つながり発信していくことで広がる可能性

プロフィール写真を撮る意味

先日、メイク付きのプロフィール写真撮影会をやっていた。
私の仕事は、「お客様の受付」と、「和やかに談笑をすること」。

メイクもついているので、お客様は、ほぼすっぴん。
みなさん、ちょっと恥ずかしそうに、静かにそーっと、
SALOON札幌のドアを開けていらっしゃる。

私は受付をし、メイク担当の方へ引き継ぐ。

メイクが終わったら、撮影する席へ移ってもらい
私と何やら楽しくおしゃべりをする。

その様子をさりげなく…
できるだけさり気なく、何枚も何枚も写真に収めていく。

カメラを意識せず、自然な笑顔が撮れるように…
そんな配慮によるプロフィール写真撮影会。

トップバッターとして私の前に座ったのは、1年前に知り合った方。
久しぶりの再会だけれど、メイクも完了した彼女はキラキラしながら
将来の夢について話してくれた。

彼女のプロフィール写真撮影の目的。

それは今後仕事をし活動していく上で
SNSやブログ、HPに掲載用のプロフィール写真として必要だから。



ここから3年の展望

「最近どうだったの?」

そう話を振ると、にこやかに、でもしっかりと
彼女が今抱えている夢について、とてもなめらかに

先程そーっとドアを開けた人とは別人のような
まっすぐな視線を送って話をしてくれた。


彼女の子供さんは、少し障害があるのだそう。

母親として当然の思いだろう。
進路を決める際の、普通科を選ばないことによる将来の
メリットデメリットについて話してくれた。

子供さんが選ぼうとしている学校に進学したとしても…
子供さんが望む学びを得られるのだとしても…

それでも就職先は、どの子も決して自ら望んでするわけではない
収入の見込みもあまり立たない裏方の仕事が待っているらしい。

彼女は眼差しをいっそう強くして

「だったら、その子達の仕事を私が作ってあげる。」と。

「だから、もっと仕事をして収入を増やしてきちんと起業する。
3年後には、会社にして子どもたちを雇って利益が出るようにする。」

そんな話をしてくれた。


世の中にある不条理

世の中には不条理なことがあると思う。

自分の思い通りに生きるには優秀な人であっても
それなりの覚悟や勇気が必要なものだ。

そしてそもそも
凡人の私は思い通りに生きる以前にいろんなハードルに直面するし
それは理不尽だろう!
と憤りを感じずにいられないことも、世の中にはたくさん存在する。

私は彼女が感じているであろう理不尽さに、共感したのだと思う。

それを理不尽だと不満にしてとどまることをせずに
そこから何かを生み出そうと言う彼女の心に私の心が共鳴した。


私がしたいこと、できること

今回私がすべき仕事は、プロフィール写真を撮りに来た方との
和やかな会話をすること。

楽しい気持ちになって、おしゃべりをしてもらって
素敵な笑顔を引き出すこと。

なのに、私は話を引き出すどころが
涙があふれてきて、相槌を打つのが精一杯。

そして、プロフィール写真撮影会には全く関係のない
おせっかいを始める。


「その話誰かに言った?」

「絶対、いろんな人の前で話すべきだと思う。今すぐ!」

「すごく、素敵な思いで、需要も供給もあるし、仕事にもなると思う。」

「まず、共感してもらう人をたくさん作って、何にもわからなくていいから、ただ想いを伝えていけばいいから。」

「3年後とか、そんなんじゃなくて、今から動かないと。今日から!」

「友達紹介するから、話しにいって!」

なんの脈絡もなく、ただ、とにかく待たずに今から動くようにと。
話しているうちに、自分の思いもまとまってくるし、
応援してくれる人が現れるからと。

ただそれだけを、伝えたように思う。

人に話すことで想いはどんどん明確になっていく。
形になっていく。
応援したいという人が現れてくる。

ほら、今の私みたいに
何もできないけど、素敵な話だと紹介したい人も現れる。

まずは、想いをつたえること。
発信すること。

この力は大きい。


私がしたいこと

(ただのおせっかいなのかしら?)


彼女が帰り際にドアの前で言ってくれた。
「まさか、泣いてくれる人がいると思わなかった」

その言葉で、また、涙が止まらなくなる(笑)

「がんばって!すごく素敵なことだと思うから。」
私の気持ちだけは、なんとか伝えられたと信じている。


結局何が言いたいのか

・彼女がこの話をしてくれたのは、
メイクの力が大きかったのじゃないかということ。

・メイクが彼女に、勇気と自信をもたせたのだろうということ。

・想いは伝えないと!ということ。

そして
・私って、ただのおせっかいなんだなっていうこと。(涙)





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