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このジャケットを十秒間見つめてみてください

僕の現状の人生・心の中を絵に描いたら、実際こういう感じになる

ところで、この写真、どこで撮られたと思いますか?

北欧の湿地?
ジャングルの水辺?

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自分ではどうしようもできないことに直面したとき、それを受け入れられるか?

正解は、今年の秋、日本を襲った大型台風により水没した千葉県の草っ原で撮られた写真でした。

僕たちの日常は、抵抗しようのない大きな自然の力で一瞬にして変わる。
そして、時と共にまた姿を変えていく。

これって人生そのものだと思いませんか?
(もちろん台風被害にあった方の生活が1日も早く元通りになることを切に祈っています)

技術の進歩で、未来の動向がある程度予測できたり、あらゆるものを制御できたりする時代。僕たちの人生は、自分でコントロールできるものと考えがちです。でも実際は、自分の力ではどうしようもない外的要因に常にさらされています。身近なところにだってあるでしょ?電車が運行停止になって予定を変更せざるをえないとか、子供が熱を出して家から出れなくなったり。

こういった予想外の出来事に、その時は「ふざけんな!」って思ったり、絶望したりしますが、後々、肯定的な思い出になったりします。

だったら、その瞬間から目の前の状況を受け入れて、むしろプラスに変えていけないかと考えればいい。「水没した草っ原」は「いつか無くなってしまうことを教えてくれる、色とりどりの草木に囲まれた池」になります。その真ん中で、まるでバカンスのようにその美しさを堪能する僕。

それがこのアルバムのタイトルにもあるDesirable Difficulty (望ましい困難)です。

自分をさらけ出したことで共感を産めたらな、それこそが「POPS」

困難をポジティブに捉えるということ。それは、自分は弱いんだということを受け入れ、自分ではコントロールできない何かに無駄に抵抗しないということです。

これができることこそが、「強い人間」だと、僕は考えます。

僕自身がそうでした。40年近い人生経験をもってしても、全く予想できないことが次々と起こり、ついに抵抗するのをやめました。そして「もうどうぞ、好きにしてください」と自分をさらけ出すことにしました。

自分の弱さをさらけ出すことは、病んでるわけでもなければ、情けないことでもない。傷ついたなら傷ついたって言えばいい。それを言えないなら、そんな自分も認めてあげればいい。カッコつけないで、そのままでいい。そのままの姿が、全部自分の好きじゃなくても受け入れてみればいい。

そういうやって、日々の出来事から心の奥で感じたことを日記のように綴る。その積み重ねで生まれたのがこのアルバムです。

こんなふうに、自分をさらけ出し、共有したら、どんな風に世の中とつながれるのか。もし、つながれたとしたら、その精神的なつながりこそが「POPS」なんじゃないか。

そんな「POPS」がつくれたら、音楽の才能を授かり、新しい真理と出会った自分の生きる意義を見つけられる。それを知りたい。その発見していく過程こそが、POPS研究です。

リリース後、早速いろんな方からつながりを感じるコメントをいただいてます。もうそれだけで嬉しいし、生きてるって感じがします。

最後になりますが、僕のビジョンを完璧に理解してくれ、尋常でないこだわりで、どこまでも美しいアルバムジャケットを作ってくれたPerimetronの佐々木集くんと井本くん、DWSの森洸大くん、写真家のフジイセイヤくん、取りまとめてくれたCo-director渡会くんに、最大級のリスペクトと感謝です。

ありがとう、やばい人たちだよ、みんな。

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