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少数派と多数派は逆転する。

前回の記事の続きになる今回。
ざっくり前の説明をすると社会人として入った病院(精神科)でうまく立ち回れず退職。
「出来ない人」のレッテル付きの私が転職し、「出来る人」の仲間入り(なんちゃってかもしれかいが)させてもらった、というのが前回の投稿。

タイトルの多数派、少数派..についてまず触れていく。
カタカナでマジョリティ・マイノリティと書くき迷ったが一個人の話に大げさな気がしてやめた。

近年、少数派といえばそれぞれの特性によって障害とされる方達やセクシャリティでの少数派のことを指す、というイメージだろう。

「社会問題」にあがるのがこれら少数派のグループであるのだか仕方がないのかもしれないが少数派=特殊であり、他人事であるというイメージが強いように感じる。

でも、今まで周りにいた人が朝食はパン派でも所変わればご飯派が多いかもしれない。今まで多数派だった人が急に少数派に変わるのと同じくらい多数派と少数派の図式はいる場所で変わる。

が、どこか周りとのズレは感じることは昔からあった。

簡単にいえばものすごく要領が悪い。
何気なく出来ることが何気なくではいかないことが多かった。
勉強も運動も、人並みが難しかった。人付き合いも難しかった。
母に人が1出来ることをあなたは10頑張らなきゃいけないんだね、と言われるくらいに不器用に生きている。

中学校くらいまでは割と真剣に人並みの能力がせめてほしい、と思ってたくらいだ。

あと、限りなく物をなくす。

もしかしたら特性の問題を抱えているのかもしれない..と、うっすら思うような人間だ。

そんな私は病院で働き、社会のルールに揉まれ、適応できなかった。
社会のルール=多数派のルール。

ここから先、病院で私が適応できなかった原因を列挙していく。
これはお前が悪い!となること間違いなしである。私もそれを転職し、自覚して反省している。

病院での精神保健福祉士としての業務は主に入院依頼と入院患者さんのケースワークがあった。
その為、PHSを持ち歩きどこにいてもPHSがなる。

私は上手く増えていく仕事に埋もれてタスク管理が出来なくなっていった。

元々、前述したようになくし物が多いのでタスクもすっぽり忘れてしまう。

病院というシステムは限りなく縦社会である。縦社会を意識しすぎるあまり緊張して、Drへの説明も不明瞭になる。

そして極めて最悪だと思うが、興味があることとないことへの落差が激しく、興味がないことについて長くかかると眠気に襲われるということも度々あった。

言葉のいかんは置いといても上司に個別で言われて怒られるのは当然である。

怒られてへっちゃらだったわけではない。
めちゃくちゃ落ち込んで、恥ずかしくて仕方がなかった。

じゃあ、改善すればいい話。

なのだが、改善したつもりが改善になってなかったりでミスはエンドレスに起こった。

そして退職した。

今の職場もやることは多い。むしろ間接的ない支援から直接利用者を支援する立場になった為、今まで学習してきたこととは別のスキルが求められている。

もちろん、失敗もある。しかし、今は自分がした改善が改善として認められている。
むしろ人生で起きた失敗を感謝するレベルである。

なぜか。それは今の職場が世間的に少数派な子どもたちの集まりだったからだ。
そしてそこにいる職員もどちらかと言うと少数派の感覚を持った人たちだった。

上司の方々の名誉のためにこれだけは言いたい。間違っても私のような社会人として残念な人たちではない。
ただ、忘れっぽかったり、思いつきで動いちゃうところは共感できるのだ。

似た者同士だからこそ、失敗の理由が分かる。そして工夫を共有し合い、支援にも生かす。

よく上司は「(支援に)なんでも使えるものは使うのよ」と言う。

本当にそうだ。私の残念エピソードはなんでも使う。
だからこそ失敗に感謝する日々なのだ。

私は今の職場で少数派から多数派へ逆転した。

子どもたちに出会って、上司に出会って救われたのだ。

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