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サウナしきじ紀行文

なんとなく歳をとり、学生生活を修了するというこの時節に、やっと自分の好きなものというモノが固まってきたので文章にしたく思う。

ブログなるものは初心者ゆえ、この記事を第三者が目を通してくださるのかという点はいささか疑問ではあるが、今回は自分の好きなサウナについて書く。

はじめにサウナの魅力について、サウナの魅力とは「死に近づき、生を強く感じる」ことだと考える。俗にいう「整う」に至るまでの過程だ。

副交感神経がナントヤラなどとよく言われるが、私としては、サウナと水風呂でいかに死にかけて、その後の外気浴でいかに生を実感するか、こそが醍醐味と考える。

今回、訪問したのは静岡県静岡市にある『サウナしきじ』。サウナーがこぞって一度は訪れるべきであるというので、念願の初訪問となった。

驚いたのは浴場に入ってすぐ、非常にまったりとした韓方の香りが充満していることだ。(韓国の「漢方」を「韓方」というらしい)

サウナしきじには、サウナストーンで室内を温める「フィンランド式」に加え、韓方により心身を癒す「韓国式」サウナが存在する。

韓国式は未経験の私、隣国伝来の秘薬に思いを馳せながら満を辞して入室。なかは猛烈にまったりとした韓方の香りが充満しており、室内温度も120度前後というストイックスタイルだ。

充分に死にそうだなというところで退出。心落ち着かせて水風呂へ。この水風呂がまた非常にまろやか。刺々しくないというべきか、いくらでも入っていられるような水風呂で非常に満足。

充分に死にそうだなというところで水風呂を後にし、体をしっかりと拭いて椅子で休憩。ここで死の恐怖から解放され、生を実感する。思考が浅くなるような心地よさが到来し、整う。これをもう1セット。

少し休憩すべく、サウナ着を着て二階の休憩スペースへ。めぞん一刻などを読んでいるうちに心地よい眠気が到来し、1時間ほど睡眠。

しっかり体を休めたところで、いざフィンランド式サウナへ。なかは韓国式同様、猛烈な暑さ。顔が火傷するんじゃないかというくらいのストイックスタイル。

これまた充分に死にそうだなというところで水風呂へゆく。ここの水風呂は市販の天然水よりもミネラルが豊富で、飲むことができるほどなのだとか。

しっかりと死に近づいたところで、椅子で休憩。水が流れ落ちる音や、韓方の豊潤な香りに生を強く意識しながら整う。これをもう1セット。

合計4セット、4整いしたところでサウナしきじを出る。百聞は一見に如かず。非常に満足できたサウナ紀行であった。