ビバ染髪

髪の毛を染めようかな、と思った。
もともと自分はいわゆる量産型大学生というものを毛嫌いしていて、ああはなってやるものか、と高校の時から思っていました。
だってダサいじゃないですか。みんな大学生になったとたん赤でも青でもなく安パイな茶色に髪を染め、眼鏡をコンタクトに変えるんですよ。女はバイト先やらサークルやらで年上の彼氏に釣られ、男はたいして仲良くもない同級生を下の名前で呼び合い、大体2,3人で固まってしょーもないこじつけ接点を作って女子のグループを花火大会やらに誘うんすよ。飲み会行っては自分のキャパも知らずに馬鹿みたいに飲んでゲボ吐いて記憶飛ばして寝坊して単位落とすわけです。
後半はほぼほぼ冗談なのですが、前半はみんな同じことしてると思ったわけです。なんだお前らみんな大好き同調圧力にでもあてられたのか?まるで中学二年生がみんな黒歴史をつくるかのごとくみんな同じ行動をとってて恥ずかしくないんか?と。それで彼らが嫌でした。

前置きが長くなってしまったのですが、そう、髪を染めようと思ったきっかけはなんかの話し合いの雑談で、俺みたいな男子をある集まりでたくさんみたよ、と言われたことである。
自分みたいな男子なんかそりゃどこにでもいると分かっていたのに、この時の自分はなぜかショックを受けてしまったのですね。『あ、俺って量産型だったのか』と。

そりゃ上記した「典型的な量産型大学生」に大学生の100人中100人がなるわけもなく、毎年おんなじような人たちがいるってだけで量産型なんていっているけど、自分みたいな黒髪で眼鏡かけたもっさり男子だって沢山いるっていうか大学によっては量産型なんかより多いわけですね。

自分は量産型になることを避けた結果、特になんの特徴もない男子高校生から特になんの特徴もない男子大学生にジョブチェンジしただけだったのです。量産型の彼らが見た目に気を配って茶髪にしたり眼鏡をやめたり女性なんか化粧を覚えたりしていった結果周りと似てしまったり、恋人をつくろうと勇気振り絞ってデート誘ったり告白したりしているなか、自分はと言えば見た目になんて気を使わずクソ汚ねぇ顔面服装を世に晒して、「誰か女の子俺のこと好きになんねぇのかなぁ~~」とかほざきながら生きてきていた訳でございます。どちらが人間として経験値を積んでいるか、お分かりですね??? 

だからここいらで一発、どうせ自粛で人にも会わねぇし髪でも染めて経験値を積んでやろうと思ったのでした。茶色はやだなぁ、赤とか青とかなら楽しいかなぁ、でもそんなの自分似合わねぇよなぁ、いや量産型はそういうの乗り越えて髪染めてんだぞなど色々考えているのですが、いつもカットしかしてもらってない美容室に「あの...髪染めたいんですけど...」って電話するのが死ぬほど怖くて未だに出来ていません。ハッハー
以上近況でした。みんなもなろう!量産型!ただ、女子を花火に誘うきっかけに体育の選択種目を使ったせいで俺がハブられたと勝手に勘違いしてしまったクソ量産型共!テメーらだけは一生許さないからな!彼女を花火大会に連れてったら絶対フラれる呪いかけてやったからな!

覚悟しとけよ





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?