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第2話【キャラバン】

★第1話【逃亡】

イトスギの木立にある聖域から街道に出て、すこし離れた町を目指して歩くシーンを考えてた。ゴッホの『糸杉と星の見える道』を思い浮かべながら。「逃亡」ってことは、コソコソ移動したほうがいいんだろうか。

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それで、街道をごとごと歩く幌馬車に拾われるってのはどうだろうって思ったの。ジプシー(ロマ)の行商一家に拾われて、一緒に街に向かう。
マオは聖域の中ではそれなりに特別な立場の子どもだっただろうし、ジプシーの子どもと文化的なギャップ、コントラストが描けたらオモシロいだろうなって。

「ジプシー」ってのは蔑称だと言われてるけど、それは文化的歴史的に流浪文化が蔑視されていたって背景もある。まつろわぬ民。「独自の宗教はなく、居住地の宗教に便宜的に帰依する」と歴史学者に評されている。

イトスギの聖域の信仰は、祭壇とか神官とか、独自の暦があることから考えると、体系立てられた「ポジション」がある可能性が高い。エライ存在とか、特別な立場とか、そういうの。
マオの「首飾りを譲り受けるはずだった儀式」は特定の年齢に達したときのイニシエーションか、ポジションの認定的なやつ。兄に言われて聖域から逃亡したのはその儀式の少し前。首飾りは正式に授かったものじゃなくても、特別感というかプライドみたいなものが出てきたはず。

女の人は分かると思うけど、身につける装飾品で姿勢とかふるまいとか、自分に対するプライド(自己価値観)って変わるもんだから。

ジプシーの立場関わらず対等な態度とか、体系立てられた神殿系の信仰とは全く別の価値観は、マオに衝撃を与えたに違いない。それまで特別な立場にあって、イニシエーションも目前だって年頃(7歳くらい?)だ。

ぼんやりと受け入れてきた「当たり前」の世界から、そうじゃない世界の存在に気付き始め、未知への好奇心と馴染みの世界観を行き来する頃。水星の年齢域に向かう時期だね。

幌馬車での旅する家族、で思いだしたのは『大草原の小さな家』!

なつかしい。大好きだったなぁ。トウモロコシと草のにおい?がする物語。とにかく憧れた、開放的な空気感。ジプシーじゃないけどね。「幌馬車」って乗り物のイメージを膨らませたくて出てきた。

ジプシーだったらもっとカラフルなワゴンで、香水のにおいがして、陽気で肌の浅黒い家族が楽しいかな。物を売買する行商じゃなくて、行く先々の街で音楽とか占いとかで生計立ててるって設定もいいね。

樹木信仰的な文化のマオはきっと、質素な布地に幾何学の刺繍、みたいな服装。ナチュラル・ボヘミアン!かわいいよねぇ。

ジプシーのワゴンはどんな匂いかな。毎日お風呂に入らない文化の人たちは香水が濃いだろうし。ワゴンの中に敷き詰められたカラフルなラグとクッション、布にしみついてるのは樹脂系のアロマだな。フランキンセンス、ミルラ、ベンゾイン。ふわ~っと不思議な気持ちになるにおい♡

ジプシー家族と馬車で街道を行くひとときは短いだろうけど、その間にマオの性格(欠点を含めて)が読者に見えてくる描写ができるといいな。生意気ってほどじゃはないけど、ちょっと特別意識のある子ども、みたいな。

それからきっと、各地を行き来するジプシーのオトナたちの話から、なんとなく不安定になりそうな社会の雲行きを感じとる。マオが聖域を逃亡しなきゃいけなくなった理由も、オトナはなんとなく察してるんだろうね。

う~ん、何かな。やっぱり信仰と政治が関わってくるのかな。魔女狩りとか、異教排除的な。

それからこれから向かう街にいる、ルツという女の人。ちょっと事前知識的に何者なのか、聞きだしたいところ。たぶんね、イトスギの聖域と関りがある、魔女的な人だよ。祭事や儀式で使う薬草とかを扱う魔女。

なんとKindle Unlimitedなら無料で読める!!!
魔女と呼ばれる人の多くは産婆さんでもあったらしいから、薬草やハーブの調合をしてるだけじゃなくて、ルツもマオもとりあげてくれた老婆ってことにしようか。

この先ルツが出てくる場面は、魔女ネタの薬草、ハーブ、グリーンウィッチなクラフトネタも盛り込みたいね!魔女修行的なハナシ、きゅんきゅんする。

ルツの性格がまだいまいち見えてこなくてウンウン悩んでたら、ジプシー一家との交流場面が思い浮かんだからそれを先に挟んでみた。

次こそは老賢女、緑の魔女!聖域の兄妹との関係、逃亡の背景、そのへんも少しづつ見えてくるといいな。なんかおもしろいイメージ浮かんだら、コメントしてね!( ´艸`)一緒に創作の旅をしよう!

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