プログラミングガイド「ビルド設定リファレンス」(V部)
「Build settings reference」の私家版和訳です。
1. ビルドされたプロダクトの検証 (VALIDATE_PRODUCT)
この機能を有効にすると、ビルドプロセスの一部としてプロダクトの検証チェックを行います。
2. ワークスペースを検証する (VALIDATE_WORKSPACE)
この機能を有効にすると、ビルドプロセスの一部としてワークスペース構成の検証チェックを行います。
3. ワークスペースを検証する - 無視されたフレームワーク (VALIDATE_WORKSPACE_SKIPPED_SDK_FRAMEWORKS)
ワークスペースバリデータで非推奨の警告やフレームワークの欠落エラーを抑制するためのフレームワーク名のリストです。
4. 有効なアーキテクチャ (VALID_ARCHS)
ターゲットが実際に構築されるべきアーキテクチャのスペース区切りリストです。各ターゲットに対して、これはアーキテクチャー (ARCHS)で指定されたリストと交差し、結果として得られるセットが構築されます。これにより、個々のターゲットが特定のアーキテクチャのビルドをオプトアウトできます。結果として得られるアーキテクチャーのセットが空の場合、実行ファイルは生成されません。
5. VERBOSE_PBXCP
ターゲットのビルドフェーズCopy Filesで、ファイルをコピーする際に追加情報を生成するかどうかを指定します。
6. バージョン管理システム (VERSIONING_SYSTEM)
生成されたファイルのバージョン・スタンプに使用するプロセスを選択します。
- なし:バージョン管理システムを使用しません。
- 「apple-generic」:Appleジェネリック:現在のプロジェクト・バージョン設定を使用します。
7. バージョン管理ユーザー名 (VERSION_INFO_BUILDER)
これは、生成されたApple Generic Versioningスタブ内に含まれるビルドを実行しているユーザーへの参照を定義します。デフォルトは環境変数USERの値です。
8. 生成されたバージョン管理変数 (VERSION_INFO_EXPORT_DECL)
これは、生成されたApple Generic Versioningスタブ内のバージョン情報シンボル宣言のプレフィックス文字列を定義します。これを使用して、例えば、バージョンシンボル宣言にオプションの「export」キーワードを追加できます。これを変更することは殆どありません。
9. 生成されたバージョン管理ソースファイル名 (VERSION_INFO_FILE)
Apple Generic Versioningによって生成され、プロダクトにコンパイルされるソースファイルの名前を指定するために使用します。デフォルトでは、「$(PRODUCT_NAME)_vers.c」に設定されています。
10. バージョン管理名のプレフィックス (VERSION_INFO_PREFIX)
生成されたバージョン管理ソースファイル内のバージョン情報シンボルの名前のプレフィックスとして使用します。エクスポートしたシンボルにプレフィックスを付ける場合は、同じプレフィックスを設定する必要があるでしょう。
11. バージョン管理名のサフィックス (VERSION_INFO_SUFFIX)
生成されたバージョン管理ソースファイル内のバージョン情報シンボルの名前のサフィックスとして使用されます。滅多に使用されません。
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