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言語聴覚士+αの資格

皆さん、いかがお過ごしですか。
言語聴覚士の八田です。
私は、在宅療養されている方のお家に訪問して、リハビリテーションを提供しています。

私は言語聴覚士という国家資格を持ち仕事をしていますが、幾つか関連した認定資格も持っています。

今日は、持っている資格の紹介と私が「どんなところを大事にしているか?」についてのお話です。

私が持っているのは、「日本摂食嚥下リハビリテーション認定士」と「NST専門療法士」です。

日本摂食嚥下リハビリテーション認定士とは?

「日本摂食嚥下リハビリテーション学会」が認定する「日本摂食嚥下リハビリテーション認定士」があります。受験するには、以下の要件を満たす必要があります。

(1) 学会会員歴が、受験年の7月31日において、2年以上であること。
(2) 摂食嚥下に関わる臨床または研究歴が、受験年の7月31日において、通算3年以上であること。
(3) 日本摂食嚥下リハビリテーション学会インターネット学習プログラム(以下eラーニングという)全課程の受講を修了していること。

私は2015年に認定士になりました。
普段、嚥下障害を持つ方のリハビリテーションに従事していますが、自分の知識がきちんと蓄積されているのか、確認したいとの思いから受験を決めました。

試験日のこと。産まれて3ヵ月の長男を連れて名古屋に行き、試験の前に授乳して、会場に向かいました。夫にホテルで子守りをしてもらいながら、ドキドキしながら受験したことを覚えています。今の自分ならこのような無茶苦茶はしないかな、と思います(苦笑)

NST専門療法士とは?

NST専門療法士の資格認定は、一般社団法人日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)、学会名が変わり日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)が行っています。この学会は、18,000名を超える会員を有する世界最大の栄養関連学会で、多職種で構成される学会としても最大級の規模となっています。

NST専門療法士は、日本臨床栄養代謝学会が認定する資格制度で、病院で患者さんに最良の栄養療法を提供するために編成される栄養サポートチームの一員となる優秀な人材を育成するために作られました。

チームの構成職種は、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、歯科医師、歯科衛生士、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、言語聴覚士など、職種を超えて編成されます。

NST専門療法士になるには、下記の5つの認定条件を満たす必要があります。

(1)認定の対象となる国家資格を持っていること※認定対象国家資格:管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、診療放射線技師
(2)5年以上、医療・福祉施設に勤務し、栄養サポートに関する実務経験があること
(3)日本静脈経腸栄養学会主催の臨床栄養セミナー、学術集会、学会などに参加して、規定数以上の単位を取得していること
(4)認定教育施設での実地修練を修了していること

1から4までの条件を満たしたうえで、認定試験に合格していること。

私は、2013年に受験しました。
嚥下障害がある方のリハビリテーションをする上でも栄養管理はとても大切だと思います。多職種の医療スタッフと協力して、栄養状態が悪い患者さんに対して、必要な対応を行うことが出来るようになりたい!学びたい!と思い、受験しました。

NST 専門療法士は、受験資格にある「認定教育施設(40時間)の実地修練を修了していること」のハードルが高いです。(仕事を休んで他の医療機関に研修に行かないとならない。)

また、生化学等理数系がさっぱり苦手なので(他の職種に比べて若干不利?私だけ?)勉強が大変でした。しかし、わからないところを職場の薬剤師さんや、管理栄養士さんが詳しく教えてくれました。仲間に感謝!

5年で更新のため、必要なセミナー、単位を取得し、2018年に無事に更新しています。

まとめ

今回は、私が取得した2つの資格について紹介しました。

脳血管疾患などの疾病の後遺症や老化によって、噛むこと、飲み込むことが困難な(摂食嚥下障害のある)高齢者が増えています。私はその方たちが暮らしやすくなるためのサポートがしたいと思っています。

よく「やっぱ資格ってあった方がいいかな?」とか、その逆で「そんなん持ってて何になるの?」と言われます。

私の場合は、知識の到達度を確認をしたかった事、継続して学び続ける事が大事だと思って資格を取りました!

そして、何よりもこう思っています。

自身の学びは、いつか必ず誰かの力になれる事を信じている!!

2つの資格とも、5年更新です。
二人の子どもがいると、学会参加や単位の取得のハードルが高くなっていますが(汗)
焦らず少しずつ進んでいきたいと思います。

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