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《GIGA》iPad活用共有サイトが公開

こんにちはタノ🦒です。
今回の記事は、一般社団法人iSOコンソーシアムが4月11日に開催した
iPadと学び-実践に向けての知恵の共有サイト 公開記念特別オンラインイベント
に参加したレポです。
☆☆この共有サイトは本当にすごい!!


GIGAスクール構想が始まって、ICT機器の使用は必須になっていきます。

その中でiPadの実践事例やGIGAについて自治体で取り組んでいる
最先端の実践事例をもつ洗足学園、新潟県上越教育大学附属中学校
そして、新潟市及び松坂市教育委員会の取り組みについての話でした。

正直、今はどの自治体も対応に追われていますが、
10年以上前から実践している学校、いち早くガイドラインを作成した自治体
の話はとても学校整備に重要だと感じました。


イベントの内容も載せますが、ご自身で早くご覧になりたい方は、
以下の1つ目のリンクに全ての資料がアップロードされています。
今後もこのリンクのサイトは更新されていくそうです。

1、「一般社団法人iOSコンソーシアム」とイベントの概要

概要の引用です。↓↓
ICTを活用して教育の拡張に挑戦する先生たちを支えて8年目の
一般社団法人iOSコンソーシアム
今回はGIGAスクール構想で配備されたiPadの「活用」と「管理・運用」に特化した新しいWebサイトの公開を記念して、特別オンラインイベントを開催します。
iPadの活用や運用方法についてはこれまでも様々な事例や情報が発信されていましたが、そうした情報を一元的に発信するWebサイトが少なく、教育委員会や学校現場の先生たちが情報を探す上で課題になっておりました。
そこで今回、iPadによる教育の”拡張”を学習者目線で提言し続けてきたiOSコンソーシアムが、これまでのノウハウとWeb上にある品質の高い情報を厳選して公開するWebサイトを新たに構築し、4月11日より公開を開始いたします。
新しいWebサイトの公開を記念して、Web立ち上げ時の情報提供にご協力いただきました洗足学園小学校、上越教育大学附属中学校、新潟市教育委員会と連携し、対談を交えた特別イベントを企画いたしました。新しいWebサイトの公開を記念して、Web立ち上げ時の情報提供にご協力いただきました洗足学園小学校、上越教育大学附属中学校、新潟市教育委員会と連携し、対談を交えた特別イベントを企画いたしました。
どの学校や教育委員会も、最初はノウハウも知見もゼロからスタートし、手探りで知見を積み上げてきましたが、GIGAスクール構想では全国で同様の挑戦が行われることになります。しかし、少しだけ「先」を走っている学校や教育委員会の事例が、これからの皆さんの挑戦にきっと役立ちます。今回はGIGAスクール構想の対象となっている小学校と中学校でiPadを活用したり、教育委員会として積極的な情報発信をされている地域から特別ゲストをお招きし、Webサイトに掲載されている情報のご紹介や、各学校・自治体ごとの活用や管理・運用についての違いにフォーカスしてお話しを伺いたいと思います。

引用終わり。↑↑


2、【タイムテーブル】

14:45 ログイン開始
15:00 イベント開始、趣旨説明
15:10 登壇者自己紹介・自組織の取り組み紹介(各10分)
15:40 パネルディスカッション趣旨説明
15:45 パネルディスカッション(登壇者+司会:iOSC野本)
16:35 質疑応答受付
16:55 クロージング
17:00 終了予定

3、実践について

(1)洗足学園 赤尾先生

以前、ICT機器を導入する時、
iPadに決めたのは、キー操作をしなくても直感的に使えるからでした。

iPadを活用するためには、校内研修が重要でした。

まず最初に考えたことは
①子供の育てたい姿を設定
②授業を考えるのではなく、iPadで何ができるのかを考える
この2点が重要でした。

iPadを使いこなすことが目的ではなく、どんな子供を育てるかが大切だからです。
そして、誰しもが学校で初めて使うiPadを授業でいきなり実践報告をするのはハードルが高すぎるからです。

そこで、研究を推進するために重要だったことは、
①ビジョンの共有(学校の文化、目指す姿、児童の実態、教師の特徴に根ざして)
 →ICT推進委員会、教科部会、学年会でビジョン共有

②推進するリーダーシップと保守管理体制
 →学園財務部、学園IT統括部と連携
 →活用時間は?システムは?価格は?予算配分は?教員がやる仕事?

③授業・活用
 →管理職も参加、実際に児童役にもなり授業実践を行う
 
④スキルアップの必要性 
教員研修の充実化
やる気、時間がある教員だけなく、全員ができるようにする

特に「全員が参加する」が課題でした。
自信がない、機器を扱えるかが不安・・・、やりたくない

《ここをどうするか?》
まずは、おもしろそう、やってみたい人達が中心になって動きました。
そして、セミナーへの参加、自発的な研修の実施をし、
誰でも気軽に質問できる雰囲気を作り、授業でも支援を行ったりする協力体制を作りました。

また、児童・保護者アンケート結果の共有や他校の状況の共有をすることで、
モチベーション向上を図りました。

その結果、教員の自信と挑戦意欲につながり、活用が促進されました。


タノの一言感想:
学校で「みんなで進める」というのは最大の課題で、
一部の得意な人だけが使って、年配の方は抵抗を示すは全国的に見られる現象。

それを、「起こる前提」で、できる人が推進し、
「できない人」を責めるのではなく、「不安な人」と捉えて支援を行う。
「使っていきましょうね!」では人は動きません。
「便利な使い方」「数値的な成果」を示すことが大切だと感じました。
結果、全員が引っ張り上げられる、素晴らしい組織体制だと思います。

(2)新潟県上越教育大学附属中学校大崎先生


ラーナーセクセスマネージャー・ICT Diffuser
と自称する大崎先生。
造語だそうですが、ICTを推進し、学力を向上させる強い意志を感じました。

「やっていることが周りに浸透していったらいい」そう思いをもって
各校の研究推進、授業実践提案などに取り組んでいるそうです。

ICT学習は1988年〜1991年からコンピュータ学習が始まりました。
「コンピュータで授業が変わる」図書文化社(1991)を皮切りに、
急速にパソコンが配備されました。

2011 〜2016
総務省「フューチャースクール推進事業」文科省「学びのイノベーション事業」
を受けて、この小学校ではiPadを導入しました。
※その後の入学者は保護者が購入。

10年間研究してきました。

この学校ではiPadは児童・生徒にとって端末は文房具の1つ
あって当たり前のもの。

使い方を練習しているのではなく、
学習の目的に向かうためにあります。

そのためには、基盤となる資質能力が大切です。
中でも情報活用能力、創造性、などを育てていく。

・自己調整学習のスキル(目標設定する)
・ルーブリックを端末で確認する クラスルーム
・スクールワークで課題をネット上で確認。
・カレンダーアプリケーション予定の確認

カメラ、keynote、GarageBand、写真、Clip、ビデオ会議アプリケーション

学校のいろいろな部分の位置付けに活用し、
カメラ1つとっても、撮影する力ではなく、目的のために使い、
その中で端末の使い方が上手くなっていくそうです。

端末の使い方は6つあります。

①観察・記録(デジタル)
②思考の可視化(図・絵・色)
③ポートフォリオ(保存)
④協同学習(共有)
⑤遠隔授業(外国とも)
⑥創造性(音楽・美術以外にも全ての教科で創造的に)

・評価を生徒のiPadに送ることも可能。
・デジタル・シティズンシップで協同学習にも最適でした。

GIGAスクール時代の学校の時代で大切なのは、
いかにICTを活用してアウトプットするかだと思います。


☆タノの一言感想☆
ICTの活用を10年前から行い、全国から視察に来ている日本の最先端の学校。
学ぶことが多いですが、iPadは文房具という言葉が響きました。
そしてサービスの活用とそれを6つのジャンルに分けて分析しているところが
ものすごく先を行かれていると感じ、そして焦りを感じました汗

負けていられないです。

(3)新潟市教育委員会 安藤指導主事

新潟市は、GIGAを
「誰一人取り残さない」と捉え、大切にしています。

すべての子供が日常的に使い、
すべての先生が自信と安心感をもって実施できる状態を目指しています。

すべてを大切にする。そのために、

①ガイドラインを作りと「GIGA授業開き」
②e- SUPPORT
を作成。

新潟県GIGA宣言

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ここまで、色々作って進めている自治体。新潟市。

サイトもとても分かりやすく、熱意が伝わってきます。

実践事例もたくさん載っています。

☆タノの一言感想☆
ここまでやっている自治体があることが衝撃でした。
何も分からない状況で、ガイドラインが市から出ているのは、
分かりやすいし、何より心強いです。
「自治体は丸投げせずに向き合ってくれているんだ」
この想いがどれだけ現場の人間を助けるか・・・


4、質疑応答タイム

まず、今回の内容はこのホームページにリンクやサイトが載っています。
デジタル系の活用事例に関しては、参考になりそうです。

Q1iPadは持って帰させる?
A

洗足学園
持ち帰りでした。荷物を減らすため。宿題提出。家庭学習は完全iPad
ルールを正直ガチガチにしっかり決めて、行いました。
学校でやりたいことを軸に、ブレずに、範囲を決めて行う。
例えば、筆箱の形、鉛筆の向き、本数、全てが決まっています。
そのベースに合わせてiPadも運用している。
#すごいな

Googleフォームやロイロノート、
iOSのスクールワークで課題に関しては管理ができる。

スクールワークでしか出せないもの・・・keynoteを使うにはスクールワーク
※つまり、iOSを活用するもの、協同作業をするもの
カフートという四択クイズアプリも、何分何問だれが説いているかがわかる。

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松坂市教育委員会・新潟市

三雲中学校の実践を3年間行なってみた。
一度生徒会と一緒にルールを見直してみた。

最初は禁止禁止のルールだった。
「〜しましょう」に変わってきた。

しかし、一人一台になって、
さらにアジャストするタイミングにきた。

子供・教師・保護者の声を聞いて定めていきたい。

上越教育大学附属中学校
保護者が買って、子供に貸しているスタイルです。
ですので持ち帰りですし、おたよりは子供のタブレットに送信されます。

そして、金曜日はデバイスについて考える日。
保護者も子供と一緒に考えます。

iPad活用の使用ガイドラインがあります。
ものすごい詳細に作りましたが、だんだん変化していきました。

中でも保護者の約束が一番上にある。
家に合わせて、ルールを作ることが大切です。

Q2正直活用で荒れることはない?

上越教育大学附属中学校

中学1年生は、正直調子に乗って掲示板が荒れます。

でも、それは指導のチャンスです。
ルールに外れた場合は、指導のチャンスになります。

「その失敗やダメなことを学ぶ」のが学校です。
遠ざけて、使わせないように制限すると、大人になってダメなことをしてしまう。
そうならないための教育を行うことに価値があります。

Q3学校全体で進めるのは難しいですか?

「学ばないですよ」って人は教員でも許しません。(言葉のニュアンスです)

「私使えないし」「授業変えないし」という方は
「端末の使い方がわからない」
「使わなくてもいいんじゃない」という想いがある。

その根底には、
「何ができるかわからないから」がある。

でも、
「使いこなさなくいてもいい」。
子供たちが使えればいい。それで問題はありません。

体育と同じで、必ずしも先生が見本を見せなくてもいい。
「こんなことができる」と示せることが重要です。

ちなみに導入当初はカメラを使うことが子供の活動の一位でした。

それが数年後画面を見せて考えを見る、活用することが一位になりました。

使いこなし、活用していくと、授業や思考のあらゆるものが変わっていきます。


5、まとめ


GIGAスクールをここまで推し進めている方の
リアルタイムの話はとても貴重でした。

GIGAスクールを進めるために重要なのは、

①育てたい子供像(ビジョン)をブレずにもつこと
②学校全体で推進していける組織づくりを行うこと
③活用のあり方を模索し蓄積していきこと

この3つだと思いました。


タノが考える
①は「アウトプットしたいことに対して適切にICTを使える子供」です。
(例)1年生に掃除のやり方を教えたいから動画を作る
   班で話し合いをしたいから、jamboardを使う
②はビジョンを共有し、便利な使い方を広げ、成果をフィードバックする
③はまず実践してみること、情報サイトや書籍でアップデートしていく

どこまでいっても完璧はありませんが、
「アウトプット」のためにあることを忘れずに
なぜやるのかの目標を設定し、進めていきたいです。


大きなGIGAの波、しっかり乗っっていきたいです。




今回はここまでです!
読んでくださったあなたの未来がさらに明るくなりますように!
タノ🦒でした!またね!



音声発信にも挑戦してみました!(*^▽^*)
聞き苦しいかな汗 ご指摘あれば是非!
これから改善していきますね!

※話すことが大きな仕事でしたが、聴きやすい話し方、抑揚、声の質、噛まないこと、スピード
考えるべきことがたくさんありますが、やってみて分かることですね汗
聴いている人がいると思って話すことを忘れない。




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