シンガポールから見た満月で「星の大喜利」~トキが愛を変えるんじゃない、愛がトキの源泉なんだ~
なんと目立つヘキサゴン。
六芒星、カゴメの完成。オカルト好きが興奮する図形が立ち現れておりますぞ。オヤビンはついに、領域展開を発動・・・!
この結界の要になっているのが火星だと私は睨んでいる。
私には火星が、腕を拡げて立つ「聖なんちゃら像」にも見える。未来を切り開く正義として担ぎ上げられて、聖人イメージを背負う(押し付けられる)火星。
射手座の性質的にはお役目にはめられるのはゴメンこうむりたいことだと思うんだけど、ノリと興奮が勝ってまんざらでもない様子。堂々と旗ふりよるし。
「未来に向けて仲間を牽引するシンボル」っちゅうポジションに火星を押し込めるのは大衆の期待。月とドラゴンヘッドによるYOD(緑の三角形)。彼らの求めるのは「善き未来」への変化。変化そのものというより、変化に向けた動き。
Ascがその光景に与えたシンボルは「仮面を被った役者が神秘劇で儀式的な行為を演じる」。仮面を被って旗を振るのがシンボル化された火星ってことかな。
Ascは変革のサイン水瓶座。この「儀式」ってのは「イニシエーション」、通過儀礼の儀式ですな。これまでとこれからは違うよ、っていう切れ目。
水瓶座の支配星、チャートルーラー天王星はIC上で「自分の庭の花に水やりをして」おります。ICってのは自分の根本。自分の庭っていうか、ジブンに水やりしてるんだな。
水やりポイント、何を育むか、何に心を向けるかってところ。ここがこれまでとこれからで切り替わるポイント。この革命じょうろにひたひたにお水を汲んでくれるのは、愛とヨロコビの金星!
金星は12ハウス、見えない領域にある。シンボルは「長い間忘れられていた文化の目撃者として今も現存する、御影石に掘られた古代のレリーフ」。
これは意識されてこなかった、これまで目を向けてこなかった(でもたしかにココにある)ヨロコビだったり愛のことを言っているのかもしれない。
私にとってこれこそがダイジだったんだ!っていう発見。海中の神秘は金星の愛。それは若々しい新鮮なヨロコビというよりは、これまでの経験があってこその重みというか、深みのある新しいかたちで発見される愛。
そうだよ、そうだった!!ってジブンの庭にハッとドラスティックにピントが合う様子が、5ハウスのカスプシンボル「急降下する飛行機」だな。
5ハウスってのは愛を注ぐ分野のこと。
ピントが急激にあうビックリしちゃうような世界の見え方の変化がIC×天王星だね。ジブンで水かけてジブンで「ハッッ!!!」ってなるような。
この「ハッッ!!」を描いているのが天王星と水星がバチコンと出会うスクエア。水星ってのは「思考」ですからね、モノの視方、考え方ってやつ。
これまで「当然これがヨロコビだよね」っていう「常識」に沿ってそれをヨロコビだと信じてきたけど、ジブンが満たしたいのはそこじゃないよね、って気付いた感じ。
かの火星の「聖なんちゃら像」はジブンだけの偶像ってわけ。旗手が掲げる旗は、ジブンのヨロコビの旗印。
でも具体的にこっからどうしていくか、それがどんな花を咲かせるのか、方向性はまだ見えていない。方向性の太陽は、見えない領域12ハウスからまだ顔を出してないからね。
まだ鳥さんたちもケージの中にいるし。
12ハウスが深層意識であるなら「鳥」はインスピレーションとか無意識の世界からの情報の伝達役だ。存在は感じられているけど、まだ解放とまではいってないのかな。
不用心にケージの扉を開け話したら、みんな飛び立ってっちゃって帰ってこないから、そんな簡単には「じゃ、開けよっか」とはならない。
いや、もしかするとこのダイジに育ててきた鳥さんたちを解放するトキを感じているのかもしれない。一度ケージの扉を開ければみんな飛び立って帰ってこないとしても、だ。
そんな暗闇の鳥かごが感じ取っている「見えないけども強大な影響力を持つ何か」ってのが、太陽にはりつく冥王星じゃなかろうか。
巡礼者が一歩一歩近づいていく山の聖堂に、大規模な鳥類飼育場がある。まだ頂上までたどり着いてはいないけども、確実にそのトキは近付きつつある。
このじわじわと感じる「とてつもなく大きな解放の予感」が期待なのか恐怖なのか、どっちだと思う?
太陽と向き合う(満月だからね)月のシンボルは「インディアンの女性が集まった自分の部族に白人の恋人を紹介する」。
これ、未来の縁であるドラゴンヘッドに寄り添っているセレスのシンボル「人生の変化を経た女性が新しい愛を体験する」にも重なって来るね。
インディアンと白人ってのは対立するグループ(カテゴリー)の象徴。恋人は言うまでもなくこれから育む愛とヨロコビの「期待」なんだけど、これってば禁断の恋。これまでの常識から考えられない掟破り。
となるともちろん、単純に「期待」だけじゃないよね。受け容れられるかどうか、受け入れられなくてもイイという覚悟もあるのかもしれないけど、それでも何かが壊れるのは避けられない。
壊れるのは古い常識(掟)や価値観か。自分を取り巻く世界か。大切な人たちとの関係か。何かが壊れないと、手放さないと、先に進めないんだよ。
Encanto(邦題『ミラベルと魔法だらけの家』)で最後に流れる歌Dos Oruguitas。英語版の歌詞を見て、ハッとしたんだ。これは、このホロスコープ大喜利にささぐメッセージだ!!って(笑)
※ここから先、ぜひBGM付きでお楽しみください
この歌だけで物語になってて、それがEncantoのストーリーこの場面まで貫く一本の軸糸みたいになっててステキなの。タイトルのOruguitasはあおむし。2匹の愛し合う、はらぺこあおむしのハナシ。
風が吹いても寒くなっても二人寄り添って生きてきたあおむし。お互いがお互いにとってのシェルターだった。一緒にいれば心安らぐ、安心できる、そんな相手。
自覚していないけど、成長するふたり。離れたくないけど、時は止まらない。いつまでもあおむしのままじゃいられない。
この歌、オリジナルはスペイン語。私はスペイン語わかんないから、英語の直訳を参照してみると、これまたおもしろい。
時は巡る。止まることなく。先月のメッセージも重なってくる。
disorientedってのは「方向を見失う」とか「混乱する」って意味の英語なんだけど、orientを失った(dis)状態って書き表されるのがすごくオモシロイ。orient、オリエントってのは東のこと。日の昇る方角、太陽の位置。
ね、太陽は方向性。12ハウスの太陽、サナギの中のあおむし。
この「アーィ、オルギータス・・・」ってあおむしへの呼びかけが、このあと「アーィ、マリポーサ(チョウ)!」に変わるのが鳥肌なんだな。
何かが少しずつ大きくなっていく・・・逃れられない変容のトキ。これが、太陽の背後にある冥王星。
ギュッと握りしめているものから、離れる。自分の拠り所、安心できるシェルターを手放す。でもその先にまだ見ぬ未来(11ハウス)がある。そこに向けて動かざるをえない(YODに絡めとられ、バーテックスを強く意識する火星)。
ちなみに日本語版はタイトルから「マリポーサ」!これはこれでステキ。冒頭はてっきり「空耳アワー」かと思ったけど、日本語だった(笑)
歌詞で表現している部分の違いが、スペイン語、英語、日本語で微妙に違うところが、たまらんね。こういうギャップを味わうのが語学の醍醐味だと思う。
「愛」ってのは男と女の感情的結びつき、をイメージするけど、もっと大きく捉えていいと思う。何かと何かの関係性。ニンゲンに限らず、モノに限らず、そこに「接点」を積極的に見出すこと。
そんでもって、don't hold on too tight。必死になって握りしめる必要なんてない。「愛」ってのはさ、「トキ」を構成するもんなんじゃないかね。トキが愛を変えてしまうんじゃなくて、愛は常にトキを生み出してるんだよ。トキは愛で出来ていて、愛に満ちている。
トキを創るってことは、トキに左右されないってこと。逆説的だけど。
愛を表す領域は5ハウス。5ハウスは楽しむ世界、没頭する世界でもあるから「個人的な娯楽や趣味」と訳されることも多い。
自分の好きなこと、夢中になってるときって、自分が一番自分らしく輝いているときでもある。自分らしさを表す、周囲を照らす太陽を支配星に持つ獅子座が5ハウスのルーラーなのも納得。
おもしろいのが、そういう時がいちばん「我を忘れて」いるってこと。私が私を全く意識していないとき、私はいちばん私らしく、イキイキとする。
この、時間から完全に自由になった(そんでもって時間の全てがそこにつまっている)フィールドを「ゼロ・ポイント・フィールド」って言うんだけどね。
「運」とか「奇跡」とか「直感」ってのは、このとんでもないエネルギーを秘めたフィールドにアクセスしたから、って見方もできるの。
意識的には捉え辛い世界観だけど、それこそ無意識の奥の奥のさらに奥、意識も無意識も時間も全てが集約された「源泉」だからね。
我を忘れて夢中になって、時間から自由になって没頭しているとき、生命力の光が増すのは、この「源泉」に触れているからじゃなかろーか。ゼロ・ポイント・フィールドってのは全てのエネルギー源だから。
そんでもって、そんな活動を表す5ハウスが「愛」のハウスなのに注目してほしい。愛って、ゼロ・ポイント・フィールドのことじゃね、って思ったの。
行為とかモノとか関係性の強弱とかっていうより、フィールド、場そのものが「愛」なのかも。だから、トキが愛を変えるんじゃなくて、愛がトキを創造してるんだよ。(ゼロ・ポイント・フィールドは時間の大元)
愛からmiracle(ミラクル)でmagical(マジカル)なエネルギーが溢れ出すってのは、実体験や恋愛ドラマを引き合いに出さなくてもイメージできると思うけど、この働きもゼロ・ポイント・フィールドの働きそのもの。
これってば、Big Magicだね!
miracle(ミラクル)の語源はmirari(驚く)らしいと知って、歌詞のこの部分が思い浮かんだ。
オドロキwonderの語源はwundra。wenhで始まる語のカテゴリーに入るんだけど、おもしろいのがそこにVenusも入ってるんだよね。ヴィーナス!金星!愛とヨロコビの星じゃあないか。
衝撃に近いオドロキ、発見は天王星。wonderよりショックに近いか( ´艸`)見えない愛(12ハウスにある金星)を、天王星のオドロキを通して自覚(意識化)した水星。
よし、ここまで回収できたぞ。じゃあ、いっちゃん最初に出したグランドセクスタイル(六芒星)に戻ろうか。
これは「すべてそこにある」アスペクトだな。オヤビンが発動した領域展開、それはゼロ・ポイント・フィールドだったっちゅうわけです。
『ミラベルと魔法の家』の歌をもひとつ。エンディングの歌と、オープニングの歌が対になってるんだけど、その中でキーワードにもなっているのがconstellation。
constellation(コンステレーション)ってのは星座のことなんだけど、もひとつ意味があってね。ばらばらに散らばる星が、点と点を繋いでひとつの絵を描くように、無関係で偶然に思える出来事が繋がって大きな意味を成すこと。ネガティブに想える出来事も、全体を構成する欠かせない光の一点だったりね。
コンステレーションについて、河合隼雄センセのハナシがおもしろかったなぁ。私がこのコトバに初めて出会ったのは、伊坂幸太郎の小説『SOSの猿』だったけどね!
オープニングの歌詞でもconstellationが出てくるんだけど、エンディングの歌詞に付け加えられたニュアンスがすごく味わい深いんだ。
私は「コンステレーション」をモットーに、ホロスコープをその人の「ギフト」として読んできた。そのたびに、すさまじいmiracle(オドロキ)に癒されてきた。
2021年はとくにたくさん、リーディングの機会をもらって。そんで締め括りにEncantoの奇跡・・・You're more than just your gift、この一言に尽きる。
映画のいっちゃん最初のシーンはおばあちゃんの「open your eyes」がスペイン語で呪文みたいにささやかれて始まるんだけど、この歌はこのセリフで〆る。
open your eyes「目を開けて」が比喩ってのは言うまでも無く。見えているもの、何を見るか、を意識しなさいってことなんだけどさ。
私たちって、往々にして見るはずのものを見ていないくせに、見えていないものを必死に見ている。ああ、海王星!!
蜃気楼(mirage)の語源もまたmiracleと同じってのが、んまぁ、海王星。Big Magicって蜃気楼っぽいところアルもんね。
私が「おや?!」と思ったのは、日本語版で「open your eyes、何が見える?」にミラベルが答えたセリフが「私の未来が」だったこと。
これ、オリジナルは「I see me. All of me(私が見える、私の全てが)」なんだよ。日本語のニュアンスと全く違うでしょ。
おもしろいね!!
以上!星の大喜利、1月18日の満月@シンガポール編でした!!
▽『ミラベルと魔法だらけの家』をネタに書いたあれやこれ
もりもり書くエネルギー(''◇'')ゞ燃料投入ありがとうございます!!