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東大五月祭 タピオカ観測報告

毎年5月に開催され、注目を集めている東京大学の大学祭「五月祭(ごがつさい)」。大正12年、1923年から続く歴史のある大学祭であり、過去には来場者が14万人を超える一大イベントとなっています。

大学祭で企画される模擬店の定番の1つに「タピオカ」があります。今なお加速をし続けるタピオカムーブメントの中、果たして東大の五月祭の中で「タピオカ」はどれほどの存在感となっているのでしょうか。

5月18日(土)、19日(日)の2日間、東京大学の本郷・弥生キャンパスで開催された「五月祭」の観測を行ってまいりました。

大学祭だからといって大学生のみならず、休日の余暇を楽しむイベントとして老若男女で賑わっていました。キャンパスを回るとタピオカの企画店はかなり多い印象を受け、ツイッター上でも「タピオカが8割を占めている」ような言及をしているツイートも散見されました。

主観として「タピオカの模擬店が多い」と感じたものの、実際の割合はどうなっているのか。パンフレットに記載の全屋外模擬店および「タピオカ」企画の名前リストを用い、集計を行いました。現地調達した本年度のパンフレットに加え、昨年度のものを所蔵していたこともあり、2年間の情報をまとめることにしました。

■全屋外模擬店&タピオカ模擬店 出店数 

全屋外模擬店の出店数271軒となりました。内訳を下記に記載します。

「タピオカ」の模擬店は36軒で全体の屋外模擬店の中の13.3%という結果となりました。10軒のうち1軒強がタピオカ屋さんをやっていたということになります。「1つのジャンルが13.3%の割合を占める」ことで、「たくさんあると感じる」のは大きな発見でした。

■2018年度と比較してみた

2018年度「タピオカ」の模擬店数が28軒2019年度「タピオカ」の模擬店数が36軒となり、前年度に比べ、8軒の増加が確認できました。前年対比128.6%という大きな伸びを見せました。

2018年度の全模擬店数が266軒2019年度の全模擬店数が271軒となり、前年度に比べ、5軒の増加が確認できました。前年対比101.9%となり、全体としてほぼ変わらないと言っていい程度の微増となりました。

「全体の模擬店数が変わらない」にも関わらず、「タピオカの模擬店の数が大きく伸びた」のは、「タピオカの模擬店がたくさんある」という印象に繋がった1つの要因かもしれません。

■「タピオカの割合は多い?」みんなの印象を調査

考察を深める上で、「来場者はどのくらいの割合がタピオカの模擬店であると感じたのか」を聞いてみることにしました。

「タピオカのお店は、どれくらいありましたか?」

0%から100%の間の尺度を用意し、自分の思う尺のところにシールを貼ってもらう形式で、25名の来場者の方に聞いてみました。シールは青、赤、緑、黄の4色のシールを用意しましたが、お好みで選んで貼ってもらっており、色に特に意味は持たせていません。

1人1枚、自分の手で貼っていただきました。

「ほとんどタピオカ屋さんじゃん!」とかなり大きな割合にシールを貼る方から、「いや、そんなはずはない」と低い割合にシールを貼る方まで、様々な方がいらっしゃいました。

25枚のシールを貼っていただいた結果が、下記になります。

50%を頂点とする綺麗な山ができました!

正しい割合である10 - 20%のところにシールを貼った方はなんと1名のみとなりました。次点の20 - 30%もまた1名です。実際のタピオカ比率を導き出した人は25名中2名となり、1割を切る結果になりました。

50%未満という回答を合計すると9名となり、「タピオカ屋さんはさすがに全体の半分はいってないでしょう」と感じることができたのは回答者全体の36%ということになります。

ちょうど50%と回答したのが6名。「やや多い~多い」とも言える60-70%を示したのが8名。「かなり多い」80-90%を示したのが2名となりました。過半数を超える64%の方が、「50%以上がタピオカのお店だある」と感じたということになります。

■まとめ

・タピオカ比率は全模擬店の中の13;.6%・昨年よりもタピオカの店舗数、割合共に増加している・13.6%でも「たくさんある」という印象を与える・6割以上の人が「半分以上がタピオカのお店である」と感じた

タピオカの模擬店の数について、「タピオカ屋さんの新たな出店が続く」社会傾向に沿ったものとなりました。また、「東大の模擬店企画において、飲食トレンドが取り入れられる」ということも推察されます。

「半分以上がタピオカのお店である」という回答結果については、「タピオカが増えている」というもともと持っているみんなの元々持っている印象が、回答に影響を及ぼしている可能性はあります。「気になるものが、より意識的に気になる」ようにできているという人間の脳の特性があるからです。このバイアスの検証については本観測のみではわからず、今後の観測で見出す機会を検討していければと思います。

各地にタピオカ屋さんの出店が続き、終わりを見せないタピオカムーブメント。果たして、どうなっていくのでしょうか。今後も目が離せませんね!

■おわりに

五月祭のタピオカの模擬店が36店舗ということもあり、全部回るのこそ難しかったですが、観測を進める中たくさんのタピオカを飲ませていただきました。

Twitterを積極的に用いてプロモーションしているお店、キャラクターやロゴを作ってにぎやかしをしているお店、茶葉の品質へのこだわりをしているお店、メニューの独自性を打ち出しているお店、とりあえず皆でわいわい頑張っているお店まで様々な個性があり、観測をしていてとても楽しかったです。「タピオカ模擬店」という学園祭コンテンツで激しい呼び込み合戦が繰り広げられているのは、胸がアツくなりました。

タピオカの模擬店に関わった全ての関係者の皆様、ゴミの分別をやさしく教えてくれた皆様、そして五月祭の運営に関わる全ての皆様、楽しい体験をありがとうございました。本当にお疲れ様でした!!

■ 過去のタピオカ関連の観測報告


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トライバルメディアハウスという会社でコミュニケーションデザインのお仕事をしています。リアルな街や、Twitter・InstagramなどのSNSなどの観察を通じ、人間と文化の研究を進めていきます。

コメント3件

タピオカ多かったですね!
世田谷のパパ家庭教師さん、コメントありがとうございます!体感的に多い印象ありましたよね!
これらのデータは、間違いなくオリジナル。「データ」でテレビ番組が、できると思った。
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