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【いーぐる - 四ツ谷】ジャズ喫茶紀行 vol.1

2001年生まれの現役大学生による、ジャズ喫茶紀行を今日から刊行する。
特に同じ21世紀生まれの世代に、音楽そのものを体感する魅力を伝えていきたい。
共に喫茶店巡りをしているような気持ちで、ぜひ温かい目で見てほしい。


記念すべき第一弾は、四ツ谷の「いーぐる」だ。

1967年創業で、四ツ谷駅から徒歩2分ほどで到着。
地下1階に位置するこの店舗に足を踏み入れる前から、優雅なジャズの音色が甲州街道に鳴り響いている。

1967年創業、四ツ谷「いーぐる」



今回訪ねたのは、2023年7月15日(土)の昼13時ごろ。
東京メトロ南北線だと、2番出口が最も近い。

早速店舗に入ってみると、柔らかい照明に包み込まれた空間が広がる。
「お好きなお席どうぞ。」と案内をいただき、1番奥にあるJBLのスピーカーの真隣に私は着席。

地下1階に続く階段に貼り巡らされた、ポスター



この店舗で感じた魅力は何といっても、店主こだわりのジャズを大音量で “体感” することだ。
というのも、、、
ここはイヤフォンの使用NGで、18時まではおしゃべり禁止タイムを導入している。


だからこそ、30〜40代のおひとり様客が珈琲やワインを片手に、土曜の昼下がりに読書や作業へと各々没頭していた。
Wi-Fiと電源完備席も用意されている。

そんな中で私は、ランチのパスタセットでカルボナーラを注文した。(950円)
珈琲とサラダも付いてくる。

パスタセット・カルボナーラ | 950円



音楽に揺られ10分ほど待ち構えていると、この半熟卵のカルボナーラが目の前に到着。
私語厳禁なこともあって、店員さんも ささっと 食事を提供してくれる。

ジャズの空間を楽しむために、計算尽くされた至極のパスタだった。
音楽に酔いしれながら、いつも以上に “食事” に集中し、脳内では常に「幸せ」という言葉が浮かんでいた。


そんな店内で流れていたジャズをここで紹介しよう。

店主の後藤さんが創業当時から長年作り上げたジャズのパターンリストがあるらしい。
あなたのご家庭でも、「いーぐる」でパスタを食べる気分を少しでも味わっていただきたい。

〜音楽評論家ではないため、読者の皆様と共に音楽を楽しむことが目的である。〜


①「Components」♪Bobby Hutcherson

1941年、ロサンゼルスで生まれ育った Bobby Hutcherson(ボビー・ハッチャーソン)は最長のジャズ専門レーベルである Blue Note から1966年にアルバム「Components」を発売。

軽快なドラムから始まり、トランペット・ヴィブラフォン・ピアノなどと続く爽やかなバイブスが、まさに気分を一新したい休日にぴったりという模様だ。


②「Nuzzolese Blues」♪Henri Renaud Quintet

1925年にフランス・アンドレ地方のビルデューに生まれた Henri Renaud(アンリ・ルノー)が人気テナーサックス奏者の Zoot(ズート)らと五重奏で収録。

冒頭のテナーサックスの奏でるビブラートでジャズの世界観に没入し、まるで海外のお洒落なバーにいるかのような気分を味わっていると、いつの間にか7分24秒が過ぎていた。


③「Over the Rainbow」♪The Modern Jazz Quartet

Judy Garland(ジュディ・ガーランド)の名曲「Over the Rainbow」を1952年にニューヨークで結成された The Modern Jazz Quartet によってジャズ調にカバーされた楽曲。

ヴィブラフォンの奏でる軽やかなメロディがどこか懐かしさをくすぐり、なんだかオルゴールを回して聴いているかのような気持ちになれる。




今回は、四ツ谷「いーぐる」で私が思わず Shazam してしまった3曲をご紹介した。
ぜひ次は、店舗でこの音楽空間を堪能してほしい。
(私はあまりの居心地の良さに4時間半も滞在してしまったほどだ。)

20代のあなたは、大人への階段を駆け上がる体験をできるだろう。
また新たなジャズと出会うために、私も再度赴こうと思う。

カフェタイムのメニュー




いーぐる - 四ツ谷
〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目8 ホリナカビル地下1階
Instagram: @eagle_jazz



Miyu⭐︎

2001年生まれ、都内の大学に在学中。
趣味は、ジャズ喫茶とヴィーガンカフェ巡り。

Instagram: @star_miyuh
Twitter: @star_miyuh

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