自由を見せてあげる

夫とご飯を食べているときに以前夫がnoteに上げたお話が話題にあがった。夫もああいうのまとめて本にして文学フリマに参加したらいいのに。と私がポロッと言った。そうだ。そうだよ。物語とか絵なんかは私よりずっといいものを作るのだ。やったら絶対楽しい。

んん〜、とあまり乗り気じゃない夫。俺は“本“に対して背筋を伸ばしてしまうようなところがあるんだよね。だから俺にはできない。あんなに読みにくい表紙を作って平気でいられない。

どうも、『あんなに読みにくい表紙』です



これは売られた喧嘩だろうかと脳内会議を始めた私に、夫は続ける。これは本当にワイフはすごいよなって話なんだけど、と断りを入れてから、とりあえずで作ってみたデータで入稿して、出来上がったものを見てあーちょっと違ったなー、とか、俺には考えられない。できない。

はっはっは。

不自由だねぇと気の毒がると、夫は自由の意味を履き違えてないかと反論したけど。私からすれば他者からの目線に囚われている気の毒な話でしかない。本はかくあるべきとか、ちゃんとしなくちゃいけないとか、いったい誰の何基準なんだ。ちゃんとって何だ。私がやりたくて私がやった。その結果返ってくるちょっと違ったなもいい感じも楽しいも辛いも嬉しいも悲しいも全部私のものだ。気持ちを表に出して動いた私だけのご褒美だ。

馬鹿にした気持ち8割、ちょっと羨ましい気持ち2割の夫の褒め言葉。いいでしょう。自由を見せてあげる。一緒にいれば私のほうに吹いてくる風が夫にも少し流れるでしょう。そよ風を楽しんだらいい。夫の鑑賞ポジションが1番お得かもしれないね。


◎◎◎

11月20日(日)に開催の、自作の文学を売るイベント『文学フリマ東京』で、半年強の短いスパンで首と卵巣の2か所を手術する羽目になった闘病記とnoteに綴った日々の記録に書き下ろしを加えた日記本の2冊を販売します。ブース番号は第二展示場の『い-72』です。
開催場所は東京モノレール流通センター駅すぐ、東京流通センターです。入場無料!良かったら遊びに来てください。


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twitterの人に「ブログでやれ」って言われないようにアカウント作りました。違うブログで台湾旅行や入院や手術に関してお役立ち情報書いてます。よかったら見てください。 http://www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site