架空ホビアニを作る【20】謎の少年・後編
もう幾度目かのキャラデザを作ろう
伊地知です。ここ最近、自分が設定した締め切りに喘ぎ苦しんでいた架空ホビアニを楽しんできています。ただ、アニメとゲームと酒で手一杯なのは変わりません。そろそろ伊地知2号機が欲しいところです。
今回は後編……と言うことで、毎度のごとくキャラクターデザインを決めていきたいと思います。
まずはラスボスである「謎の少年」、マオくんについて振り返りましょう。
【前編(キャラ設定編)はこちら】
実はその正体は「魔王の息子」。七つの大罪をも凌ぐ存在として、ラスボスに相応しい肩書きですね。「人ならざる」を醸し出すキャラクターデザイン、早速作っていきましょう。
ひとまず素体さんを用意しました。久々の登場ですね。今回もお世話になります。
さて、キャラクターデザインで念頭に置きたい点ですが、「本編における後半に登場する」キャラクターであることですね。
ホビアニのキャラデザといえば、派手で奇抜な髪型や服装です。
特にシリーズが進むにつれ、どんどん奇怪になっていく印象です。初期のキャラは落ち着いていたのが、「これどういう髪型だ?」と言う奇天烈な見た目になるの、好き。
ただ、初期から登場するこの3人が、普通のホビアニと比べると、やや写実的な髪型であることも考慮していきたいですね。
まずは土台作りから。日本人離れした容姿にしたいので、西洋人っぽさを出すためにゆるめのパーマを当ててみました。
髪色は「七つの大罪」のアクマ使いキャラ(未定)が何人か残っているので、彩度のある色は避けたいところです。ということで、白と黒を基調とします。儚げさとラスボス感の出る色合いですね。
メインカラーを二色に据えるとなると、髪色も二色にしたいところですね。と言う訳でメッシュを入れてみることにしました。
う~~~ん、ワカメ。
普通に気持ち悪い。
バランスが難しいですね。あまり細かく入れすぎるとホビアニっぽくならないので、細かい調整が大事です。
そこで、本数を減らしたり角度を変えたりと、色々と調整を重ねたのですが、丁度いいワカメを見つけられず……。
そんな中でこちら、「二色髪いいよね」という趣旨で作った画像(ボツ)なのですが、
もうこれで良くないか?????
と言う訳で、合体しました髪型がこちらです。
トップにボリュームも出ますし、何より描きやすい!
形が崩れにくいので大変重宝しそうな髪型ですね。
こちらにちょいちょいっと影を足して、立体感をプラスしたものがこちらです。影を塗るだけでかなりそれっぽい髪型になった気がします。
黒いヘタみたいな部分は真っ黒ではなく若干青みがかった色にしています。髪の灰色の部分も少しだけ青を入れているので、暗く沈みすぎない色合いに調整できたかなと思います。
続きまして、顔周りですね。特に目のニュアンスでがらりと印象が変わります。慎重に描いていきましょう。
まずは案その1。細い目を描いてみました。
表情が面白いかなと思ったのですが、これだと軽薄さや怪しさが前面に出てしまい、キャラの印象と違う気がしてきました。ボツです。
続いて案その2。
ちょっと猫目っぽいイメージで瞳孔をかっぴらいてみました。
<●><●>
「監視」「観察」をキャラクターデザインに落とし込むとこんな感じかな~と思ったのですが、こういう表情はここぞというときに取っておきたいですね。ボツです。
やはり「儚げな美少年」をイメージしてジト目(ややたれ目気味)で描いてみました。元気っ子では見られない、アンニュイなキャラクター特有の形をしています。
でも、もう少し幼い印象にしたいですね。瞳の面積を増やすために目の下のラインを直線的にしてみました。一気に年齢が下がった気がします。
キャラ設定に
と書いてあるので、ほんのり笑わせてみます。
これだけでかなり印象が違いますね。
次に眉毛ですが、これもかなり難航しまして……結局元の細い眉が一番しっくり来たのでこのままです。
続きまして瞳の中ですね。
ハイライトは当然入れません。影のある闇のあるキャラにハイライトを入れるなどと言う、恐れ多いことはできません。
いくつかパターンを作ってみました。左から
①アクマっぽく横の瞳孔
②ほむらちゃんとおそろい
③よく見るやつ
①単純に似合わない
②社長とダブる
③病んでるっぽくて苦手
どれもしっくりこなかったので、結局シンプルなものにしました。
飾りっ気のない丸瞳孔ですが、瞳孔と人身の回りの部分のバランスがちょうどよく、「人外感」と「少年感」が同居する良いデザインになりましたね。
続いて全身です。こちらも毎回のように素体を頭部にドッキングしてスタートです。灰色全身タイツからの振り出しですが、気合を入れていきましょう。
まずはトップスですが、着込みすぎると違和感がありますね。
普通にアクマのマオくんなので、衣類による体温調整などは必要なさそうです。人間って面倒だなーくらいに思ってますね、多分。
ということで季節感のない……というより、「どんな季節でも違和感のない服装」として選んでそうな服を着せていきます。
ごく普通のトレーナー。ダボダボ過ぎず、かといってそこまでピチピチでない……要は普通にちょうどいいサイズの服ですね。Vネックにしました。
色はイメージカラーにより、必然的に二択になるのですが……
右(白)の方は圧倒的に部屋着を感じるので、左(黒)でいきましょう。
こういう時、自分のファッションセンスに不信感しか抱けなくなるのですが、ホビアニだし多少ダサくてもネタにされるくらいにはなるだろ!と思って思い切って描きます。
画力不足やセンスの欠落、大概の事象は「ホビアニ」という概念で大体誤魔化せますね。やっぱホビアニってスゲーや!!
続いて下半身ですね。
上は黒なので下は白でいいかな~と思い、ごく普通のズボンに仕上げました。靴はスニーカーを想定したのですが、色を黒にしたことであまり見えませんね。このあたりの調整はもう少し必要かも。
主人公のほむらちゃんと対極の存在であるキャラクターなので、何かしら同じ要素を入れたいなーと思い、首元にチョーカーを追加しました。首回りが寂しかったのでちょうどいい。
このあたりで、トレーナーは縞々もありかな……と思ったのですが、キャラの設定と乖離するので止めました。白黒の縞々って、どうしても囚人服を連想しますもんね。某動画サイトで弾登場するたびに「受刑者」「仮釈放」とか弾幕が流れるマオくんも見たいですが。
……これはこれでいいキャラが作れそうな気配がします。
MAD素材枠のキャラは何人いてもいいですからね。
ということで、清書をしてすこーし整えまして……ひとまず完成しました。上着まで着せようと思ったのですが、上記の「季節感ガン無視」の前提からしてもあまりガチャガチャしないほうが良さそうです。
あとは一点、何かしらのアイテムをぶら下げてもいいかもしれません。
主人公ほむらちゃんたちは「ソロモンリング」という指輪を一人ずつ持っています。カードバトルを主にしたホビアニですが、アイテム商戦にも力を入れています。
ラスボスであるマオくんにも、なにかしらのアイテムを持たせましょう。アクセサリー類がベスト。
ただ、ソロモンリングをはじめ、アイテムのデザインが全く決まっていないため、いったん保留で。
ふと正気に戻る
ここまで描いて気づいたのですが、
とかほざいて書いていたくせに、普通のキャラデザにしてしまっていました。
奇抜な要素がほぼありませんね。反省。
まあ、こまけぇことはいいんだよ!精神で生きている伊地知、そもそも無計画に始めたこの企画(架空ホビアニを作る)、来週の記事が全く書けていない時点でお察しください。
……そんなこんなで。
ラスボス、マオくんのデザインが決まりましたところで、一旦箸休めのターンに入ろうかと思っています。
自給自足生活に慣れるためにも、供給を続けなければ。
それでは、また来週。伊地知でした。
おまけ【こういう本が読みたいその2】
【WARNING】
幻覚剤を散布します
だ・か・ら 距離感近いって‼
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