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架空ホビアニを作る【11】マスコット編

ホビーアニメ……略してホビアニ。
玩具の販売促進を目的とした低年齢層向けアニメの総称である。
これは、強めの幻覚をキメた一人のヲタクが、架空のホビアニを作り出すまでの物語。

マスコットのターン!!

こんちは、伊地知です。
紆余曲折ありまして、前回ようやくこの架空ホビアニのタイトルが決まりました。今後とも『ソロモンバトル!!』をよろしくお願いいたします。

シンプルイズベストを信条にしています

さて、今回はメイントリオに引き続いて、マスコットの出番です。
マスコットは「生きる魔導書(グリモア)」であり、ホビーとしても発売されるキャラクターです。デザインは他のホビーと一緒に決めていきたいので、今回はキャラクターの深堀りをば。

「ケッ……お人好しの甘ちゃんめ!!」

初期イメージのマスコットくん

マスコット(可愛くない)
地獄からやって来た、生きるグリモア。主人公に拾われ、相棒的存在となる。アクマを封印していた魔導書だが、ページのほとんどが破れてしまっている。傲慢で横暴な性格。とある時期を除いて人間に興味はなかったが、主人公と暮らすうちに絆されていく。

←左の方もギャグ顔してほしい

いわゆる女児向けホビアニのマスコットって可愛いですよね。マスコットそのものがホビーになったりもするので、ターゲット層を考えれば当然と言えば当然なんですが。

反対に、男児向けの作品のマスコットってギャグ要素強めで可愛いとは言いがたい。一部ではキモいと言われたり。このグリモアさんもその系統ですね。

名前が決まらねぇ

【2】世界観とホビーで書いた通り、このグリモアの名称は一般的に「レメゲトン」です。ただ、この名前めちゃくちゃ語感がそれっぽくないんですよね。言いにくいし。
マスコットって名前の呼びやすさ(可愛さ)が大事だと思うので。

……ここで思い付いたのが、「アダ名」です。

呼び名を自由に決めて良いと言われて、ほむらちゃんが名付ける展開、アリです。ほむらちゃんなら何て名付けるでしょうね。

しゃべる本」とかかな……

ほむら「好きな名前呼んで良いって言われても……
    じゃあ、『しゃべる本』」
カイト「それ名前って呼ばなくない!?」
ほむら「じゃあ、ベルボンで」
カイト「略しただけ!?」

第2話より
脳死安直名付けへいお待ち!

ベルボン。勢いで書いたけど意外と良い気がしてきました。「ベルフェゴール」「ベルゼブブ」のベルも入っているし、○○○ンってすごくマスコットっぽい名前。良い。
というわけで、マスコットの呼び名はベルボンに決定です。

①名前  ベルボン
②年齢  およそ千歳(おそらく老衰の概念はない)
③性別  心は男(性別はなさそう)
④所属  地獄
⑤家族  【どういう存在か未定】
⑥一人称 オレ様
⑦二人称 テメェ
⑧口調  オラオラ

性格は粗暴で、好戦的。
「ケッ……自業自得だろ」
「あんな奴、助けて何の意味があんだよ!」
みたいなことを言っちゃうぐらいには、人間に対して冷淡です。むしろ嫌いの部類。
……そんな奴が人間界の暮らしにどっぷり浸かって、人間の女の子に絆されるの、見たくないですか?
見てぇ~~~~!!

やがて全幅の信頼を置く相棒になる

本日の性癖:人間の子どもに絆される人外

ノルマ達成

アクマで「契約」

遥か昔に地獄のアクマたちを封印した後、数百年の眠りにつく。数年前、何者かに封印を解かれて悪魔を逃がしてしまい、自身も人間界に逃れる。影に隠れ、自力でアクマを集めていたが……?

「契約だ。アクマを全て集めたら、オレ様の力でお前の願いを叶えてやる」

グリモアの不思議な力
アクマを封じることで魔力を溜め、全てのアクマの力を使うことでどんな願いも叶えられる。

悪い組織に狙われそう~~!!
囚われの姫ポジション待ったなしですね。この設定だけで「世界征服」「最強の力」から「会いたい人」「病気の肉親」など、様々な背景を持ったアクマ使いが生まれそうです。

両方良い奴なのに戦わなければならないヤツ

となると、ほむらちゃんがベルボンに手を貸す理由も……?

「良いよ。ボクも取り戻したいモノ、あるし」

大事な存在

人間なんてクソだと思っていたベルボンですが、ほむらちゃんの優しさに触れ、徐々に心情が変わっていきます。

初期
「オレ様はアクマさえ集められりゃ良いんだよ。んな奴さっさと見捨てろ、人間!!」

中期
「『契約』だ。アクマを捕まえるには、テメェの力が必要だからな」

後期
「あ~~!!そーだよ、テメェはそういうヤローだよ、バカほむら!!」


最終章
「……あばよ、ほむら。テメェとの生活、案外悪くなかったぜ」

ちょっと作画頑張った絵です

あれ????
存在しない最終回のお別れシーンが脳内に流れてきました。これ絶対に泣いちゃうやつ。
地獄に帰るだけならまだしも、永遠の別れになっちゃいそうです。それも、理解できなかったはずの「自己犠牲」の道を選んだ上で。

んなことさせねぇーぞ!!!
※筆者はハピエン厨のため、本作は大団円で終わります。

ベルボンの過去

ほむらちゃんの出会いで変わったベルボンですが、そもそも何故そんなにも人間を嫌うのか。
重~~~い過去、作りたくなりますよね。

ベルボン=レメゲトンはソロモン王の所有物でした。数千年前の悲劇に遡ります。その頃のレメゲトンも現在同様、あるいはそれ以上に人間を見下していました。
そんな時代に、運命の出会いを果たします。

ソロモン王「お前の力を貸してくれ」

アクマの侵略を食い止めるべく立ち上がった若き王、ソロモン。彼の行く末に興味を抱いたレメゲトンは、協力することにしました。
やがてソロモン王はリングの力でレメゲトンにアクマを封じ込め、人間界に平和をもたらします。しかし……。

アクマの力を恐れた人間達は、レメゲトンを消し去ろうとします。何とか地獄に逃げおおせたレメゲトンでしたが、その代わりに……


ソロモン王ーーーーー!!!!!

こういう大衆が悪意の塊で善人がいたぶられる展開本当に苦手!!けどそれでも清い心を持つ善人が最後まで周囲のために戦うの大好き!!

ベルボン「アイツの善意までも食い潰した……オレ様は人間なんて二度と信じねぇ」

そりゃそうなるよ……けど、心配ありません。数百年越しに「もう一度信じてみたい」と思わせる人間と出会うので。
と言うわけで、マスコットキャラ(概要)、完成です。これにてメインメンバーが揃いましたので、一旦キャラクター編はおしまい。次回は、本作の構成について考えていきたいと思います。
ありがとうございました。

おまけ【色んな用語についてまとめたよ】

○アクマ
地獄に巣食う、人智を越えた異形の存在。「傲慢・憤怒・嫉妬・怠惰・強欲・暴食・色欲」と呼ばれる七つの種族に別れる。

○七つの大罪
七つの種族それぞれを統べる7人のアクマ。

○ソロモンリング
アクマを操る指輪。偉大なる魔術師ソロモン王が使用し、全てのアクマを封じた。

○レメゲトン
ソロモン王が所持し、アクマを封じた魔導書(グリモア)。

○アクマカード
✕✕コーポレーションが発売するトレーディングカード。実は本物のアクマを封じ込めたカードである。

○ソロモンバトル(ソロバト)
アクマカードを使用し行うカードゲーム。ソロモンリングを持つ人間は、実際にアクマを召喚してバトルを行うことが出来る。

○タマシイの炎
人間一人一人が持つ魂の具現化。アクマはこれを好んで食らう。その炎が燃え尽きてしまうと、人間の心が死んでしまう。なお、ソロモンリングは微量ずつだがこの魂の炎を消費してアクマを召喚する。

○レメゲトンの不思議な力
アクマを封じることで魔力を溜め、全てのアクマの力を使うことでどんな願いも叶えられる。


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