして】 「モカに始まり(青・赤)」「葦がオレを呼んでいる!」の合計書籍購入数により下記配送手段をお選びください。 ・1~2冊対応:ネコポス(郵便受けへの投函。追跡サービスあり) ・3~4冊対応:ヤマト宅急便60(直接手渡し。追跡サービスあり)
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    • 朝の散歩で考えたこと -世代の節目のY字路-

      朝6時半から近所を30分ほど散歩することにして、約2ヶ月が経ちました。 自律神経を整えるのに、早起きと散歩は一役買うそうです。 それまで8時近くまで布団から出られなかった私としては、この新たな習慣はめざましい進歩なのです。 玄関を出て右か左か。 気分で行き先を決めます。 選択肢は、田園&干潟コース、ロングビーチコース、小山&岬コース、ヨットハーバーコースの4つ。 今日は、ヨットハーバーコースをチョイス。 *** ぶらぶらと歩きながら、太陽を拝み、腕をぶんぶん振り

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        • アジアの旅の思い出

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          星が生まれる場所

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          今年最後の発送作業

          本日、「手のマルシェ」の年内にお届けする商品の発送作業となりました。 創刊から15年、雑誌「手の間」は、これまで九州の生産者や職人、作家など、風土を愛し、ひたむきにつくる人々の姿を追い続けてきました。 手のマルシェは、「手の間」のオンライン・ストアです。お届けするのは、「手の間」が信頼を寄せるつくり手が、丹精込めたひと品ばかり。一人一人の地道な手仕事から生まれる極少量生産品のため、なかなか出会えません。 まだオープンから2週間ですが、2021年春に向けて、ここ福岡そして九

          すがすがしい、生き方2

          「現在」を自分らしく生きている、エルダー、シニアの方を紹介する“すがすがしい生き方”。年齢を重ねてきたからこその、決してブレることのない、1本のまっすぐな軸が通ったハイセンスな生き方は、周囲に惑わされない、流されない、「私は私だから」という、たくましさをも感じさせてくれます。 さて、今回ご紹介するのは… 福岡県飯塚市にお住まいの渕上カズヨさん。夫の賢治さんは羊羹職人。寡黙で職人気質の賢治さんに代わって、笑顔と楽しいおしゃべりでお客さんを迎えます。ヨガ歴20年。公民館で週1

          すがすがしい、生き方1

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          待ってでも食べたい!おとなのためのフルーツケーキ

          日常からあまり甘いものを欲する方ではないのですが、 立山さんのフルーツケーキを初めて食べたときは、本当に感動しました。 なんて、美味しいのだろう なんて、きちんと なんて丁寧に作られているのだろう 心の中で「これはうまい!」と唸りつつも 「絶品」とか、そんな使い回された言葉で形容したくない じわーっと沁みてくる美味しさなのです。 あとひきますよー。 ラム酒とブランデーに漬け込んだフルーツは レーズンや杏、オレンジピールなど全部で6種類。 しっとりした舌ざわりと食感そして

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