続けていくために
「歯ぐきが腫れています。しっかり磨いてあげてください」
歯医者さんに言われ、毎日寝る前は歯みがきと歯間ブラシで歯をきれいにしてきたつもりでした。
ですが、そこから数年経っても「歯ぐきが腫れています」と定期検診のたびに言われてしまいます。
私は歯医者さんに通うことが少し嫌になってしまいました。
寝ぼけ眼で歯間ブラシをして出血させてしまったあの夜も、寝落ちに抗い歯をみがいたあの夜も、努力がゼロになったような気分を抱いてしまったのです。
しかし、歯ぐきの腫れを放置して通わなくなるのは危険だとわかっています。
そこで私は次の定期検診まで歯間ブラシを省略しました。嫌な気持ちになった原因が、歯みがきに時間をとられて睡眠時間が削られてしまうことだったので。
最初は、歯医者さんに言われたことを守っていない罪悪感がありました。それでも自分の気持ちを無視し続ければ、歯医者さんに通うことをやめる未来が容易に想像できました。
心の声を優先して3ヶ月後の定期検診。
案の定、
「歯石が残っています。丁寧にみがいてください」
とご指摘をいただきました。
やっぱり歯間ブラシやらないとダメなのか、と模索がはじまりました。
まず、歯間ブラシをする意味について改めて調べました。
歯と歯の間を歯間ブラシできれいにすることによって歯石をとり、歯周病等のリスクを下げることができるから使ったほうがよい、と再確認しました。
ひとつひとつの情報を整理したことで、私は再び歯間ブラシを使おうと前向きに考えはじめました。
歯間ブラシを毎日続けられるように、生活習慣の改善も進めました。
毎日眠気がひどくならないように夜更かしを控えるようにしてみたり、スマホのみすぎに注意したりしました。後者については、私の場合、眼精疲労がひどいと歯間ブラシのミスが増えることに気づいたためです。
どうしても眠い日は歯間ブラシを休みましたが、代わりに歯ブラシで落とせるところは入念にみがきました。
時間があるときは歯みがきのレクチャー動画をみて、正しいみがきかたを勉強します。おかげで歯みがきの時間が少しずつ短くなっていきました。
そして3ヶ月後。
「歯ぐきの腫れ、今回は大丈夫そうですね」
「え? 本当ですか」
「はい」
やったー!
内心、大喜びでした。
こうして私の模索は、ひとまず終わりを迎えたのでした。
残る課題は、継続すること。
私はものぐさな人間に加えて、痛いのも苦手です。ですので毎日、自分自身とたたかっています。
はやくに歯がなくなって食べられるものが食べられなくなったらつらいよ?
3ヶ月ごとの定期検診が嫌なら、年内にもう1回予約するのはどう?
1日3回の歯みがきが難しいなら、たった1回を丁寧にみがいてみようか。
などなど、あらゆる方向から説き聞かせ、日々のケアを継続させています。歯医者さんにもなんとか通い続けている感じです。
これからも心の声に耳を傾けながら試行錯誤を重ね、歯と口のケアを継続していけたらと思います。
最後に、私の歯をきれいにしてくれる歯医者さんに最大級の感謝を伝えたいです。いつもありがとうございます。通い続けられるようにがんばります。
そして歯と口の健康を守るために動いてくれている全ての人に感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございます。
以上、歯と口のケアにかんする話でした。お読みいただきありがとうございました。