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「どうして勉強するの?」のアンサー本。佐藤優さん「人生のサバイバル力」

佐藤優さん。すごく迫力のある方です。(外見)
SPA! のコラム読んでました。
沖縄の離島で高校生へ向けて行われた、特別授業?演説?みたいなものをまとめた本です。

とにかくお母さまの戦争体験の話が印象的で、もはやここしか覚えてないくらい。(アカン)

佐藤優さんが、勉強の必要性について語るために話した内容です。

戦争中、いろいろな事情があって、沖縄の軍と行動を共にしていた佐藤優のお母さん。
当時まだ若干14才。
「アメリカ軍に捕まりそうになったら、自決するように」
と、手榴弾も持たされていたそうです。

生きるか死ぬかの毎日を過ごしていたのですが、あるとき、今の東京外大を卒業した通訳兵にこう言われます。

「アメリカ軍は戦争中でも守らなければいけない法律があって、女、子供は絶対に殺さない。だから自決せず、捕虜になったほうがいいよ」

またあるときは、別の兵隊からも助言されます。

「この戦争はもう負けるけど、これくらいで日本は滅びない。
だから君はなんとしても生き延びて、いい男を捕まえて、子供を産みなさい」


今、ロシアでまさに行われているプロパガンダが、日本でも行われていたあの時代。
しかしそんな中でも、知識がある人は国のウソを見抜いていたのです。

(わたし、インターネットのない時代でも、国のウソを見破っている人がいたことに驚きました)

この過酷な体験を通して、
「自分の頭で考えて、答えを出すこと」
が、どれだけ大事か学んだお母さん。
そのためには高等教育を受けて、自身で判断できるだけの知識を身に付けなければならない。

そんな訳で、佐藤優さんのご両親は、子供に対してすこぶる教育熱心だったそう。
この話を聞くと素直に頷けます。

こんな状況、今でもたくさん思い当たります。
周りの言うことや、たくさん降ってくる情報に惑わされること。
鵜呑みにしてしまうこと。
たしかに自分に知識がなくて、考えようがなければ、信じてしまうのもムリはないかも。

ねずみ講の勧誘だって、
「あれは絶対儲からない仕組みになってるんだよ」
て、教えてもらわないとわからんもんか。
これに関しては、なんとなく嫌悪感を感じろよ…と思わなくもないけど。。
(独断と偏見すみません)

とにかく勉強の必要性に関して、こんなにわかりやすいアンサーはないなぁと思いました。

これだけじゃなくて他にもタメになる内容盛りだくさんです。

ちなみにこの方は元外交官。
むずかしい罪状で逮捕なんかもされて、(ホリエモンみたいな感じ)ご自身もなかなか過酷な人生を送っている方です。

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