
発達に特性のある子の筆圧に関する考察
子ども達を指導していて、注意して見ているところとして筆圧がある。
この筆圧、強すぎても弱すぎても良くない。本当にバランスが大切なのである。そして学習をする上でとても重要だ。
強い子の場合
まず、消しゴムで消すことに時間がかかってしまう。消しゴムで消せば消すほど、どんどんプリントが汚れてしまい、元々の問題が何なのかがわからなくなる。
このような子の場合は、鉛筆の濃さを弱くした方が良い。また、塾の生徒でも他の先生に言われてシャープペンにしたところ、筆圧が安定し、字形も整ってきた子もいる。シャープペンも有効なようである。
同時のこのような子の場合、行動面でもコントロールが難しいところがあるように窺える。運筆だけでなく、行動面にも注目しながら指導をしたいところである。
弱い子の場合
筆圧が弱い子は非常に自信がなさげな性格が出てしまいがちである。書字に困難を抱える子は書字自体に拒否感があり、どんどん字形が弱々しくなってしまう。
このような子はその逆で濃い鉛筆、シャープペンの芯を使った方が良い。シャープペンは2Bでは足りない。4Bも文房具屋さんには売ってある。4Bくらいのものを使って良いかと考えている。
塾でも筆圧が弱い子は芯を変えさせている。
薄い字は特に算数・数学では見落としにつながりやすい。やはりしっかりと自分が見える字で書かなければミスが出てしまう。
また良く言われていることでもあるが、iPadも有効である。少しの力で画面上にはっきりした字を書くことができる。iPadペンシルは必須である。
筆圧が弱いと字形を頭の中でイメージしにくい。このような子は筆を使ったり、段ボールをはがしたガタガタの部分を下敷きにして字を書くと良い。感覚が手に伝わりやすくなる。
問題の解き方以前に、どの程度の濃さで書字ができているのか、このようなところもポイントである。
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