新人STさんに伝えたいこと

こんばんは!

もうそろそろ4月になりますね。合格発表も出ましたね😊

合格された皆さん、本当におめでとうございます!そして内定が決まっている方は、いよいよ1週間後からお仕事スタートですね!

国試も終わって思いっきり遊んでいる人もいれば、これから始まる社会人生活に不安を感じている人もいるのではないでしょうか?

「就職前に何を勉強しておけば良いのか」と質問をくださることも多いですね。私としては、就職するまでは沢山遊んだら良いと思っています。笑

あえていえば、新生活に備えての準備として、例えば初めて一人暮らしを始めるなら家事を覚えるとか、新しい土地に住むなら、その土地で色々と回ってみたり名物の食べ物を食べてみたりとかですかね?仕事が始まったら、色々と覚えることも多いですし、時間のあるうちに生活の基盤を整えておくのは良いと思います。これは、4月までの1週間でもできることですね。

あと働いてからも継続して欲しいことですが、タイピング練習ですね。今どきPCを使わない仕事はないですから、タイピングが遅いというだけで仕事時間が全然変わってくると思います。そのほかにも仕事の仕方(優先順位の付け方、効率的に動く方法など)は早いうちに習慣づけておくと良いと思います。

いやいや、何よりもSTとしての知識や技術について勉強した方が良いんじゃないか?と思う方もいると思います。私も、知識や技術は大事だと思っています。

ただ個人的には、いくら教科書を読み込んでいたとしても、それだけで臨床で全て発揮できるとは思えません。臨床では、実際に出会った対象者の方を担当した際に、まずは評価をしたりしつつも色々と論文や教科書をみて、最善と思われる方法を模索します。ここが大事なんです。

そういう意味では、1〜3年目くらいの時期から、自身が担当している対象者の方の訓練や支援に少しでもプラスになるようなものを提供するために何が必要か?を考えるクセをつけることが必要だと思います。(3年を超えたからといって遅いということはありません!いつ始めても良いと思いますよ!)

では、具体的にはどのように勉強していくと良いでしょうか?

私は「症例報告」が大事であると考えています。新社会人としてスタートした皆様には、養成校でサマリーを書いたからもう2度どやりたくない…ではなく、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。笑

もし職場内での発表機会がないのであれば、作成して身近な先輩に添削していただいても良いですし、他職種のリハスタッフに読んでもらうのも大いに勉強になると思います。

日本言語聴覚士協会の生涯学習では「症例発表」のポイントがあり、各都道府県士会企画で開催されていますので、他の職場の方からもご意見をいただけることもありますね。

では新人の時期が終わったら勉強しなくて良いかというと、そんなはずはないですよね。目の前に対象者の方がいるのに、知識がアップデートできていないということでは、不利益を生じる可能性があります。こういう若手のうちに「調べてまとめる癖」をつけておくと、後々かなり楽だと思います。

新人の時期に研鑽をおこなっていることは、私は「基礎体力」みたいなものだと考えています。基礎が身についていると、その後の応用までいくこともできますが、基礎がない人は土台から崩れているので飛躍的な発展は絶対に無理です。

自分のキャパシティもあると思うので健康には気をつけていただきたいですが、ぜひ実施してみていただけると良いと思います。

国家試験の合格はゴールではありません。燃え尽きたらダメですよ!これからがスタートです^^

対象者の方の支援に役立つためにというのはもちろん、その結果としてSTって楽しい!と思えるように自己研鑽をしていきましょうね!

合格されたST学生のみなさん、これからは同じ言語聴覚士の仲間としてよろしくお願いします!