書籍:トラブル未然防止のための知識の構造化

SSMの手法を解説した入門書。

【引用】
「ストレス-ストレングスモデルという言葉は、一般的に材料強度学の分野で、材料の破損モデルとして表現されているが、ここで述べるSSMは、設計・計画要因とストレス要因に基づくトラブルの因果連鎖を表現するモデルに応用し、トラブル知識の構造化のために研究開発を重ねて、応用、発展させたものであり、自動車、自動車部品、家電、医療機器などの製造業分野における豊富な実践を通じて確立されたモデルである。」

(本書73ページ:第4章『トラブルに関する知識の構造化』の3節『SSMによる知識構造化』より)

「SSMでは、定義属性と不具合モードの二つの要素で、“どこで何が起きる”という内容を語る。また、ストレス、ストレングス、制御属性の三つの要素で、不具合モードの発生要因を語る。」

(本書77ページ:第4章『トラブルに関する知識の構造化』の3節『SSMによる知識構造化』より)

http://books.rakuten.co.jp/rb/11911137/

SSMの専門書。なかなか難しいですが、少しずつステップアップ。(汗)

日科技連のソフトウエア品質の研究会の2012年第7回特別講義において、SSMが議論されたときの記録。

「知識の構造化による設計不具合防止システムの運用と評価」というタイトルで三菱電機エンジニアリングの方がSSMの記事を寄せている。

品質管理学会の学術誌(2005年)に掲載された田村泰彦氏の執筆記事。

「既知事象の再発防止を目的としたデザインレビューへの設計ノウハウ活用」という記事で日産自動車の方が記事を寄せている。

知識構造化シンポジウムに関するブログ記事。シンポジウムの無料招待についても案内されている。

TOTOの技術者教育に関する記事。SSMの他、様々な手法や考え方を利用した実践的な活動が紹介されている。

http://www.daikin.co.jp/csr/feature2010/03_1.html

ダイキン滋賀製作所では、設計だけでなくサプライヤ監査や製造設備の保全など、空調機器の開発・製造で広くSSMを展開。知識の共有・伝承による品質向上活動が紹介されている。

SPI Japan 2011(ソフトウェアプロセス改善カンファレンス)で紹介されたソフトウエア開発における危険予知トレーニング(KYT)の取組み。KYTの題材化のため、SSM・知識構造化を利用している点が斬新で面白い。

書籍「トラブル未然防止のための知識の構造化」(田村泰彦氏:構造化知識研究所)の書籍のポイントが分かりやすく解説されている。


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