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架空ホビアニを作る【2】世界観とホビー

ホビーアニメ……略してホビアニ。
玩具の販売促進を目的とした低年齢層向けアニメの総称である。
これは、強めの幻覚をキメた一人のヲタクが、架空のホビアニを作り出すまでの物語。

悪魔とは

どうも、伊地知です。
今回は架空ホビアニの世界観にフォーカスし、テーマの「悪魔」について深掘りしていきます。
先に言っておきますが、今回かなり長文です。個人差はありますが、幻覚作用があるため、ご閲覧には十分にお気をつけ下さい。

前回、架空ホビアニの世界では、悪魔が実在するという世界観を決めました。あれから熟考を重ね、基本的な設定を決めてきました。

悪魔とは……
地獄に巣食う、人智を越えた異形の存在。

基本的な設定は、創作でよく見る悪魔そのものです。オリジナリティは後々出すとして……

まず「悪魔」の名称ですが……漢字表記はやや堅苦しいので、「アクマ」表記で統一しましょう。ホビアニっぽさが出てきますし、小さなお友達にも優しい仕様です。カタカナなら、どんなフォントサイズでも字が潰れにくいのも魅力です。

漫画版(原作)も良いよね

元ネタはソロモン+七つの大罪

宗教によって悪魔の定義・解釈は異なります。祓ったり契約したり召喚したり取り憑いたり、作品によっても随分と変わってきますよね。
今回のホビアニにおけるアクマは、
ソロモン72柱 および 七つの大罪を原典としたいと思います。

ソロモン72柱とは…
グリモワール(魔導書・以下グリモア)の一つ「レメゲトン」に記述された72の悪魔。同書にはソロモン王が悪魔を使役した方法が記されている。

七つの大罪とは…
傲慢・憤怒・嫉妬・怠惰・強欲・暴食・色欲
キリスト教において、人間を罪に導く可能性があると見做されてきた欲望や感情のことを指すもの。後世、特定の悪魔と関連付けられる。

完治したはずの中二病が再発しました。この七つの大罪は、ホビーの属性に使えそうです。これをベースに作ってきた世界観がこちらです。

①地獄のアクマたちは「傲慢・憤怒・嫉妬・怠惰・強欲・暴食・色欲」と呼ばれる七つの種族に別れていた。それぞれの種族を率いる七匹の王は「七つの大罪」と呼ばれた。七つの大罪が率いるアクマ達たちの勢力は、人間界への侵略を企てる。

②人間界の偉大なる呪術師、ソロモン王は「ソロモンの指輪」を使い、全てのアクマをグリモアに封じた。

③時は流れ現代、グリモアの封印が何者かに破られ、アクマ達が人間界に解き放たれてしまう。

④主人公たちはひょんなことからグリモアとソロモンの指輪を手に入れ、散り散りになったアクマを探す羽目に。

⑤アクマは非常に危険な存在である。主人公たちはアクマを悪用しようとする者や、七つの大罪と戦っていく。

ざっくりとこんな感じでどうでしょう。
外郭の設定はソロモン、アクマ自体のモチーフはキリスト教から引っ張ってきました。ちなみに、ソロモン72柱はソロモンの指輪によって封印されたわけではありません。
ホビアニの設定は何でもありのチャンポンになりがちのため……
悪しからず。

ホビーとの関連性

ここで忘れてはいけないのが、この作品が「ホビアニ」であると言う点ですね。ホビーを本筋に絡ませる必要があります。
と言うことでホビーですが……

トレーディングカード(トレカ)にしたいと思います。

トレーディングカードとは
個々に異なる様々な種類の絵柄や写真が印刷されていて、収集や交換されることを想定して作られ販売・配布される鑑賞用またはゲーム用のカード。

天下のWikipedia様

前回、ホビーを使って「バトル」をする
という設定を作りました。トレカのホビアニといえば、遊戯王、バトスピ、デュエマ等のTCG(トレーディングカードゲーム)が主流ですが……

……三日間ほど悩んだ挙げ句、カードについてざっくりと以下のような設定を作ってきました。(息切れ)

本作のホビー展開とゲーム性

メイン:指輪型デバイス(ソロモンの指輪)
収集アイテム:カード(アクマ)
サブ要素:カードホルダー(グリモア)

詠唱して呼び出すの好き

悪魔×人間×アイテムといえば召喚、と決まっております。指輪で召喚は何がと言いませんが中々にくすぶられます。あとは、各種アイテムの名称ですね。

ソロモンの指輪→ソロモンリング
アクマの封印されたカード→アクマカード
グリモア→グリモア
バトル→ソロモンバトル(ソロバト)

アイテム考えるの楽し~パッケージ作りてぇ~

シンプルかつキャッチーさを念頭に、この呼称とします。安直とは自分でも思いますが、これぐらいがちょうどいいんです。覚えやすいし。

アニメの世界観

現実世界でのホビー展開を考慮し、かつアニメ本編での盛り上がり、演出面を考えなければなりません。
前回書いた通り、アクマカードは一般(ではない)企業が販売しているという設定で考えています。その上でアクマとゲームを結びつけるには……

✕✕コーポレーションが発売するトレーディングカード『アクマカード』とそれを用いた『ソロモンバトル』が世界で大流行中。
『ソロモンバトル』は一般的なカードゲームであるが、何と『アクマカード』は本物のアクマを封じ込めたカードである。
主人公たち、ソロモンリングを持つ人間は、実際にアクマを召喚して『ソロモンバトル』を行うことが出来る。

回収されず終わるのもまた一興(個人の感想)

こんな感じですね。現実世界でのバトルは、よりアニメ本編に近いものにするため、アーケードゲームで再現します。
また、アクマの実在が一般的ではないにも関わらず、アニメ世界でアクマカードが発売されているという設定。
「このカード売ってる✕✕コーポレーションって一体……?」
という謎要素を物語に組み込めます。

主人公たちはアクマカードの回収を目指しています。しかし、勝った相手からカードをぶん取ると言うのは教育上いただけません。そこで戦う相手は、

・アクマを利用しようとする奴
・アクマに乗っ取られた人間
・アクマの危険性を知らないプレイヤー

としましょう。アーケードカードゲームでは、1プレイにつき1枚のカードが得られるので、その点も設定に忠実で良いですね。
本来であれば選ばれた人間しか使えないソロモンリングですが、「量産型ソロモンリング」なる危険な劣悪品が出回っている……と言う展開も今思い付きました。

たまにこういう感動回もある

という訳で、世界観とホビーの設定はこれで一旦、完成です。

……さて、お察しかと思いますが、筆者は非常に凝り性です。設定やら世界観の構築だけでかなりの文章量を要しました。申し訳ない。

細かい設定の話はこの辺で止めておいて、以降はメインキャラクターを決めていきたいと思います。
また次回でお会いしましょう。

おまけ【ふんわりと考えている第一話のOPナレーション】

ホビアニと言ったら、OP前のナレーションです。毎回記事の一番最初に付いてる、あの寒いやつもそれです。
本作品の冒頭、考えて参りました。

かつて地獄を統べた王、七つの大罪。
千年の時を経て、その封印が解かれた。
地獄の門より這い出し悪魔の軍勢は、
確実に、世界を侵食しつつあった……。

暗い。想像の数段暗い。
これだとダークファンタジーになっちまう。地獄、悪魔とテーマはダーク寄りですが、テイストはライトで行きたいものです。
やっぱりホビアニのOPナレーションと言えば、ホビーの解説ですよね。

禁断の指輪、ソロモンリング。
かつてソロモン王は、リングの力でアクマを従え、人間界に平和をもたらした。時は流れ現在、何者かの手によりアクマの封印が解かれてしまった。
地獄の門は開かれた。
アクマはきっと、キミのすぐ側に……。

怪しさと不気味さを兼ね備えつつ、ポップな印象で良い感じです。
OPナレーション(仮)、完成!

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