生きていく

生きているということ


僕たちが、「普通」だと思っていること。その最たるものが、「生きている」ということです。「一日を生き抜く」ということです。僕たちは、一日を生き切るのを「普通」のことだと思っています。

世の中には、このように、「普通」という言葉が存在します。でも、僕は疑問に思います。「普通」ができることは、凄いことじゃないのか?

『僕らは奇跡でできている』というドラマが以前放送されていました。その中で、周りから「普通じゃない」「普通のことができない」と言われ続けて生きてきた主人公が、こんなセリフを言います。

「誰でもできることは、できても凄くないんですか?」

このドラマは、先生を目指す人、心理の仕事をしたい人、お母さんになりたい人、お父さんになりたい人、学校が苦手だった人、人と同じように生きれない人、「普通じゃない」という言葉に苦しんできた人、毎日自分だけ違うと苦しんで生きている人、いろんな人に、見てほしいです。見るべきドラマです。とても大事なことを、教えてくれます。今、Amazon Primeで見れるので、是非見てください。どんな机上の勉強よりも、価値があるかもしれませんよ。

と、話はそれましたが、「普通」をできることは、実はとても、凄いことであり、尊いことであり、奇跡的なことなんではないでしょうか。

毎日、一生懸命、生きていますね。いろんなことぶつかって、苦しんで、苦しんで、笑って、笑って、怒って喜んで悲しんで、寂しい思いもたくさんして、生きて生きて生きてきました。あなたが何歳であろうと、これは、本当に、凄いことであり、尊いことであり、凄いことであり、凄いことであり、奇跡的なことなんですよね。

『生きる』
谷川俊太郎
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

全て、「普通」と言われることかもしれません。でも、それが「生きる」なんだと言っています。そんな一つ一つの、「生きる」がとんでもなく凄いことであり、尊いことであり、奇跡的なことなんだということを、思い出すこと、

そしてもう一つ、『3年B組金八先生』の主人公坂本金八のセリフでこういうものがあります。

「生きるというのは人に何かをもらうこと。生きていくというのはそれを返していくこと」

生まれてから、人に支えられその中で生きれてきました。それを返していくのが、これからもまた「生きていく」ということなのだと。

凄いです。頑張って生きるということ。

さあ、明日からどう生きるか。

「生きる」ということはどういうことなのか、その意味と凄さを感じ、祝い、明日から、どう生きていくのかを問う。

大丈夫.