第26号『ふるいち関金温泉まんが王国店はマンガ好き達の聖地に成りえるか？』

４月７日に鳥取県倉吉市関金のグリーンスコーレせきがね内に「ふるいち関金温泉まんが王国店」がオープンしました。

最初に惹かれたのは、日本一の漫画温泉、蔵書コミック20万冊の一文。これだけでマンガ好きは一度は行ってみたくなりませんか？現在は２６万冊になっているそうです。

しかし、この施設一人で向かうには遠い上に、こういうのは皆でワイワイ騒ぎながら向かうのが楽しいんだけど･･･どうしたものか？

地元の友達は誘っても「それなら近場の漫喫と温泉で良いじゃん？」としかならないからなぁ。確かにそっちの方が利に適ってますよ。

でも、たまにそういう馬鹿やるから楽しいんじゃないか？そして一緒に馬鹿やってくれる人は居ないものか？

そんな時、岡山にあるcomic salon 『G.I.F.T.』の常連フォロワーさんが「誰か一緒に行きませんか？」と、渡りに船とはこの事だよ。

「やはりふるいち関金温泉まんが王国店か･････いつ出発する？わたしも同行する」と即レス、完全に『ジョジョの奇妙な冒険第三部』の花京院顔になってましたね、ええ。

これはもう遠征軍だ、クルセイダーズだ。

ふるいち関金温泉クルセイダーズが結成したのもつかの間、その言いだしっぺの常連さんが諸事情により２週間前にリタイア。馬鹿な、新手のスタンド攻撃か？

comic salon 『G.I.F.T.』のマスターが他のお客さんも行ってみたいとの事で新たに、その人を加えて４人で行くことに。

しかし、また問題が・・・実質、車運転できるの自分とcomic salon 『G.I.F.T.』のマスターの２人だけじゃねぇか。困った・・・マスターの車、軽自動車なので４人はキツそうだし、レンタカー借りると高くなるし・・・自分の車で行くか。

自宅　→　岡山　→　鳥取　→　岡山　→　自宅と運転すると約９００ｋｍ、改めて数字にすると遠いな。

疲れそう？能率が悪い？

「このシチューにはそれはない！あるのはシンプルな、たった一つの思想だけだ！たった一つ、行って堪能する！それだけよ！それだけが満足感よ！過程やら･･･方法なぞ･･･どうでもよいのだああああ！」

テンションが完全にＤＩＯになってましたね。楽しめればよかろうなのです。

それでは『シチュー・ザ･ワールド 関金温泉クルセイダース編　第一部』はじまります。

関金温泉まんが王国店の旅の楽しみ方１

岡山からだと目的地の温泉までは約１１０ｋｍ。片道１時間半から２時間くらい。今回は希望者を募り乗り合わせで向かうので、初対面の人もいるけれどそれはそれ、道中は好きな漫画や映画の話をしながら向かうのも楽しいものです。岡山から車で運転し向かうと山間部を抜けるため、信号が見当たらない、第一村人も見当たらないと、一人だとこの道で本当に合ってる？不安になる「どこの異世界へ向かうんだよｗ」と異世界もの話で盛り上がったり出来るぞ。

関金温泉まんが王国店の旅の楽しみ方２

来たぜ！ふるいち関金温泉！ pic.twitter.com/HMGE3ZWQMn

— シチュー (@hibi_bouken) June 9, 2019

玄関を入ってすぐ左が受付。１泊５０００円～８０００円（プラン別、３６時間滞在）宿泊しない人は１２時間で１０８０円（フリードリンク、Wi-Fi環境、温泉入浴付）というコストパフォーマンスの良さ。ただ目的地までの交通網が弱いのでバスやタクシー代が上乗せになってしまう点だけ注意。今回のような乗り合わせや、友達同士で割り勘で行ける交通手段がベスト。

関金温泉まんが王国店の旅の楽しみ方３

コミック20万冊は伊達じゃない。どの部屋も本棚が立ち並び中々に壮観です。本棚の近くにはテーブル、椅子、ソファー、リクライニングタイプのソファー、ハンモック等好きな場所で読むことが出来ます。また６月なので暑いかと思ったけれど山間部からの風が気持ちよく自然風で十分に涼めることが出来ます。フードコートにはジャンクフードやカップ麺など置いておりドリンクフリーのため引き篭もって漫画に没頭する環境は十分です。夏休みなんかのんびり過ごせそうです。あと非売品ポスターなんかも展示されているので探してみるのも楽しいかも。

またお勧めスポーツ漫画など特集棚が設置されていて、まだ読んだ事無い漫画に手を出しやすかったかな。難点を挙げるとするなら２０万冊以上あるけれど、置いてあるマンガの検索システムが無いためダンジョン化した本棚から目的のコミック探せるかどうか？だと思われます。あと読む漫画によってはコミックの巻抜けがあるため初見で読む人は良い所なのに！ってなるかもしれない。＾＾

関金温泉まんが王国店の旅の楽しみ方４

温泉入浴も料金込みなので温泉へ。（入浴のみの利用でも４００円）自宅から岡山へ４時間、岡山からこの温泉へ２時間と計６時間運転していたので温泉に入りたかったのです。

「予想通り！この温泉のお湯は馴染む！長時間運転したこの肉体に実にしっくり馴染んで、パワーが今まで以上に回復できたぞ！馴染む！実に馴染むぞォ！フフフフフフ！フフフアーッハハハ！フフハハハハハ」

と歌でも一つ歌いたいようないい気分でしたが、ふと気付く。ほぼ貸切みたいな状況だったのはシャンプー、ボディーソープ、ドライヤーはあるものの、その他のアメニティグッズ（タオル、バスタオル、髭剃り）等は宿泊客室備え付けなのかな？自分は「こんなこともあろうかと」のノリで一式揃えて居たので問題なかったけれど１２時間プランの利用者の中には、タオルが無くて入浴できない人も居たっぽい。受付で借りれるのだろうか？

湯上りはマッサージ機（１２分２００円）使うもよし、ハンモックに揺られるもよし。自分は後者でしたがあやうく寝そうになりました。危ない危ない漫画読まずに寝てしまったら鳥取まで何しに来たのか分からなくなってしまう。こんな遠方まで来て寝落ちオチは洒落にならない。

遥かなる旅路 さらば友よ（まとめ）

漫画読んでたせいか時間過ぎるの早かった、もう少しのんびりしていたいのが本音でした。さて本題の「マンガ好き達の聖地に成りえるか？」ですが、可能性としてはあるかな、と。開店して２ヶ月目なのでまだまだ前述した問題点や課題も多そう。それらをクリア出来ればといった感じでしょうか。同じく地方勢としてはこういう場所が増えていくことを願っています。

岡山へ戻りラーメンを食べて、解散。

「また会おう！ワシのことが嫌いじゃあなけりゃあな！間抜け面！」

「花京院･･･イギー･･･アヴドゥル･･･。終わったよ･･･」

そうしてそれぞれの帰路へ、サウンドトラックの音楽と共にアクセルを踏むのでした。

『シチュー・ザ･ワールド 関金温泉クルセイダース編　第一部　完』