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とある主婦のGood job days!~Vol.9~天使のわらび餅


#名前の由来

ナチュマのラインアップだ。
輸入食材は瓶詰めのピクルスやパスタやトマトソースなどがあり冷蔵コーナーにはサラミやフランス産の高級バターなどがある。
季節に応じて入れ替わるが他にもとっきーの華麗な人脈で色々な所から最高レベルの美味しい食材が集まってくる。

そしてとっきーは日本の事も忘れていない。コメ、味噌や醤油などの調味料関係はもとより、乾物、和菓子、とにかくとっきーが今気に入ってるものをチョイスしている。
今回私がフィーチャーしたいのは“わらび餅”である。

そんじゃそこらのわらび餅ではない。何せとっきーが日本一というのだから間違いない。とっきーのお墨付きというだけで更に美味しく感じるのだ。

恥ずかしながら、今回わらび餅をフィーチャーすると豪語しておきながら私はわらび餅を食べた事がなかった。すなわち“わらび餅デピュー”がこのわらび餅なのだ。

千葉の田舎で育った私には和スイーツと言えば米屋のようかん、あとは地元の田中屋の団子、ちょっと高級だと伊奈和のいもようかんだった。

わらび餅、それは私にとって舶来品のような響きなのである。
“空野天志”23歳、”そらのてんし”と読む笑顔の似合うとっても素敵な男の子がこのわらび餅を作り出す職人さんだ。
どういった狙いだったのか親御さんに聞きたくなる浮世離れした名前だ。

年に一度だけの“ナチュマ和スイーツフェア”での看板商品としてとっきーがほれ込んだてんしん庵のてんし君が作ったわらび餅、ややこしいのだがとにかく人気だ。

簡潔にまとめると“てんしん庵”という和菓子屋の“てんし君”が“わらび餅”を作っているのだ。
更に詳しく説明するとてんし君が自分でてんしん庵を作った訳ではなく、就職先がたまたま自分と同じ音の名前だったというだけである。

そしてそのてんし君が本当に天使の様な男の子なのだ。
ナチュマがどんなに忙しくてちょっととっきーがピリピリした状況でもてんし君がわらび餅をもって納品にくると冷静沈着な熊谷さんですら顔がほころぶ。
「てんしさんはどうしてこんなに美味しいわらび餅が作れるんですか?」私は天使と話したいあまりに幼稚な愚問をなげかける。
「それは、皆の笑顔が見たいから一生懸命、出来るだけ笑顔で作るんです」と満面の笑みで愚問にこたえてくれる。
私もついその笑顔にときめいてしまう、いくつになってもときめきは大切だ。

そしてその天使が作ったわらび餅は本当にお口の中に天使が降臨するのだ。

自分の夢が一つ増えた、このわらび餅を毎日好きなだけ食べられる程の人間になりたいと。それくらいこのわらび餅とやらに心を持っていかれた。

天使の笑顔でナチュマの女性スタッフの心がほぐれたこの一週間であった。

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