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今回のコロナ禍で僕が学んだことを記しておく

戦後始まって以来の世界的な混乱といってもいい、コロナパンデミック。

数十年に一度の恐慌で自分が思ったこと、気づいたこと、感じたことを言語化して残しておくことは今後価値があると思いここに綴ります。
僕はTwitterを思考備忘録として使っているので過去Tweetも振り返りつつ。

正解思考から仮説思考へ

SNSでもテレビでも情報や批判があふれ、言う人・言う立場によって意見が全く異なっていた。「何を信じたらいいか分からない」という情報による混乱。

誰もが経験したことない未曾有の状況で誰も正解を持っていない。まずはそれを理解すべき。だから必要なのは自分で思考すること。事実と主観を分析して事実を集めて論理的に考え仮説を導くこと。

日本人は正解思考といわれていて科学や数学のようなゴールありきの証明は得意だけど、自分で考えて解答を導くことはやはり苦手なんだ。

生き抜くためには誰かが解答をくれるのを待つ正解思考ではなく、自分で考えて行動できる仮説思考が必要なんだ。情報に操られてはいけない。


不況は突然やってくる

僕は趣味程度に株をたしなんでいるのでよく思っているのが「上がるのはじわじわ、下がるのは一瞬」。これはリターンを出すことを前提としている投資機関の性質からだと思っていたし、あくまで株価というバーチャルの世界だけかと思っていた。

ただ、各企業が今まで積み上げてきたものが儚くなる見えるくらい、経済活動が止まり企業の存続が危ぶまれている。資金調達前提で経営しているスタートアップは苦境に迫られている。

去年まで、まさか不況が来るまい。誰もがそう思っていたと思う。でも突如現実に起きる。そしてそれはすぐに世の中を侵食する。リスクは常に頭の中に持っていなくてはならない。


ネガティブな人間を採用することで組織はダメになる

SNS上で「だから日本はダメなんだ」、「政府は何をやっているんだ」とか言う人に限って自分は何もしない。何もしないだけだったらまだマシなのに、ネガティブな発信をすることで周囲を不安にさせ混乱をきたす。

これはまるで会社の縮図だった。ネガティブな発言は組織をバラバラにさせる。同じ方向に向かおうとする強い障害になる。自分だけではなく、周囲も巻き込もうとする人が一番厄介だ。

僕は組織を作るという立場で思ったことは、そういうネガティブに、人を巻き込もうとする人を採用しない。会社のビジョンやカルチャーを明確にしつつ能力ではなく人間性で見ること。これが大事。


準備をしてきた者がチャンスに勝つ。折れないこと。

生活環境が一気に変ったと同時に規制も大きく変わった。僕が驚いたのは、遠隔診療の規制緩和という言葉。僕は専門外なので詳細は分からないが、利権を握っている団体がずっと抑え込んでいたことは聞いている。

遠隔診療だけじゃない。オンライン学習や爆発的に有名になったオンライン契約。今まで多くの当たり前だったことが変化しようとしている

ただこの変化の産業に今から参入しても遅い。「こうあるべき」とずっと信じて準備してきた企業がいるからだ。

いつか来る、これが正しいと思っていたことに対して愚直に信じて進めるか。そしてそれをリスク回避しつつ成長させられるところが勝つ。


SNSの声がマジョリティではないし正しいわけでもない

2月に北海道を中心に感染拡大し、SNSでは「子供の安全を考え休校すべきだ」のような論調が現れてました。

そして政府は2月末、全国を対象に3月から休校要請をします。「どうやって働くのだ」という悲鳴や批判は、休校すべきだの声よりもいっそう強く大量にTwitterに溢れていました。

早急に休校すべきだ、という声は実はマジョリティではなく(この時は)マイノリティだった。SNS上だとユーザーの声は可視化されあたかもマジョリティに見えるが何も言わない人がほとんど。SNSの声に踊らされてはいけない。

そして今や学校再開に懸念が出てるくらい。休校は間違いだったという人の方がすくない。あの時の休校要請の批判者もきっと混じっているだろう。

SNSの声が正しいわけではない。


変化の大切さ、ピンチをチャンスにする発想の転換

これは僕の反省だけど。コロナにより僕らの会社への営業リードが少なくなり気を抜いていた。

1週間くらいダラダラ過ごした後に気づいたことは「この状態を続けて何の意味があるのか」ということ。同じタイミングでこの方のnoteも知り、とても共感しました。

環境が変化しているのに僕は何もせず、むしろ何も考えずにただ同じことをして生活をしているまさに「惰性」だと気づいた。

そして自分たちが動かなくても競合は動いている。このピンチをチャンスに変えようとメッセージを変えたりWeb会議を始めてみたり。

また状況が良くなるのではないかという根拠のない考えは、ただの神頼みと現実逃避。状況に目を向けて、状況に合わせて自分ができることを考え実行すること。これをする人・会社が生き残れる。


無機質な制限にデザインを加える

たまたま見たのが日テレ系列の「アナザースカイ」。小山薫堂さんがゲストの回。MCふたり+小山さんの3人は、スタジオ内でソーシャルディスタンスを意識した距離感でのトークをしていた。

僕が見て感動したのは、単純にソーシャルディスタンスを空けるだけじゃなかった。いつもとデザイン自体を変更し、距離感を感じないようお花を立体的添えたり、横並びに座るのではなく三角形になったり。とても美しかった。初めからこういう距離感でトークしていた番組だったんじゃないかと思うくらい。

※Twitterの画像から拾い

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まだ自分の中でうまく言語化できていないのだけど、距離を開けなくてはならないを逆手にとって、「距離をとるとできること」というデザインに変えてしまった。通常セットの配置変更ではなくガラッと丸ごと変えたのもすごい。

ソーシャルディスタンスという無機質な制限に、デザインを加えることで"ゆとり"が出る。デザインの力を知ったし、ユーモアとはこれだと思った。僕はデザインセンスがまるでない人間だし真面目な方なのでこれを見て、ひとひねりの遊びが大事だと知った。


他にもメモがあるから書こうかなと思ったけど、もう少し時間が経つと新しい発見も見えてくるだろうから一旦はここまで。


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