starRo

音楽アーティスト、プロデューサー。 プロデュース、リミックス、DJ、執筆など活動は多岐にわたる。グラミー賞「最優秀リミックス・レコーディング部門」ノミネート。現在別名義POPS研究会でも精力的に活動中。https://soundcloud.com/starro

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    娯楽の「消費」 vs 「消化」

    旅行ってその人の生き方がすごく出るなあ と常々思います。 特に、大きく分けて二つのタイプがいます。 A. 目的地まで行くことに意義を見出す人 B. 旅をしていること自体に意義を見出す人 Aは、例えばパリに行ったら、エッフェル塔やら凱旋門やら、色んな場所に忙しく回って、そこに行ったことが重要なタイプ。一方、Bはパリに着いてもあまりせかせか動かず、そこらへん適当に歩いたり、バゲットかじってみたり、人間を観察したりして、その土地の空気感に身を置くことが軸の人。 Aは「消費」、

      • ねえ、なんでリリース日は1ヶ月後じゃないといけないの?

        音源リリースによる活動に関わる全ての人に一石投じたいことがあります。(多分すでに何石も投じられてるとは思うけど 笑) みなさん大抵インスタとかツイッターを個人的にやってると思いますが、自分の投稿が1ヶ月後に公開されたら、1ヶ月前に書いたことが今頃どんどん広がっていったら、どんな気分でしょうか。戸惑うことも多いのではないでしょうか。いつ公開されてもいいような内容ならまだしも、その瞬間に感じたことを表現するような内容であればあるほど、その意義は時と共に変化してしまう。創作がリス

        • 変化を求める前に、まず変わらないことを受け入れてみようかな。。

          元も子もないけど、そこに希望もあるという話。 「もっといい世の中になったら」、「世の中に平和が戻ってきたら」、「次世代に明るい未来を」みたいな思いや言葉を当たり前のように受け止めていたけど、今までを振り返ると、世界のどこかで常に争いごとがあって、災害があって、一方今の暮らし最高って思ってる人もいて、全体で見たら世界が変わったことなんかなくない?って気づく。幸も不幸も消えたり現れたりするんじゃなくて、流動的に場所や形を変えているだけ。 僕らは世界平和を願ったりするけど、実際

          • 「変化」ほど「不変」的なものはない - 変化は起こすものではなく選択するもの

            普段メディテーション用に愛用しているアプリCalm (https://app.www.calm.com/meditate )はメディテーションが終わると一日ひとつ名言をご褒美してくれるんだけど、今日の言葉は格別響いた。  There is nothing so stable as change - Bob Dylan 「変化」ほど「不変」的なものはない - ボブ ディラン コロナ禍で世界が思い出させられたのは、どんなに用意周到に生きていてもそれを崩すような変化が常に起こり

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            音楽家の「売れたい!」は「社会への片思い」。売れた先にある、快感と落とし穴について

            いつも神編集をしてくれてる葛原信太郎くんがTwitterでこんな記事をシェアしてた。 バンド「トリプルファイヤー」の吉田靖直さんが持つ違和感 “売れたほうが価値が高い” という尺度に対しての率直な思いが綴られている。 「売れたほうが価値が高い」という尺度は世の中に確実に存在している。 売れているミュージシャンがインタビューで「好きなことをやっていれば売れなくてもいい、とは言いたくなかった」と発言すれば、それを批判する人はいない。しかしなぜ売れなければならないのか。売れた

            日本人がBlackLivesMatterを声高に叫ぶからこその身近な取り組み

            人種差別がここ1週間ほど最も大きな話題になってます。その発端になった事件については多くの方が語っていると思うので、ここでは多くは語りません。とにかく人の命があのような形で失われたことへの悲しみと怒りは僕も隠しきれません。心より犠牲者、その家族、そしてそのコミュニティーの皆様にご冥福をお祈りします。 この悲しい事件をきっかけに今全米各地で大規模な反対運動や暴動が起きています。そして人種差別問題が再び大きな注目を浴びています。しかし僕が自分の人生で知る限り、こういうタイミングが

            「10年前のSoundCloud」が示した解、そして今 -貨幣経済社会とアーティストユートピアの交差点-

            先日投稿した『アーティストはなぜ苦しいのか。音楽家の「レイヤー」と孤独から抜け出す4ステップ』では「みんなに気に入ってもらえる作品」よりも「自分の感性と繋がれる作品」をより重視する音楽家(ホワイトトライブ)が、その欲求を充しながら無理なく経済的充足も得るための4つのステップを紹介しました。 ステップ①「見つける」より「見つけてもらう」 ステップ② 見つけてもらいやすい場所に行く ステップ③ トライブで固まる ステップ④ トライブが公式に認められる 実は、この4つのステップ

            アーティストはなぜ苦しいのか。音楽家の「レイヤー」と孤独から抜け出す4ステップ

            “音楽アーティスト”とはどういう人間なのか――。 それを語る時に見逃されてる根本的な問題があります。同じ「アーティスト」でも、その人が音楽とどの「レイヤー」で繋がっているかによって、まったく話が変わってくるという点です。 レイヤーをここでは以下のように分けます(*1, 2) ポイントは「レイヤーは個性であり、良し悪しはない」と言うことです。 例えば「ロジック」で音楽と繋がっているアーティストは「こういう音が流行っていて、それはこういう音を使ってる」みたいな情報をもとに

            このジャケットを十秒間見つめてみてください

            僕の現状の人生・心の中を絵に描いたら、実際こういう感じになるところで、この写真、どこで撮られたと思いますか? 北欧の湿地? ジャングルの水辺? | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | 自分ではどうしようもできないことに直面したとき、それを受け入れられるか?正解は、今年の秋、日本を襲った大型台風により水没した千葉県の草っ原で撮られた写真でした。 僕たちの日常は、抵抗しようのない大きな自然の力で一瞬にして変わる。 そ

            ポップスってなんなんですか

            「みんな言ってるよ。」「全米が震撼。」「それ普通だよ。」 この太字で表されたワードの醸し出すニュアンス。それは普遍性という言葉にもできるのかもしれません。 「みんな」って?「普通」って?もやもやしていた子供のころ僕は子供の頃から、よく聞くこの普遍性と自分が感じる普遍性にどこか微妙なズレを感じながら生きてきました。 大きくは違わないけど、どこかズレてる。 人生のステージによってそのズレが恥ずかしいことだったり、逆に極端に開き直って個性的な自分を前面に出したりしてましたが

            CD延命治療の副作用(注:これは医療関連記事ではない)

            前回の記事で日本だけほぼ10年ぐらいのレベルでストリーミング・ダウンロードによるデジタル配信の波が遅れて来た、いや厳密に言うと、波は来てたけどCDビジネスがめちゃ高い堤防作ってて、波が来てなかったことになってたっていうことを話しました。ではこの10年の遅れがこれからの日本の音楽業界に何を意味するのでしょうか。 まず、この波の遅れはただ10年前にアメリカなどをヒットした状態がそのまま今日本にくるという単純なものではありません。なぜなら10年間延命治療した副作用のようなものが日

            なぜ日本は周回遅れの事態を招いたのか (注: スポーツ記事ではない)

            僕は今年から東京に住みはじめたので、去年までのここのことわかんないだろ?って言われるのはわかってます。でもそのリスクをかけてあえて言わせてほしい 笑 日本のサブスクの波が本当にヒットした感って今年がダントツに強くないですか?もうちょい遡っても去年とかですよね?東京に移る前ももともと東京には年に6、7回は来る生活を何年もしていて、その都度日本の音楽業界内の色んな方とお話しする機会があったんですが、一昨年までは世界のサブスク/DLモデル圧巻状態を頭ではわかっているものの、具体的

            2011年のアメリカが今日本にあるかもしれない説

            今から約8年前の2011年2月、日本で言うところの蔦屋、書籍をメインにCDやDVDなども販売してたアメリカのマルチメディア本屋チェーン最大手Bordersが倒産しました。その数年前からCD屋は軒並み潰れてましたが、Bordersの倒産はデジタルの波が書籍にまで及んでしまったことを意味し、かなりのショックを全米が受けました。その年、街から本屋、レンタルビデオ屋などが一気になくなりました。 その年以降みんな手のひらを返したように、本屋やレンタルビデオ屋を速攻で忘れていきましたw

            すごく気になること

            さっそくなんですが、僕最近また日本に住み始めたばかりなんですが、帰ってきて一番感じることはなんですか?ってよく訊かれまして。 で、メシが世界一美味いとか、コンビニ最高を超えてるとか、意外と東京の方が生活コスト安いんですよー みたいなことを本当にそうなんでしょうがないんだけど答えてきたんですね。 ただ、なんかもっと核心をつく何かがずっと言葉に出てこなくて気持ち悪かったんですけど、最近それがわかってしまって、それが結構聞きたくなかったやつなんですけど。 全般的に最近日本人の