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コミュマネ膝栗毛

Staple noteの5番手を預かりましたオペレーションチームの松本志穂です。

前回までのメンバーのように上手く文章を書ける自信がないので、「絵でも描こうかしら?」と思ったのですが、ますます伝わらないだろうと考えまして。

社内でも左の端っこを担う右脳系レンジャーである私が悩みまくった結果……日常生活で出会った人たちから質問をいただいて、それにお答えするかたちで文章を書いていくことにしました。どうぞお付き合いくださいませ。

Q1. あなたは誰?

祖父と1歳?のわたし

「東京の東側」「じーちゃんの家は木造2階建てのネジ切り工場」「歩ける前から祭り装束」……親子3代以上でローカル認定のゴリゴリ江戸っ子カルチャーの中で育ちました。

友だちはだいたいイイ奴です(←この辺で歳が分かりますね)。

母方の祖母は福島出身ですが、実家の斜め前のマンションに住んでいたので帰省というものを知らずに育ちました。なので、Stapleの本社所在地である瀬戸田を初めて訪れた時は、新たな故郷(=日常生活から離れて落ち着ける場所)を見つけた気がして、非常に興奮したことを覚えています。

Stapleにとって瀬戸田は愛すべき故郷。瀬戸田については語るに相応しいメンバーが居ますので、説明は未来に託して先を急ぎますね。

お世話になっている柑橘農家さんが島の絶景ツアーをしてくれた、夏の思い出

大学は都内の美術大学を卒業。「デザイン思考」を学ぶことを軸に組まれたカリキュラムの中、毎日木工室に通ってはネジを1本も使わず、スツールを作ったりしていました。

卒業後は、ウォルトディズニーに触発された12歳の私が学級文集で描いた通り、憧れのディスプレイデザイン業界の企業へ就職。めぐる季節をいち早く届ける仕事をしていたため、眠らぬ夜を過ごす日も多かったです。そして、気づけば7年が過ぎていました。

季節をめぐるファンタジーを装飾で可視化する仕事はとても楽しかったのですが、私はもっと手触りのある場所へ身を置きたくなってしまいました。そこで、なじみのある東京の下町、蔵前にて、世界中から訪れたバックパッカー達を迎えるNui. HOSTEL & BAR LOUNGEの門戸を叩き、サービス業界へと転職しました。

主にレセプションとメンテナンスに従事していましたが、客室フロアのリノベーションにもインテリアディレクション担当として参画させていただきました。

ちょうどプロジェクトが終わる頃、ラウンジでStaple代表の岡と再会しました。

その後、兜町のブティックホテル「K5のオープンを機に立ち上げメンバーとしてStapleへ籍を移すことになり、Backpackers’ Japanを退職。ホテルオペレーションで奮闘した後、およそ1年前にSOIL Nihonbashiマネージャーに就任しました。

ステージは変わっても、何かの縁で巡り合った目の前の人々の心の温度が、ちょこっと上がった瞬間の空気を共有できる喜びを体感するたびに、私自身を喜ばせるために「この仕事をさせてもらってるなぁ」とサービスの仕事の喜びをしみじみ感じます。

Nui時代 現SOIL Setodaマネージャーの慎一郎と

Q2.どう呼ばれたいのか?

「SHIHO」です。昔からあだ名がつくタイプではないのですが、留学中にスペイン人の友達につけられたあだ名が「Crazy Baby」だったので、おそらくクレイジーなんでしょうね。留学の理由は、生きづらさの答えが知りたかったからです。

「とにかく生きづれーよ」と多感すぎる感覚が若さの勢いで重くなり過ぎてしまい、価値基準が同じであることを暗に期待される社会を取り急ぎ“日本的”と捉え、俯瞰して個人の在り方を捉えられたら新しい基準が見つかる気がして、日本を飛び出しました。

そんな私がSOIL Nihonbashiで「働くこと=生きること」を考える機会に恵まれたことは、然るべきところに流れ着いた喜びを感じます。

「なぜだろう?」に耳を傾けることで見つかるかもしれない。生きることへのそれぞれの解が見つけられる場所を作りたい。これは私の人生の目標でもあるような気がします。

バイブルはレイチェル・カーソンのThe Sense of Wonder.

ある意味、ワンダーウーマンです。

「どう呼ばれたいん?」の答えの2つ目。「施設管理マネージャー」です。

木々の葉がそよそよ揺れ、子供たちの声が響き渡る牧歌的なオフィスで、せっせと目の前のことに齧り付く日々を過ごしています。マネージャーの業務内容は様々ですが、コミュニティーオーガナイズは私にとって骨ではなく肉の部分。ジューシーな思考(錯誤)を反芻する時間が今は何よりも楽しいです。

SOIL Nihonbashi 2F コワーキングスペース  |  入居者募集中です

Q3. SOIL Family はどんな人?どんな未来を共につくりたいのか?

自治型オフィスとして顔の見えるコミュニティー醸造を試みているSOIL WORKでは、さまざまな人々の出会いと発見の機会を創出します。オフィス入居者の他に、「Familyメンバー」という枠を試験的に設け、オフィス利用者じゃなくとも一緒にSOILという場の価値を定義してみるメンバーを絶賛募集中です。

*JOIN US !!
(メーリス受信は無料、スペース利用およびイベント立案時は別途ご相談ください)

「Familyメンバー」とはお互いのコミュニティーを行き来しながら、コンテンツの価値を高めていけるような取り組みや、SOIL WORK会員限定イベントのお誘いもしていこうと思っています。

最近、共感至上主義(それな!共感した!が最も高い価値基準)から離れて、「自分はそうは思わないけどそういう見方もあるのね」という違いを受け入れたり、発見する喜び、価値の置き方の再定義を楽しめることは、人生の豊かさにつながるのではないかと考えています。近々そんなトークイベントを企画したいとも考えてます。

左:第1回Table8 コミュニティーイベント 
右:おむすびスタンドANDONによるオフィスオープンランチ

Q4. どんな人生を生きたいか?

Yutaくん(代表の岡を親しみを込めてこう呼んでいます。)のnoteにもあった「どんな人生を生きたいか?」という問いと、ADXの好太郎さんから「どんな風に社会に貢献したいのか?」という問いが入れ子になって、自分の中に共鳴してきています。

何が良い人生かを定義することは、どんな時代も困難。だからこそ、人生の「上り坂」「下り坂」「まさか」を行き来しながら、チューニングするためのタッチポイントの様なものをコミュニティーの中に作りたいと考えます。

自分の価値と社会との接点を見出すことに苦労してきて、今もしている私ですが、組織の枠を超えて、建てた柱に面白がって集まってくれるたくさんの方と団子になって駆け上がっていく働き方は、「私の生きたい人生である」と改めて現状に感謝しています。

質問をくださったみなさま、本当にありがとうございました。

photo by Akira Sakuma 

運営のしごとは……?

StapleはDevelopment(開発)、Operations(運営)、Corporate(バックオフィス)のセクションから成る組織編成です。私たち運営チームは開発側の魂込めて作り上げた渾身の点を、コミュニティーやカルチャーを構築し時間をかけて街の景色づくりへ面として展開する役割を担っています。

強みや、時に自身の弱みも機動力に変えて、色褪せない活動意義を襷にかけて一歩一歩足を前に出します。

作品をつくることは面白い。物語を編み上げることはもっと面白い。オペレーションチームの一員として、今はそんな風に自身の仕事を捉えています。

左:東日本橋マルシェ レモンサワーと格闘中の私
中:Staple合宿にて
右:PARKLETヘッドベーカーまろにさんと開業時に

ここまでご笑覧いただきまして、大変ありがとうございました。個人にまつわる記述が多くて恐縮なのですが、「まずは誰なのよ?」を共有させていただき、自身のパッションを通して、どのように箱の機能を展開しようと考えているのかを共有させていただければと思いました。

ぜひオフィスで感想やご意見をいただけると、とても嬉しいです。

2F コワーキングスペースに毎日います! - みなさん、いつでも遊びにきてくださいね

長くなってしまったので以下の質問は次回に見送りとさせていただます。。(実は全ての質問に解答を全部書きました!ふぅ!全力にもほどがある)
-Q5 オススメの空間 
-Q6  効率的じゃないことを楽しむ? 
-Q7 最近ハマってること 

ちょっと私、長野で買ってきたチューリップの球根を植えなきゃなので!
このあたりで失礼します。

とほほの徒歩で、前に進むよ。
五街道の拠点、日本橋に根を張る、迷えるコミュマネ膝栗毛でした。

それでは、また。

Written by Shiho Matsumoto

プロフィール
松本 志穂 | SHIHO MATSUMOTOSOIL Nihonbashi Community Manager
B2Bディスプレイデザイナーとしてキャリアをスタート。人の笑顔を生み出す無形のクリエイションを求め、株式会社Backpackers’ Japanが運営するホステル「Nui.HOSTEL & BAR LOUNGE」にて、レセプショニストとしてホテル運営に携わる。後に同社Nuiでは、デジタルコミュニケーションと客室フロアリニューアル工事にてインテリアディレクションを担当。2020年、開業チームとしてK5 のフロントスタッフとしてStapleに入社。
現在は、SOIL Nihonbashi Community Manager を務める傍ら、インハウスデザインも担当。アシュタンガヨギ、グルテンフリー生活、サステナブルアクティビストと行者のような趣味を持つ一方で突然旅に出ては酒を通じて国籍を問わずsence of wonderを撒き散らす、江戸前のヒト。
多摩美術大学 造形表現学部 空間コミュニケーションデザイン学科 卒業