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[イベントレポート]第13回初島会議に参加してきました

こんちには。スタートアップラボ代表の平川です。

先日、第13回初島会議で議論されたテーマに、AI時代を支えるインフラ「GPU」についてお話がありました。少し気づきがありましたので、素人ながら後日のしらべをまとめてみました。

GPUの国内確保を超え、考える


どうやらGPUはAI処理の「心臓部」と言えるようです。NVIDIAが中心になって、世界のAIインフラを支えているようです。今後、日本はこのGPUについて、国内確保に取り組むべきなのか、或いは他の道を検討すべきなのか・・ 

GPUを取り巻く国内現状

どうやら、GPUの世界市場はNVIDIAが98%ほど占有し、圧倒的な一人勝ちの状況です。他方、日本のGPU保有は0.1%程度。以下の主な理由から、もはやこの領域への追随は、難しそうだと感じるところです。

開発・製造コストの高い
・GPUの製造には高度な技術と莫大な資金が必要
市場規模の対立
・日本国内のGPU需要自体が、米国や中国と比べて小さい
技術の独占状態
・NVIDIAのCUDAなどの技術水準がもはや高度すぎる

自社しらべ

AIの未来志向

以上のことから、GPU の国内確保というハード的な議論より、ソフト面に視点をむけることで、新たな可能性を開く切り道が見えてくるかもしれません。調べてみると、国内では大きく以下4つの動きが目に留まりました。

1. GPUクラウドサービスの活用
・ソフトバンクやGMOが展開するクラウドサービスを通じ、NVIDIAの最新GPUを低コストで利用できる環境が整いつつある
・物理的にGPUを開発せずとも、必要なリソースを柔軟に活用できるため、特に中小企業やスタートアップにとっては現実的な選択肢になる
2. AIアプリケーションの強化
・GPUやインフラ自体を開発するのではなく、それを活用したAIソリューションやアプリケーションに力を入れる
・日本の固有の強みを活かした領域。たとえば 医療、製造業、農業などの分野などはグローバルでもまだまだ可能性がある
3. オープンイノベーションによる基礎研究の強化
・GPU自体の製造にこだわらず、というか諦めて、AIアルゴリズムやアプリケーションの研究開発を進めている
・日本らしさを活かして独自価値を生み出すことが肝
4. 国際連携とオープンイノベーション
・GPUを製造する海外企業や研究機関と連携することで、必要な技術やリソースを効率的に活用できる
・ソフトバンクはNVIDIAやアーム社と連携し日本の動きを先導している

自社しらべ

スタートアップを支援する私たちとして


初島会議へ参加し「GPU」からの気づきは以下のとおり。スタートアップを事業計画や戦略の側面から支援する立場として、前向きに捉えていこうと思った次第です。

1.不毛な開発は避ける
・グローバルスタンダードなクラウド活用によって対応する
・利用できるものは利用する
2.日本独自の強みを活かす
・アプリやソフトは独自の強み領域を深化させる
・グローバルに対してAIはもともと親和性が高い
 グローバル市場も初期段階から視野に入れ戦略立案する
・ニッチに圧倒的に勝つ
3.集合知を活かす
・日本は古より共同や協創が得意な国民性。実は大きな強みである
・AI時代、集合知によるビジネスプロセスにより視点を向け、世界に挑む

自社まとめ

まとめ

今回の初島会議で「GPU」というキーワードを知り、日本としてのAIを考えるきっかけを得ることができました。

クラウド活用、AIアプリケーションの開発、そして国際連携やオープンイノベーション。これらによってグローバル市場でも、きっと存在感を発揮できるのではないかと思いました。

少し前向き過ぎるキャッチコピーかもしれませんが、「持たざるもの」の戦略が、新しい価値を生む原動力となる。スタートアップの挑戦は、これからがスタートラインといったところでしょうか。
GPUを超え、僕は、未来志向で生きていこう..w

初島会議の様子


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