米津玄師さんの曲が大ヒットする理由

もちろん大前提に素晴らしいメロディーメーカーということがありますが、なぜあんなに中毒になってしまうのかというのには理由があります。
日本の音楽史を遡ったときに、大ヒットした曲によく見られるのは「和」のテイストがあることです。

アレンジとしては洋楽寄りなオシャレな味付けがなされていても、根本に日本やアジアのメロディーラインが散りばめられているんです。
やはりそういうメロディーには、どことなく懐かしい感じとかしっくりくるものがあって、日本人としてのDNAが反応するんでしょうね。

米津さんの代表曲で、「檸檬」や「パプリカ」は見事に日本人が好むメロディーで、メジャーな展開のメロディーの中に、もの悲しくキュンとなるメロディーが織り交ぜられているのは流石です。

例えば「パプリカ」でいうなら、Bメロでこんな展開があります。

G      D        C         G      C    D      B7     Em
夏が来る 影が立つ あなたに会いたい

最後の「B7」でグッときますよね。
さらにサビで転調しますが

         A         B7           C#m    A       B7     G#7     C#m
パプリカ 花が咲いたら 晴れた空に種を蒔こう

ここでも「G#7」でグイッと持っていかれます(笑)


他のアーティストの作品でも「和」とか「アジア」のテイストを取り入れてる楽曲はありますが、例えば「X JAPAN」の「紅」もそうだし、「JITTERIN'JINN」の曲で「Whiteberry」もカバーしている「夏祭り」もそういう系統ですね。
「紅」ってアコギ一本でスリーフィンガーで弾いたら、思いっきりフォークになりますが、トシさんは松山千春さんの影響を受けているんですね。
これは本人から直接聴いた話なんで、嘘ではありません。

話を戻すと、特に「パプリカ」はアジアテイストというか、中国の香りがするじゃないですか。
胡弓や二胡で演奏したらハマるよな〜と思って探したら、なんと!ありました!!
ぜひ!聴いてみてください。
めっちゃ相性がいいと思いませんか?



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