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人手不足


All that's fair must fade.

2019 adventでも同じことを書いていたようだが描き直す。

Ingressがなし得た過日の隆盛を覚えていられるだろうか。
わずかな人数で始まったあのまりはお互いに万を超えるであろう軍勢を育て
東京で三度の対決を果たした。
先駆者が厳選して発掘したポータルは数が足らず、飽和した数のAGは自らの名前でポータルを維持するためにできる限りの手を尽くしてでもポータルを守り通すことに尽力を惜しまなかった。
テニス選手が公共交通に用いられる車両の塗装がそれにとどまらず大学高校の生徒募集にもAgentを示すアイコンを模し、2色の色を採用してでもこのゲーム凄え!と囃し立てた絶頂期があったことを。

それから数年の月日が経ち。

Agentとして生まれてきたからにはいつかは死ぬときが来る。
いつ死ぬのかは過日のコミケで出してきた同人誌に書き残したのでこの場では割愛する。
初期の頃には大規模な社会実験だと伝え聞いた記憶がある。その記憶は人と人が出会って連携することで一人では成し得ないことを成就させる様子に様々な艱難辛苦が込められていると学んできた。違う言葉に変えるなら一人だけで一人が遊ぶ世界として閉じられた一人遊びのゲームとしては様々な形態で差し入れられる割り込みは邪魔か苦痛でしかなかったであろう。

一人だけで遊ばせてほしい人がいる場所には積極的に介入することを避けてお互いの陣営が勢力を優勢に維持している近隣で前線の押し引きを競うか半日をかけて色が反転し合う状況を維持してきた。

維持を繰り返す中で勤続疲労を蓄積してしまったので辞めてしまうのが早いかと思われた。
実は自らの意思で命を絶つよりも社会人としての事情が先にAgentを殺めてしまった気がします。
会社員として避けられない配置の最適化により住所を変える人数があまりにも多すぎたので陣営としての数的有利を喪失した。
盤上全体で色の反転が起きると様々な要所で力の均衡が崩されはじめた。

常にこの色で固定されていたポータル。このポータルをみて破壊したとしても速やかに色を戻されて複数の手を借りてまたシールドをしっかり詰めたP8に戻っていくのが戻れなくなる。
色が違えられているのに気がついて焼き滅ぼしたとしてもポータルを育てる手が足りないのでまたポータルを焼かれてしまう。
そして色が違えられたままで誰も手を付けなくなるが違えた方の陣営ではポータルを守り育む文化が醸成されていないのでP8に育てられるまでにかなりの時間を要するようになるなど、運営側から育成を促す施策がなくてはすばやくP8に育てようとする動きを呼び起こせなくなった雰囲気が感じる。

勝馬に乗れと後から来た人たちの中で色を反転し返すだけに疲弊するとレゾが刺さる数が減っていくのが観測される。
そのうち自宅に一番近いであろうポータル群にレゾが刺さらなくなった時節を以て、あああの人は消えてしまったな。と悟ることを何度も繰り返して行くに連れて、自分の周囲にいるAgentの総数が減っていくことを実感していく。

ガチな人なら転勤した先でも活動をやめることはしない。見知った名前が遠方でlogに上がっていることを知ると、あの人は転勤/転職したのねとうかがい知る。でも長続きすることはない。

それはなぜでしょう。


☆ライフゲーム
何もないところにポータルを立てるとAgentが発生する。ポータルとAgentにはそれぞれ個体としての強さがあると仮定する。
時間を進めると強い個体は隆盛を極めていくが時間が経過するに従い強さを維持するか衰えが訪れて他の個体に侵食されていく、もしくは寿命が尽きて消えてしまう。

ポータルの強さは地理的な事情とグリフするとたくさんのアイテムを排出してくれる物理的な二面がある。地理的な事情に勝るなら通りすがりにアイテムを貰えることを期待してレゾを刺していく。昼休みなどまとまった余暇をポータルのそばで過ごせるなら余裕のあるときに補給仕様に化けたりもする。

排出量に勝る面では経験則としてここに来ると希少なアイテムを排出してくれた機会が複数あるなと記憶が累積してきてあのまりがある期日から逆算して特異な排出をしてくれるポータルを巡ったりする。物理的な期待をしていることは他人に漏らしたりはしないことがあるのでポータルのレベルにはこだわりを持っていない代わりに自分の陣営色で維持されることを好む。

あなたがどれだけ他人に見られているかを指し示す指標がレゾ刺しであるとするならば、一時期でも活動が衰えると心配した近隣のAgentが大丈夫か?生きてるか?と言いたいかのように良く目立ちやすく大切に使われている(→旗艦)ポータルに8レゾを刺して行ったりはしていなかっただろうか?

地域としておおよそ半径10km四方に展開しているAgentならあなたのことが気になる。
機会があるなら定期券に頼らず帰宅の経路を変えてでもレゾを刺しに来てくれる。

Agentには寿命があることを忘れてはいけない。そう今年に入ってからはレゾを刺しに来ること以上に活動していたあろう地域でもレゾを刺しているログが出なくなったのだ。

☆Ingressと共存しやすい位置情報ゲームは複数ある。
複数の端末機を常時携行して同時に楽しむわけだがIngressはIngressだけに専念して時間を費やしていかないと辛い性格を持っている。最近では歩いてVeryRareを生成するであったり、過去にはTrekkerで移動した距離を積算することであったりと、一つの端末機でフォアグラウンドとバックグラウンドを上手に使い分ける試みがなされなくなった。

長年連れ添ってる彼女よりも性的に魅力のある身体を持つ異性に言い寄られたら毅然とした態度で拒絶することができるだろうか?
現実の恋愛ならNoと言えるが現実の異性ではなくてゲームであったらならあっさりとYesと答えてIngressを捨ててしまうだろう。
人間はいつでも変わり続けることを好むが退屈は嫌いだ。
Ingressに魅力を感じなくなったのであればスキャナを閉じてAgentであったことも過去に置き去りにしていく。そして運営が資力を尽くしてAgentの復帰を願っても二度と振り返ることはない。
もしシュミラクラとして蘇ってきたとしても生身の身体は既に埋葬されていて(あるいは動的に冷蔵保存されているか静的に防腐処理を施して死体として扱われているか)、蘇った身体はそのまんまゾンビであって賞味期限は長くない。
そのうち新たに心を奪われた別のゲームに帰っていく期日はそれほど遠い日々ではない。

☆コロナの影響とNew order (和製英語ではNew nomalらしい)
毎日繰り返される定形業務に加えてなにか新しい試みを仕掛けようにも時間が足りない、またはやる気が起きてこないのでスキャナを閉じて家路を急ぐことが増えていないだろうか。
コロナによる影響は無視できなかった。あまりにもコロナの伝播が早くて強力すぎたので実際に活動を半年間ぴったり辞めた年でもあった。
その代わり十分な休養を取れたので倦怠期も解消できたと思う。今ではいつでも動ける体制を整えて盤上での出番に備えている。

☆Agentとしての影響力がある人とはなんだろうか。一つの概念では語り尽くせないお話ですが自由に使える時間と資金を兼ね備えて自分の支配下におけるポータルを意のままに操れることが大きければ強いと言われるかもしれません。
更に現役の社会人ではなくてもっとお金を稼ぐことに毎日の行動を束縛されない立ち位置であればなおさら強さが増す気がします。

そのような強さを兼ね備えた人が突然辞めてしまうとどうなるだろうか。
支配下に置かれていたポータルが白化もしくは違う色に変化して元の色に戻らなくなったり、一週間後に自然崩落されたまま復旧しないのではないか。


☆そして死ぬなら諸共死んでいく
あれだけ歩き回って、自転車で坂道を登ってきたのにも飽き足りず課金して乗り物を使ってきたのにIngressを辞めてしまう理由って本当は何でしたっけ。
直球を投げるなら、対戦相手になにかの理由を感じてやる気を失ってしまったからじゃないですか?
散歩のつもりで始めたはずがヒトとしての能力が高すぎてよりたくさんのポータルを支配下に置けるようになって歩き回ることに満足してもう歩きたくないやと飽和しているのではないかなと。

★この人手不足を解消するためにはどうしたらいいのか
一度全部をご破算にする勢いで作り直してしまえばいいんじゃないか?と期待した手直しが芳しくなかった後にprimeになって思うことはあります。

古いものは古いものとして過去において、新しいものを作って取り入れていく仕組みがあってもいいかと思います。ポケモントレーナーへ転職されたAgentがまた戻ってくる時には復職祝を差し出す(でも譲渡はできないよの縛りがつく)とかですがそれはAgent個人から言う事柄でもなく。

このゲームにはこのゲームを作ろう、そしてこの地球の全てにこのゲームで遊んでくれる同志を伝播させようと想う強い意思が経験則と様々なMethodに基づいて織り込んであって、気がついた人は記事に認めてこんなこと考えていたんだなと伝播させてくれていた。

ゲームの仕組みはとても簡単。
3つのポータルを焼いて三角を作ることを永遠に辞めない。
たったこれだけしかしないのにそんな大げさなことを書いていいのかこの大嘘つきが。と仰られるかもしれません。

言いたきゃ言え。
あなた一人だけが孤軍奮闘して誰にも相手にされない範囲では絶対になしえないことを膨大な人力と経費を費やしてまで数多くやってきた実績を無視できるなら言え。

麻雀のように一度覚えたら死ぬまでずっとやっていけるほどの親和性を含めて生活の中の一つとして取り込まれるようなゲームを作りたいと温故知新を重ねたら陣取りゲームに行き着いたのかもしれないのだから。

ただ麻雀とIngressで比較して違うことはひとつだけ。
ずっと椅子に座って卓の前で自分と戦うのと、玄関で靴を履いて外出したらもう帰ってこないこと。

外に出たら自分とは違う考えや価値観に触れて共有したり違和感を感じながらも受け入れる忍耐も必要で、これらの苦痛を一つのゲームを通じて乗り越えていける魅力とはなんだったのかをマーケティングを通して洗い直してほしいと願います。

SEGA MJの対局をMirrativを通じて毎夜配信しています。
麻雀を打ちながら2chのスレッドでしゃべり続けていたこと、麻雀を強く楽しく打ち続けるにはどうしたらいいのかと誰の助力を借りれることなくYahoo検索から麻雀の打ち方を教えてくれるWebサイトをさまよい続けたこともMirrativで配信を続けながら思い出しています。
麻雀を通して出会った強い雀士は数多くいて、ほとんどが一期一会でもこのゲームが無ければ出会うことも話しかけることもなかっただろうなと想うことは数知れずありました。

Ingressに移行して地域に根を下ろしたコミュニティが存在することが麻雀とは違う魅力でもありました。去年も言いましたがぜひ地域コミュニティが再び栄える日が近くなるように他人事とは思わず、陣営を結成してお互いに競い合う団体戦をやってるお気持ちがありましたら是非各位で出来ることから助力をお願いしたいです。


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