見出し画像

文学フリマで買った本②(文学フリマ東京36)

①はこちら

文学フリマって何?という方はこちら

https://bunfree.net/about/

使いどころなさそうでややある話(Youkanさん著)

事前にカタログでチェックした本の一つ。とにかくまっすぐ、目的を達成することだけ考えてブースに辿り着き中身をサッと確認してすぐ購入。しおりまでつけてもらってラッキーだった。品物のやりとりが終わったあと、Youkanさんから後ほどまとめてnoteに書くために購入いただいた理由をお伺いしているんですけど聞いてもいいですか。と質問を受ける。あ、はい、えっと……………

なんだっけ……?

休日はオフっていうかブレーカーから完全に落としてしまう私の脳みそは咄嗟のことにカタログでチェックをした理由がまったく、本当にまったく思い出せなかった。自分でもびっくり。
えーとえーと、なんだっけ。なんか、ヒント、えっと、あ、noteっておっしゃった?あ、それかな?うん、それかも!文学フリマのハッシュタグで情報収集してたし!
と思いついて「noteを読んでおもしろいなと思って…」と答えたところ、そうだったんですか?!とたいそう喜んでいただいた。

あー思い出せた。よかったよかった。ホッとしてその場を後にし、帰りの電車で本作を読んでからYoukanさんのnoteを見に行って青ざめた。

私、読んでない。note読んでないわ。

改めて文フリのWEBカタログを見直す。ああ、そうだ。このカタログの作品紹介で「された方は覚えてる」ってタイトルがおもしろそうと思ったんだった。

どうしよう。完全な嘘で喜ばせてしまった。どうしよう。焦っているうちにYoukanさんのnoteが更新される。購入者のレポートが始まった。ぎゃあ。

著作、カタログ、noteとプロフィールを必死に目で追う。どこか。どこかにご連絡先は無いか。見つからなかった。ああでもこのままじゃ、私の嘘によってYoukanさんまで嘘を書くことになってしまう。どうしよう。とりあえず、とりあえずコンタクトを取ろう!!
という経緯でYoukanさんのレポート第一弾にしどろもどろでやたら長いコメントを投稿。本当の理由まで書いたらなんかネタバレみたいになってしまいそうで中途半端に嘘ついてましたということだけ述べて連絡くださいと請うた。怪しさ満載だ。どこまでも悪手。
こんな私にYoukanさんは優しく返して下さった。本当にごめんなさい。

また前置きが長い。本作の感想。
ゆるゆるとした日常エッセイ。でも時の経過とともに深みのある話が増えていて、同じ働く女として共感する話が多かった。「媚びを売っていた私へ」を読んで、自分が若かった頃を思い出した。今ほどセクハラが問題視されていなかった時代で、私もどこかにざらっとしたような気持ちを感じつつ気づかないフリでヘラヘラと迎合していたな、と振り返った。と、同時に私より若いかたがこういうことを書いているのを読むと、自分だって誰かに同じような気持ちを味わせていたかもしれない、いや多分していただろうと思って腋からじんわり汗が滲む気持ちになる。ごめんなさい。

まだまだ続きます!

この記事が参加している募集

文学フリマ

twitterの人に「ブログでやれ」って言われないようにアカウント作りました。違うブログで台湾旅行や入院や手術に関してお役立ち情報書いてます。よかったら見てください。 http://www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site