STGでアケコンを考えてる場合

恐らくSTGにハマり出したらアケコンに興味が湧いてくると思います。
昔はアケコンじゃないと~みたいな感じでしたが、現在ではそういったマウントも寂れたので好きな方で気軽に遊べる世の中になりました。

入力機器にも有利不利がある

まずパッドとアケコンのどちらにも長所短所が存在します。
この長所短所を見極めてパッドを使い続けるか、アケコンを購入するかを決めたほうが良いです。

パッド

パッド最大の強みとしてはコンパクトなところでしょう。
小さく軽い為、置き場所に困らず、プレイ時の負担は少なく、持ち運びも簡単です。
パッドの構造や性能によりますが、十字キーを使った細かい動作が簡単でドット単位の動きを行うチョン避けにおいて効果を発揮します。
パッドですとドット単位の細かい移動も連続で行い安いので操作技術を要求される高速機も操りやすいです。

欠点としてはナナメ入力がしにくいので弾の間を縫うように動くのには慣れが必要になります。
更にパッドの構造や性能によって十字キーの操作感が変わります。自分の手に合った物やしっかりとした十字キーが付いてる物を選びましょう。
メンテナンス性も低く最近はパーツの取替えで対処出来る物もありますがそれ以外は知識が無い場合基本的に買い替えです。

アケコン

アケコン最大の強みはその臨場感でしょう。アーケードまんまの操作を楽しめるのでモチベ爆上がりです。
更にメンテナンス性も高く、内部基盤がダメにならない限りパーツの付け替えだけで操作性が復活し自分好みにカスタマイズできます。フレームの方もオリジナルのアケコンを作る時に使えるのである程度の工作技術と知識があれば一生使える道具になります。
アケコンに慣れる事でゲーセンでも同じようにプレイ出来るようになります

欠点としては大きくて置き場所を選ぶ必要があり、プレイ時の姿勢もパッドのように自由に出来ない為負担が掛かります。持ち運びも難しいです。
操作に関しても初心者の場合先ずはレバーの操作から慣れていく必要があり、快適にプレイ出来るまでにある程度の習得期間が必要になります。
慣れない内はSTGに必要な細かい回避動作もレバーですとパッドのように安定して行い難いので「パッドなら避けれたのに」という事もあります。
メンテナス性が高いと書きましたがそれを生かす為の技術や知識は簡単な物ですが必要で、住む地域によっては通販でしかパーツが入手出来ません。

アケコンのレバーについて

現在市販されているアケコンのほとんどは格闘ゲームを遊ぶこと前提の軽いレバーが搭載されているのでSTGを遊ぶ場合レバーの入れ替えを推奨します。様々なレバーが出ていますが三和製とセイミツ製のほぼ二択です。
レバーの好みは人によりますがSTGの場合通称セイミツレバーが最も適していると言われてます。

三和レバー

三和製のレバーで特徴としては軽くて取り付けが容易な点が上げられます。
今現在ほとんどのゲーセンで取り付けられているレバーがこの三和レバーであり現在販売されている一部のアケコンでも採用されています。
主に格闘ゲーマーが好んで使っている軽い操作性のレバーでカスタマイズパーツも豊富に出ているので好みの操作性に改造しやすくメンテナンスも簡単です。

欠点を上げますと入力の安定感が弱い所です。
チョン避けが失敗するカウンター入力や誤入力が発生するのでSTGにおいてそれは被弾を意味します。逆に格闘ゲームではプラスに働く面があります。
レバーの操作が軽い為少ない力でも入力が入りやすくそういった操作ミスも発生しやすいです。

セイミツレバー

セイミツ製のレバーで特徴として重くて固い操作性になります。昔のゲーセンではこのセイミツレバーが普及していましたが現在では拘ってるゲーセンでしか見る事は無いでしょう。
現在普及しているアケコンも一部セイミツレバーを付けるには本体に加工を施す必要がありメンテナンスに関しても三和レバーと比べて少し面倒です。

このセイミツレバーが何故STGに最適なのかと言うと入力の安定感が高くミスが発生しにくい点があります。
重さと固さがカウンター入力の発生防止や誤入力、操作ミスの軽減に繋がっており少しのミスも許されないSTGと相性が良いのです。
更に耐久性もズバ抜けており、セイミツレバーの場合使い込む程に使いやすくなっていき、最悪メンテナンスをしなくても長期間使えます。
使用感が落ちても消耗したパーツを取り替えるだけで新品同様に復活します。

欠点といえばその重さと固さから慣れが必要です。入力もしっかり入れないと入らない為力の加減が分からない内は上手く操作できない場合が多いでしょう。
既に上げてますがアケコンに搭載する際も物によっては追加パーツや加工が必要なので少し敷居が高いです。

ちなみにセイミツレバーはパズルとSTG向けと言われていますがそれは間違いでアクションや格闘ゲームでもセイミツレバーは十分対応出来る万能レバーです。色んなゲームを遊ぶ場合はセイミツレバーです。

HORIレバー

オマケに書いておきます。HORI製のアケコンに最初から付いているHAYABUSAレバーです。
特徴と言えば三和とセイミツの中間的な操作感で基本的にはどのゲームにも対応出来ると言えば聞こえは良いですが悪く言えば中途半端です。
調べれば悪い評判ばかり出てきますがそれは初期の物があまりにも酷すぎる出来だったのが原因で、最近の物はそこまで酷い物ではありません。
構造自体は三和に近くセイミツに近い使用感があるので両方の欠点と利点を中途半端に持っています。

このHAYABUSAレバー初期の物は本当に酷い出来で、格闘ゲームではナナメが入り難い出来の悪いレバーで済みますが、誤入力と操作ミスが発生しやすくSTGでは全く使い物にならない代物で、特にカウンター入力の発生頻度が凄まじく弾幕ゲーなんて出来た物じゃありませんでした(実体験です)。
最近のアケコンに付いてる物はそういった不具合が発生しにくく改良された物となっており安心して使っても良いでしょう

レバーレス

レバーの付いてないボタンだけのアケコンです。こちらの場合格闘ゲームではかなり有効な物ですがSTGですとかなり人を選びます。
キーボードでSTGをやっていた人達なら上手く扱えるかもしれませんが先ずその時点で万人向けの物ではありません。
そもそもSTGでレバーレスを使う利点がほぼ無いのでよほどの事が無ければSTGを遊ぶ場合レバーレスという選択は除外しても構いません。

ボタンについて

STGのボタンはぶっちゃけ好きなもので良いと思います。ボムや特殊システムを使用するボタンはこだわっても良いですがショットは何を使っても構いません。

三和製のボタンは軽い入力感を持ちSTGでも使い安いので人気があります。
一番使い安いボタンなので万能タイプと言えるでしょう

セイミツ製のボタンは重い入力感がありしっかり入れないと入力されませんがボタンの上に指を軽く乗せても反応しないので誤入力したくないボムや特殊システムを使用するボタンに向いています。

HAYABUSAボタンは素早い入力に向いており少し触れただけでも入力されるほど軽くストロークの浅いボタンです。
かなり特化したボタンですが連打、咄嗟のボムや特殊システムの発動に向いておりプレイスタイルによっては効果を存分に発揮します。
欠点なのは耐久性の低さに加え公式で入手が出来ないので気に入ったとしても入手出来るかわからない点となります。

他個人製や海外製の特殊なボタンは色々ありますがSTGの場合そんなに特殊なボタンは必要無いので使い安い物を選びましょう。

結局どうなの?

ここまで色々書きましたが最後は自分で判断してもらうしかありません。アケコンを始めて触る人は絶対に上手く操作出来ないので根気良く使い続けるしかありませんし、高価な上STGの場合追加でレバーや道具を揃えて加工して取り付ける場合が発生するので色々面倒です。
パッドでも十分操作出来る世の中にはなっているのでアケコンに拘る必要は無く面倒ならパッドでも構いません。

ただアケコンに慣れる事でゲーセンでもプレイが可能になりますし何よりモチベが上がります。レバーに慣れるとレバー特有の操作感が癖になりますしパッドより手間が掛かる分愛着が湧きます。何より楽しい。

STGに限らずアーケードゲームをより遊びたいと考えている場合アケコンを買うのは良い選択にはなると思います。

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