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レトロなビルへの愛🏙

古い建物が連なる街並み。何も考えず静かに歩いてるだけで、緊張の糸が静かにほどけて心が安らいでいくのがわかる。


新しさを競い合うように建ち並ぶ都会の建物たち。何十年も昔から悠然と建つ建物はすでにおのれのスタイルを確立し、乱立するビル達の競争を静観しているようだ。

今日も今日とて、都会には高層マンションのほか、会社や商業施設などがたくさん入るような大規模なビルが次々と建設されている。

交通アクセスがいいのはもちろん、ビルの高さは高ければよく、商業施設や会社がたくさん入れるような綺麗で大きなビルほど魅力的だといわんばかりだ。

自分たちがどれほど強いかをまるで争っているかのようにも見える光景。
そんな争いなど無意味だと部外者たちが思っていても、自分たちの強さを誇示するようにビルは次々と新しく建ちつづける。
もっと高く、もっと立派に、まるで人間達が互いにマウントし合っているかのように。

最初はどこよりも高くて新しいビルが一番だと思っていたが、ここ最近は違う。

かつては街の象徴として輝いていたビル達も、何十年も経てば老朽化で取り壊したほうがいいという声があがり、まるでお払い箱のような扱いだ。

街の変化とともに何十年という歴史を刻んできたビルには、古き良き時代を思い出させ、哀愁ともいえぬ言葉ではうまくあらわせない重みを感じる。

新しく建てられるビルには若くてピチピチのせいかついつい惹かれる部分もあるが、近頃は二番煎じのような軽さしか感じられず、結局はすぐに飽きてしまっている。

最新の技術を使ったエレベーター、エスカレーター、店内マップなど。

昔に比べてとても便利になる仕組みが溢れているが、人間とはワガママな動物なのか便利すぎても何か物足りなさを感じたり、得られる情報が多すぎて頭の中がキャパオーバーになっているせいか疲れやすくなったりすることもある。

最近はずっとその繰り返し。

古きものを愛でる時期がとうぶん続きそうな気がする。

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