見出し画像

クレジットカードの『リボ払い』がどういう仕組みか?理解せずに使うと怖いよって事は学校で教えてほしい

クレジットカードの事を知っていますか?と聞いたら、ほとんどの人が当たり前のように知っていると答えると思います。
けれども、クレジットカードの仕組みやクレジットカードの支払い方法がどうなっていて、クレジットカード会社がどういう仕組みでお金を稼いでいるかまで理解している人はそう多くないでしょう。

ここ数年、電子マネーなスマホ決済など現金を使わない支払い方法が増えてきた事から、クレジットカードを利用する人が増加傾向にあるというデータも出ています。参考:クレジットカードの利用者増加傾向について

私個人の意見としても、クレジットカードの普及による、キャッシュレス経済の広がりは良い事だと思っています。
昔は電車に乗る時も、切符をいちいち券売機でお金を出して買っていましたから、朝の通勤で切符を買う人達でごった返していたものです。

定期券組と切符を購入する組が行きかう駅は、それはもう地獄絵図でしたよ。駅も今ほど広くなかったというのもあると思いますけどね。

クレジットカードなどのキャッシュレス文化が広がってくれた事で、そういった手間も省けて、ストレスフリーの日常生活が送れるようになり、嬉しく思ってはいます。

しかし私たち一般市民のほとんどは、子供の頃にちゃんとしたお金の教育を受ける機会はなかったように感じます。
日本で生まれて、日本で育つ子供たちは小学校→中学校→高校→大学と教育を受ける期間がそれなりに準備されているにも関わらず、日常生活で必要不可欠なお金に関する授業というものは、ほとんど無いのが現状です。

その結果、お金に関する知識をほとんど持たないまま社会に放り出されて、訳も分からずお金を稼ぐ事=働く事が当たり前と刷り込まれてしまっている気がします。

このお金の教育に関する日本教育の違和感を、一度は感じた人も多いと思うのですが、どうでしょう?
私がこの違和感を覚えたキッカケとなったのが、今回の主題である『クレジットカードのリボ払い』を利用した友人が不遇の人生を送る事になった経験談からでした。

クレジットカードは現金をその場で支払わずとも、商品やサービスの支払いが可能ないわゆる『魔法のカード』です。
その便利さから多くの人が利用しており、事実ですが正しく利用すればクレジットカードを使って、ちょっとした財テクも可能なのです。

しかし、クレジットカードを利用する時には、必ず責任が伴うものです。
それなのに現実では、その側面が実に巧妙に濁されており、その責任を自覚せず利用する人が増えていると思っています。

残念ながら私の友人はその一人でした。
彼は適切なお金の教育を受けていないまま、何気なく発行したクレジットカードを使って、どんどん人生の坂を奈落へと下っていきました。

では一体なぜ、彼がクレジットカードのリボ払いで借金まみれになって落ちていったのか?
この場で一人でも多くの方にお伝えできればと思っています。

その前に、1つお伝えしておきますが、私はリボ払いを使う事=悪という話をする気ではありません。
リボ払いも正しく利用すれば、とても便利なサービスであり、リボ払いの仕組みを正しく理解していれば、なんら問題はありません。

※リボ払いの正しい仕組みについては↓を参照してください。ページは長いですが、ちゃんと読めばリボ払いの仕組みがしっかり理解できるよう、まとめられています。(リボ払いの仕組み

彼が何気なく作ったクレジットカードは、テレビCMで流れてきた普通のクレジットカードです。
きっとこれを読んでいる方も知っている、有名で素敵なCMやPRをしているクレジットカードです。

そのクレジットカードを、社会人になって1枚は持っておくにふさわしいと、彼は思って作ったそうです。
クレジットカードの申し込みの時、注意事項や利用規約などもキチンと確認し、申し込みをしているはずです。

ただ、ぶっちゃけた話、あの細かい文字の羅列で読む気も失せてしまうような利用規約など、読んでいる人はどの位いるのでしょうか?
私はほとんどの人が読んでいないと思います。

というか、それをちゃんと読んで理解していれば、クレジットカードの使い方を間違える訳がないので。。。
※これを読んでいる方で、利用規約をちゃんと読んでいない方、利用規約の内容を理解していない方は、一度しっかりと確認して、自分にどんな責任がのしかかっているのか?感じていただきたいです。

少し話がそれましたが、その後彼は無事にクレカを作って、普段の決済はほとんどクレジットカードを使っていたそうです。
そうすることで、銀行口座のお金が減らず月々の使えるお金が増えていたと喜んでいました。
※この時に気付くべきだったのですが、、、

そうして翌月を迎えると、多額の請求金額が記載された利用明細書が届きました。
彼は使った金額を把握していなかったので、かなり動揺したらしくカード会社に問い合わせて、支払い方法の変更をしました。

そうです。この時にリボ払いというものを知ったのです。
もちろんリボ払いのサービスを利用する前に、必ずリボ払いの仕組みは確認しているはずですが、お金の仕組みやクレジットカード会社の仕組みを知らずに話を聞いて、すぐに理解できるものではありません。

訳も分からず、ただ多額の支払いから逃れたいという気持ちだけで事を進めていったのでしょう。
リボ払いのおかげで、一時的に多額の支払いを免れた彼は、その時ことクレジットカードの使い方を改めようと思ったそうですが、翌月末にはまた同じ失敗を繰り返していました。

しかし、翌々月の支払いはリボ払いのおかげでほとんどない状況です。
この瞬間に彼の中で、間違ったリボ払いの使い方が定着してしまいました。。。

リボ払いは月々の支払いを一定にできるサービスですが、当然利用するにはリスクが伴います。
彼はこの点を完全に理解できていなかったのです。

気付いた時には、10年かけても払いきれないほどの金額がリボ払いの残高として積みあがっていました。
その時彼は、自分の過ちに気付き酷く後悔していました。

このような経験をリボ払いを利用した人が体験しており、その数は結構な人数となっています。
リボ払いのみならず、お金を使う事と使い方を間違えると怖い事になるという点は、学校の義務教育課程でぜひ教えてもらいたいものです。

この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?